ミニレビュー

シマノがe-bike用に開発したサイクリングシューズ「ET3」がイイ感じ♪

ミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
(画像出典:シマノ)

e-bikeでの使用を視野に入れて設計された、ペダリング時も歩行時も快適なシューズが発売されました。シマノの「ET3」シリーズです。

「ET3」シリーズのサイズは36~48(EU/約22.5~30.5cm)で、カラーはカーキ、ネイビー、グレーの3色展開です(画像出典:シマノ)

ET3を知って「むむむ!!」と思った筆者。e-bikeサイクリングで“シックリくるシューズ”がなかったんですが、このET3シリーズはちょっとイイかも♪ と思ったのでした。

というのは、まず e-bikeでの使用を考慮に入れて設計 されている点。e-bikeは人力自転車ほどペダルを強く踏む必要はありませんが、それでもスポーツ自転車のカテゴリーなのである程度は力強くペダルを踏みますし、その時にペダリングのロスが少ないほうがいい。

また、ET3シリーズは歩行時の快適性も重視した設計。シューズ底のブロックパターンは様々な地形で高いグリップ力があり、歩行時の安定性が高いとのこと。

筆者が思うに、e-bikeは寄り道したくなる乗り物。停止状態からの走り出しが非常に軽快なので、サイクリング中に気になるものを見つけると度々停止して見たくなる。「ちょっと風景を見よう」「ここで写真を撮ろう」「あのお店はどんなかな?」そんな寄り道気分を誘発しがち。人力自転車だと「いちいち停止して寄り道すると疲れちゃうからまた今度」という気分になりやすいわけですが、e-bikeだと停止しても走り出しで疲れたりしないので、寄り道し放題~♪

なので、ペダルを漕いで走っている時も寄り道して歩く時も快適そうなこのシューズは、非常にイイのでは? と思ったわけです。ということで、さっそくシマノ「ET3」(メーカー希望小売価格:8,500円)を試してみました。

筆者がe-bikeサイクリングに使用中のシューズ、不満はどこ?

シューズのインプレッションを書く前に、まず筆者がe-bikeでのサイクリング時に使っているシューズについて少々。どんな靴でe-bikeに乗っているのか? どこが不満か?

ミニベロe-bikeでポタリング的にサイクリングする場合、歩きやすさ重視の底薄のシューズを履いています。ベアフット……というほどでもありませんが、底が柔軟で軽い靴。↓こんなのです。

コレ、裸足感覚で歩けるので、寄り道して歩く時がとても快適。ですが、急坂などでグイグイとペダリングする時は靴底がかなりグニャリと曲がり、足がけっこう疲れるな~、みたいな。あと、たぶんペダリングの力がかなりロスされていると思います。

それからMTBタイプのe-bikeで長距離を走りつつヒルクライムなどもある時は、トレッキングシューズを履いています。山歩きや登山ができて、若干の防水性も備えた靴。スニーカーなどより底が硬いので、ペダルをグイグイ踏めて快適。靴がグニャリと曲がるようなことも少ないので、足も疲れにくいです。↓こんなトレッキングシューズ。

ただ、こういうトレッキングシューズはちょっとゴツい。嵩張り感があり、実際にかかと部分などが大きめで出っ張り気味だったりもしますので、少々注意しないとフレームに靴が当たったりします。また、少々防水性があることから、汗による湿気が靴の中にたまりがち。走行後は靴下がシットリ、みたいな。

e-bikeでも、走行を重視するなら、ホントはビンディングシューズを履いて走ると効率がいいし快適だとは思うんですよ。人力自転車でガシガシ走っていた頃の筆者はMTB向けのビンディングシューズとペダルを使っていました。SPD(シマノ・ペダリング・ダイナミクス)ですね。

上の写真がビンディングシューズと、それに対応したSPDペダルですが、赤矢印の金具どうしが嵌合し、ペダルとシューズが一体化!!! 慣れないとやや危険ですが、慣れれば脱着が容易でありつつ、ペダルへ効率よく踏力をかけられます。ビンディング対応のシューズの靴底はかな~り硬いので、ペダリングのロスも少ない。また常に正しい位置でのペダリングができますので、関節痛などのトラブルも最小限に抑えられます。さらに自転車シューズは通気性がいいなど、快適性も高い。

でもまあ、そこまで効率とかペダリングとかロスとか、そーゆーコトを気にしなくても、アシスト力がいろいろカバーしてくれるのがe-bike。ビンディングシューズまでは……という感じになります。

とはいえ、今使っている靴より、e-bikeでのサイクリングを考慮して作られたシューズのほうがきっと快適なハズ!!! そこへビンディングで固定しないe-bike向けのシューズ「ET3」シリーズが登場。筆者は興味津々というわけです。

一見普通のシューズだが……!? e-bikeとの相性が抜群だった♪

ではさっそく、e-bike向けでありペダルを踏む時も歩く時も快適そうなシューズことシマノの「ET3」シリーズを使ってみます♪ まずは写真と説明文でシューズの概要を見ていきましょう。

シマノ「ET3」の重量はサイズ42(約26.5cm)で332gです。軽快に履けるスポーツシューズというイメージ
シューズ外側
シューズ内側
外側の前方下部に赤い▲が。このへんが母指球と小指球の間の位置になっており、ペダルを踏みやすいポイントを示すマークです。このポイントを中心にグリップや剛性ともにペダリング専用に設計されたソールとのこと。e-bikeのアシスト強弱に合わせた走りにマッチしており、安定したペダリングを支えるしくみです
シューズ後方。白っぽい反射素材が塗布されてリフレクターになっています
シューズのベロ(タン)を上に上げた様子。タンの部分が薄め小さめで、ペダリング時に足首に干渉しないデザインになっています
中敷き(アッパー)をめくると、何やら赤いものが……
一般のスニーカーなどは、中敷きの下には靴底と一体化したソールがあるわけですが、ET3の場合は「Power Trasnfer Blade(パワートランスファーブレード)」というプレートが接合されています。ここで靴底の剛性を高め、ペダリングのロスを少なくしているそうです。サイクリングシューズならではの構造です
シューズの靴底。グリップ力が高そうなパターンです

といった感じ。サイクリングシューズとしてベロ(タン)の薄さ小ささや特殊なプレートが内蔵されている点などありますが、一見したところ普通のシューズという印象です。 しかし、実際にこのシューズを履いてe-bikeに乗ると、「なるほどね!! これは快適♪」 という印象に。

具体的にはまず、前述の「Power Trasnfer Blade(パワートランスファーブレード)」というプレートが効いています。その効果はペダリングし始めるとすぐにわかる。シューズの底が撓むことなく、踏む力がしっかりとペダルに伝わり駆動力になっているという感じ。ガチガチに硬いロードバイク用のビンディングシューズほどではありませんが、スニーカーなどと比べたら明らかに軽快かつ力強くペダルを踏めます。結果、疲れにくい♪

ET3を履いてペダルを踏んだ様子。フツーの運動靴で自転車を漕いだという感じですが……
この「Power Trasnfer Blade(パワートランスファーブレード)」というプレートが効き、ペダルを踏んだ時に靴底があまり変形しない。ので、パワーロスが少ない(画像出典:シマノ)
スニーカーとET3の違い。ET3でペダルを踏むと、踏む力が効率よくペダルに伝わるので、結果として疲れにくいというわけです(画像出典:シマノ)

それからこのET3、 靴底がかなり硬いハズなんですが、自転車を降りて歩き回る時にあまり違和感がありません。フツーに歩ける。グリップも良好

ベロ(タン)が短め薄めなので、よく見ると「あれ? 普通の運動靴とちょっと違う!?」とは思いますが、歩いた感じは普通の運動靴とほぼ同じ。靴底が硬いという印象は特にありません。な~んか不思議
ET3の靴底。ペダルを踏む部分が「ADAPTIVE CONTROL(アダプティブコントロール」部で、様々なペダル形状にフィットし、ペダルに対して食いつきがよいので滑らず安定感があります。つま先とかかとは「TRACTION CONTROL(トラクションコントロール)」部で、舗装路でも未舗装路でも山道でも高いグリップ性能を発揮(画像出典:シマノ)

あとこのET3、通気性がかな~りイイです。シューズ前方と左右横側はメッシュ素材なので、シューズ内が蒸れるという感じがほぼない。走行中も走行後もシューズ内にシットリ感がなくて快適です。

一方でこういう通気性の高いシューズは、これからの季節は足先が寒くなるかもしれませんし、急な雨が降ればすぐシューズ内が濡れてしまうと思います。そういったことを考慮し、シューズカバー類を用意しておくのがいいでしょう。

といった感じで、e-bike走行時も、e-bikeから降りて歩き回る時も、どちらも快適に使えたET3でした。特に普通の靴と比べると、ET3はサイクリングつまりペダリングを考慮したシューズ。ペダルを踏んだ時の剛性感が高く快適に走れます。剛性感については、やはりビンディングシューズほどではないですが、その分、歩く時も快適(ビンディングシューズは歩くには不便)。

ビンディングシューズと普通の運動靴のいいところ取りをしたe-bike向けシューズが、シマノの「ET3」シリーズというわけです。 「もうワンランク快適なe-bikeサイクリングを」と考えるなら、こういったe-bike向けシューズを 吟味してみるのもいいと思います♪

スタパ齋藤