家電製品ミニレビュー
ELPA「LEDセンサー付ライト PM-L255」
ELPA「LEDセンサー付ライト PM-L255」 |
LEDを光源に使ったセンサーライトも、製品の種類が増えて、各製品がアイデアを競っている。なかでも、今回紹介するELPAの「LEDセンサー付ライト PM-L255」は機能が多く、使いこなしがいがありそうな製品だ。
メーカー | ELPA(朝日電器) |
製品名 | LEDセンサー付ライト PM-L255 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,260円 |
まず、この製品の特徴を箇条書きにしてみよう。
1)単三アルカリ乾電池3本で点灯する。電池は別売
2)常時点灯とセンサーモードの切替ができる
3)センサーモード時は、周囲が暗くて(約5lx以下)、人が近づくと約30秒間点灯する
4)取り付け台から外して、懐中電灯のように使用できる
5)2個のLEDを白い半透明の筒で囲んでおり、まぶしくない
6)センサーモードで約8カ月(1日10回点灯)、常時点灯で約40時間と電池寿命が長い
外観は、LEDを囲む筒が円筒形なので、小さめの蛍光灯ライトに近い。1点をシャープに照らすというよりも、周囲をぼんやりと明るくするという製品だ。
パッケージ外観 | 取扱説明書はパッケージの台紙の裏側に印刷されている | パッケージの内容は本体と固定用のネジ、ネジ用プラグだけ |
本体の長さは16cmほどで、意外と小さい | センサーとスイッチの部分。上のドームが明暗人感センサー | 本体正面 |
■廊下でセンサーライトとして使う
最初に、普通のセンサーライトとして廊下で使ってみた。こういう場所にセンサーライトを設置すると、電源スイッチを操作しなくても、夜間に人が歩いて行くだけで点灯するので、とても便利なのだ。
まず、取り付け台を両面テープか、ネジ2本で取り付ける。今回はセンサーライト以外でも試してみたかったので、着脱が簡単な弱粘着の両面テープを使用している。取り付け台が固定できたら、本体をパチンとはめればよい。
本体と取り付け台 | 横から見るとおむすび型をしている |
電池ボックスカバーを開けたところ。3本なので、片方は2本入る | 単三乾電池は3本使用するので、上の段には2本入れる |
本体にある操作スイッチは1つだけで、センサー/消灯/常時点灯の切替となっている。これを「センサー」に切り換えておく。
LEDは白色で、カバーも乳白色なので、白っぽい照明となる。明るさは、すごく明るいわけではない。たとえば、この器具で雑誌を読もうとすれば、かなり近づけないと読めない。つまり、あくまでも補助灯という水準の明るさなのだが、LEDライトにしては珍しく、ぼんやりとした光が照らす範囲が意外に広い。円筒形のカバーが効果を発揮している感じだ。
ただし、思っていたよりもセンサーの感知範囲が狭い。廊下などではセンサーライトは、少なくとも数歩手前から点灯してほしいが、ほとんど正面でないと点灯してくれない感じだ。
白い筒の両端にLEDがあり、筒全体が白く光る | 筒の奥でLEDが光っている | センサーの感知範囲は意外と狭い |
取扱説明書によれば、本機の前面、約40度しかセンサー範囲に入っていない。つまり正面からみると、左右20度の範囲となる。ちょっと狭い感じだ。千円ちょっとの商品には高望みしすぎかもしれないが、センサーの取り付け部が回転するなどして、センサーの方向を調整できると良いと思う。
白い光がぼんやりと広がるのが特徴だ |
ちなみに、本機を縦位置で取り付けても、横位置で取り付けても約40度というセンサーの範囲は変わらない。実際に横位置にしてみても大差なかった。
というわけで、廊下や階段などで使用する場合は、いきなりネジなどで固定せず、やり直しのできる両面テープなどで仮に取り付けて、想定している位置でセンサーが動作するかどうかを確認しておくことをお勧めする。また、広い範囲を照らすには明るさが足りないので、場所によっては複数個設置するか、蛍光灯や白熱電球を利用するセンサーライトを使った方が良いだろう。
■クローゼットの天井に貼ってみる
クローゼットの天井に取り付けた例 |
次に、クローゼットの内部に設置してみた。
クローゼットの天井部分に貼り付けたので、センサーが感知するかどうか心配していたのだが、正面の扉を開けると、きちんと点灯する。これまで暗かったクローゼット内が照らされて、とても良い感じだ。こういう電源のない狭い場所で使うのが、この機器には向いているようだ。
押し入れとか物置など、照明のない狭い場所の照明器具として、使える範囲が広そうだ。
■非常用照明として使ってみる
今度は防災用品として、非常灯として使ってみた。
よくビジネスホテルなどで、ホルダーから外すと点灯する懐中電灯が非常灯として備えられていることがある。本機も同じように、取り付け台から外して、非常時の照明として使えるのだ。取り外すときは、取り付け台のツメの部分を押しながら本体をひっぱると簡単に外せる。一般的な懐中電灯より良いのは、照明する範囲が広いことで、ちょっとしたランタンのような使い方ができる。
こんな風に取り外して持ち歩ける | 停電時を想定して、洗面台に置いた例 | 戸棚を照らしてみた。意外と照明範囲が広い |
広い範囲を照らすことはできないが、たとえばテーブルの上とか、洗面台の周囲に置くと、周囲を含めて照らしてくれるので充分に実用性がある。また、電池寿命を見るために新しい電池に交換して、丸1日点けっぱなしにしてみたが、まだ明かりは消えていなかった。
実際には、非常灯専用というよりは、普段はセンサーライトとして壁面に取り付けておき、非常時に取り外して使うというイメージだろう。電池寿命も長いので、非常灯としての実用性は高そうだ。
■ほどほど狭くて電源のない場所に最適
玄関の床に置いた例。足下の確認には充分だ |
とりあえず我が家では、この製品は玄関の外にある物置の壁面に定位置を確保した。ここはコンセントがなくて不便をしていたのだが、この製品を取り付けることで、扉を開ければ、きちんと照明される。また、箱の中を調べたいときなどは、取り付け台から外して、本体を照らしたいものに近づけることができる。
物置以外でも、クローゼットや押し入れなどが一番有効に使えそうだ。また、玄関や洗面所などの、ごく狭い場所の照明としても勧められる。設置前に仮止めして、センサーの感知範囲を確認することと、明るさを過信して広すぎる場所で使わなければ満足度が高い製品だと思う。
また、我が家には自動車がないのだが、自動車を持っているのであれば、この製品を1台ころがしておくと良いだろう。ハイトワゴンの荷室などに貼っておくと、追加の照明として便利だと思う。キャンプや車中泊などでも用途はありそうだ。
センサー部分が回転するか、感知範囲が広い上位機種の登場を期待したくなるほど、可能性を感じる製品だ。あまり高額ではないので、アイデアがあったら1本購入して試してみることをお勧めする。
2011年1月27日 00:00