やじうまミニレビュー
RGBの3原色を混ぜて調色できるセンサーライト
by 伊達 浩二(2014/6/26 07:00)
調光できるセンサーライト
今回はムサシの「ASL-095」というセンサーライトを紹介しよう。この製品の特徴は、本体にRed/Green/Blue(R/G/B)3原色のボリュームが付いており、調色ができることにある。3色を同じ比率にすれば白になるし、単色も2つの色を混ぜた発色もできる。乾電池式のセンサーライトでは珍しい機能だ。
本体の構造は、3月に紹介した白色LEDの「ASL-090」を引き継いでおり、それに調色機能が追加された形だ。購入価格は2,500円前後で、ASL-090との価格差は500円ぐらいだ。
メーカー | ムサシ |
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製品名 | 調色・調光LEDどこでもセンサーライト |
品番 | ASL-095 |
希望小売価格 | 6,048円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,483円 |
アナログ的な操作の調光機能
最初に、新機能である調色機能から紹介しよう。
調色用のボリュームは、本体の防水カバーを外したところにある。ボリュームはBlue/Green/Redの順で縦に並んでいる。ボリュームは回転式で、左が0、上が5、右が10と書かれている。右に回せば、その色が濃くなるわけだ。なかなかアナログ的な操作の調光機能だ。
いろいろな色を作ろうとだいぶ試してみたのだが、思った色に設定にするのは難しい。R/G/Bのどれをどのぐらいの比率すればどんな色が出るという知識が、ある程度必要だ。さらに、実際の発色が少し淡い感じなので、理論上こうなるだろうと頭の中で描いていた色と、実際の色では差がある。
取扱説明書にも、調色の目安が書かれている。たとえば黄色なら「青0緑3赤10」、電球色なら「青2緑5赤10」という具合だ。これを参考にして、各ボリュームを少しずつ回して、トライ・アンド・エラーで色を変えると良いだろう。
残念ながら、ボリュームが防水カバーの中にあることから、このセンサーライトを設置した状態で、色を変えるのは難しい。防水性は犠牲にしても、ボリュームは、いつでも回せる場所と形にしてほしかった。
なお、この調色機能は、LEDの明るさを調整する調光機能としても利用できる。R/G/Bの比率を同じにすれば、白ができるからだ。このセンサーライトは、2Wという明るいLEDを搭載しているので、R/G/B各色が10の設定では明るすぎる場合がある。そういうときは、R/G/B各色を5などに設定すれば、明るさを抑えることができるわけだ。
相変わらず便利な三脚とマグネット
次に、以前紹介した白色LED「ASL-090」と同じ特徴について、簡単に紹介しよう。
ASL-095の一番の長所は設置方法が多いことだ。
ASL-095の本体は、野球のボールほどの大きさの球体で、これが回転式のアームで支えられている。アームの底部には三脚穴があり、小さな三脚も付属する。三脚穴の周囲には磁石も内蔵されており、冷蔵庫などに固定することができる。三脚はフレシキブルタイプなので、これを利用して玄関の柵や、ベランダの物干し竿に巻きつけて固定するという手もある。
本体は少し大きめだが、設置場所が見つけやすい製品だと思う。防雨構造なので、あまり濡れない場所なら屋外にも設置できる。
ちょっと残念なのは、付属の三脚が塗料臭いので、人と距離が近い場所には置けないことだ。別の三脚に付け替えれば良いのだが、どうせなら最初から質の良いものにして欲しい。
電源は、別売の単三形アルカリ乾電池3本だ。LEDが明るいため、連続点灯は5時間とされている。実際に、新しい電池を使用しても、電池寿命は4時間強ぐらいしか持たない。電池の持ちよりも明るさを重視している製品なので、こんなものだろう。
なお、センサーで人を検知したときだけ光るモードでは、1日1回10秒の点灯で約120日持つとされている。1日何回光るかなど環境にもよるが、各種のセンサーライトの中でも電池寿命は短いほうだ。
センサーの受光範囲は、水平で約100度とされているが、実際に設置してみると、横方向の感度はあまり広い方ではない。本体はアームに対して360度回転するので、できるだけ人が来る方向にセンサーを向けた方が良い。
また、LEDはとても明るい。ASL-090に比べても一段勝る。通常の環境では、R/G/Bのボリュームを最大値の10に設定しておくと明るすぎると感じる。普段は、5に設定しておいても十分な明るさがある。
500円差で遊べる機能
最初に紹介したが、調光機能付きのASL-095と、白色LEDのASL-090の差額は500円ぐらいだ。
調光機能は、使いこなしには手間が必要だが、なかなか面白い機能だ。また、調色機能を応用することで、明るさが調整できるというのはASL-090にはない利点だ。LEDの明るさもASL-095はASL-090に優っている。
あれこれ考えれば、500円という差額は納得できるところだ。
ただ、センサーライトとして実用性ではASL-090でも十分だ。LEDはほどよい明るさで白く光るし、電池の持ちも良い。実用に徹するならASL-090、強い明るさや遊びの要素が欲しいならASL-095という選び方で良いと思う。