やじうまミニレビュー

キーボードが汚い! 食品検査のプロが使用する汚れチェッカー

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日本細菌検査「アンシンチェック」。主婦の間で口コミで売れているらしい

 ジメジメした時期になると気になるのが食中毒だ。そこで、簡単にたんぱく質の汚れを検査できるキットがあるというので、試してみることにした。それが、今回ご紹介する日本細菌検査の「アンシンチェック」だ。日本細菌検査は、業務用の微生物などの検査関連製品を扱っている大阪のメーカーで、検査キットの結果も信頼できるものだという。

メーカー日本細菌検査
製品名アンシンチェック
購入場所楽天市場
購入価格880円(税抜)

綿棒でふき取って、試薬に浸すだけ

 アンシンチェックは、目に見えない汚れのたんぱく質が残っているかどうか、チェックできる検査キットだ。

 使い方は簡単で、調べたい場所を軽く綿棒で拭いて検査薬に浸すだけ。タンパク質の汚れがあった場合は、綿棒の先が深緑色に瞬時に変化する。検査は滅菌された綿棒でふき取るだけなので、拭き取った場所を汚すことがなく、作業も安全だ。

 チェックできる汚れはたんぱく質。たんぱく質は食中毒菌などのエサとなり、汚れを放置することは、それらの菌の増殖につながる。この検査で、気になる箇所に食品クズや、手の汚れなどが残っていないか、簡単に確認できる。なお、検査できるのはたんぱく質で、他の汚れや細菌等は検査できない。

 試薬の組成は、グリセリン、エタノール、水、クエン酸、色素。検査は合計6回行なうことができ、価格も1,000円未満とお手頃だ。

キットには透明の廃棄袋も一緒に入っている
検査できるのは6回
綿棒と試薬はひとまとめになっており、立って持ったままでも検査できる

食洗機で洗ったまな板は本当にきれい?

 ずっと気になっていたのは、食洗機で洗ったまな板だ。我が家ではいつもサッとスポンジで汚れを落としてから食洗機に入れて洗ってしまっているが、本当に汚れが落ちているか心配だった。

 取り出したまな板を綿棒でまんべんなくゴシゴシよくふき取り、ドキドキしながら試薬に入れた。綿棒の先は黄色いままで、変化はなし。やはり高温でしっかり洗っているまな板は、問題はないようだ。

 食品に直接ふれるもので使用頻度も高く、雑菌も多そうな台所用品の代表格だったので、結果を見て安心した。

「here」というところまで開けて綿棒を引き出す
気になっていたまな板からチェック。いつも食洗機におまかせだ
表面をよくふき取る
袋に戻し、グッと下に押すと試薬に浸かる。色の変化がないのでセーフ!

 使用後は試薬が外に流れ出る可能性があるので、廃棄袋に入れてから直ちに捨てる。

子供と一緒に気になる場所のチェック開始! 意外とセーフ

 娘が興味津々だったので、「どこか気になるところはある? 」と聞いてみた。冷蔵庫の取っ手、トイレの取っ手、iPhone、リモコンということだった。順番にやってみたが、すべてシロで問題はなかった。

 もっと汚いのかと覚悟していたが、たんぱく汚れに関しては、付着していないようだ。

トイレのドアの取っ手を娘が調査
冷蔵庫の押しボタン。いずれもタンパク質は出なかった

旦那のキーボードが汚すぎる!

 一説によると、トイレの便座よりも汚いというノートパソコンのキーボードを試してみることにした。自分のパソコンは最近買い換えたばかりなので、見るからに汚い旦那のパソコンで試してみることにした。

 キーボードを念入りに綿棒でふき取って綿棒を試薬に入れたとたん、瞬時に深緑色に変化した。娘から「お父さんのパソコン、汚なすぎ! 」と言われていたが、本当に驚いた。

 さっそく除菌できるキーボードクリーナーなどを買って、近々掃除することにする。

いかにも汚そうなキーボード。娘がおそるおそるふき取る
瞬時に深緑色に! ノートパソコンのキーボードは汚かった……

夏休みの自由研究にも役立ちそう!

 自分できちんと掃除しているつもりでも、その掃除の仕方が間違っていたら台無しだ。近頃は除菌グッズなどは多数発売されているが、それで汚れが落とせているかよくわからない。しかし、アンシンチェックがあれば、自分がふだんやっている除菌方法が正しいかどうか、検証できる。

 特に赤ちゃんがいる家庭では、汚れが気になっているお母さんは多いのではないだろうか。哺乳瓶、離乳食用の調理器具や食器などは、調べて安心材料にするとよいだろう。

 子供の夏休みの自由研究にも使えそうだ。家のマップを作って「どこが汚れていたか」結果をまとめたり、キッチン道具の使用前と使用後を比較してもおもしろそうだ。

 とにかく簡単で、すぐ結果がわかるので、気軽に挑戦できる。食中毒が発生しやすいこの時期、ぜひお試しいただきたい。

石井 和美