藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

窓サッシ掃除に 指にはめるタワシが使いやすい

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
サンベルム「サッシの溝洗いタワシ」

2025年も爆速で暮れゆく。51歳の筆者、ここ10年ばかりの時間の経過のあまりの速さに今秋もまた慄くばかりだ。

まるで時空が歪んでいる。実際サッシも、歪んでいる……築23年、24年目も半年以上過ぎゆく拙宅の窓周り掃除をするのには今年もあっという間に最終タイミングに至ってしまった。

来たる真冬は寒すぎ、明けた春は花粉、夏は熱波。というわけで――11月。
実はサッシ掃除に「ちょうどいい」この11月も、そろそろ後ろ姿。やるなら今なのだ。

さて、およそ住まいの掃除には、「待ったなしの箇所」と「そうでもない箇所」が厳然としてある。概ね「汚れても腹を壊さない」換気扇や、窓ガラスに比べ「汚れても一見わからない」サッシの溝なんかは先送りか後回しの常連となりがちである。

でも、外気がこれ以上寒くなると、まず窓を開けているだけで不快でつらいし、屋外に出るのすらもきつい。秋深くなればすでに常温の水を使うのも躊躇われるけど、お湯にしたところですぐ冷めるのもこれからだ。そしてこれ以上寒くなると、かじかんで指先が動かなくなる。

この指が動くうち、活躍するのがサンベルム「サッシの溝洗いタワシ」である。利き手の指2本で操る精妙なタワシである。

手は素手でもいいし、ゴム手袋やサージカルグローブの上からでも扱いやすいゆとりあるサイズ感。ホコリや煤煙、泥砂や髪の毛の挟まったサッシのレールを、少量の水と一緒になぞるように動かせば、汚れが剥がれ絡まり落ちる。

古歯ブラシを当てるより大まかに、しかしスポンジよりは細やかに。よくできている。そう名前こそ「サッシ」用でも形の妙は汎用性の証なのだった。

つまるところサッシ以外、例えば便器の縁の裏や洗面ボウルの排水口まわり、水栓関係、浴室ドアのパッキン周りなどなど、住まいのさまざまな微妙に細い場所にすっと届く。

ポリエステル100%の繊維は柔らかすぎず硬すぎず、掃除の際に住まい設備の素材を傷めにくいのも安心だ。

サッシのほか、浴室の扉周りなどの掃除にも使える
ポリエステル100%

洗いながら1個を複数箇所に使うも良し、1個300円程度なので複数用意しても良し。使ってみて相性が良いと感じてからリピートしてもいいだろう。

汚れていても気づきにくい、人から気づかれにくい箇所ほど、そこが綺麗になっていることを知っている本人だけに効く、じわっとした満足感というのもまた厳然として存在する。

一足早い「大掃除」に位置付け、それの終わった安堵とともに師走を迎えるのもなかな。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして20年以上活動。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、10~20代の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。