やじうまミニレビュー

イヤイヤ期の幼児でも問答無用で測定できる赤外線体温計

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

 2歳の息子は保育園に通っている。そこで毎朝、体温を計って提出する必要が出てきた。約1年前に、赤外線体温計を使い始めた。おでこや耳に当てると瞬時に測定できるのだが、いやいや期に突入? した息子は、その一瞬すら嫌がるように。

 そこで、形を変えれば息子も嫌がらなくなるかも、と淡い期待を抱いて購入したのがQBYという聞き慣れないメーカーの電子体温計。Amazonで「非接触 体温計」などと検索して出てきた製品。2,233円という価格だったので、ダメでもいいや、という気持ちで買ってみた。

非接触体温計
メーカー名QBY
製品名非接触体温計
価格2,233円

5〜15cm離しても測定できる

 これまで使っていたドリテックの非接触体温計は、形状が細かった。おでこで測ろうとすると、息子が抵抗するので、眼に当たりそうだったのが気になった。耳で測ろうとすると、息子が耳に指を突っ込み、測れないようにする。

 今回のはピストル形。使い方は簡単でトリガーを引けば、ピープ音がピ〜っと鳴って瞬時に測定される。そして手元部分のモニターに、大きく体温が表示される。

 初めて取り出した時は、息子が喜んだ。これまでピストルのようなものを見せたことがないのに、不思議なくらいに笑顔で、触らせろと言い寄ってくる。口にくわえられる部分もなく、眼に刺さるようなところもないので、安心して息子に渡せる。

ピストルの銃口に当たる部分にセンサーが搭載されている
おでこに近づけて、トリガーを引けば一瞬で測定完了
測定しているところ

 しばらくすると、この体温計でも抵抗し始めた。だが、必ずしも測定したい場所にピッタリと当てなくても測れる。息子がテレビに夢中になっているスキに、5〜15cm離してトリガーを引いてもOKなのだ。

機嫌が悪そうな時には、まず離れたところから測定
無抵抗の時には、一瞬で終わる。できれば髪の毛を掻き上げてから測定した方が正確に測れそうだが……

 それも難しい場合には、息子の脇や背後から首筋を狙ってトリガーを引く。若干、体温にバラつきが出てくるものの、過去の測定結果を記録しておいてくれるので、何度か測定して、その平均を割り出すのも簡単だ。

モニターの下に配置された「+/−」ボタンを押すと、過去に計った結果が表示される

 アメリカでも販売されているため、摂氏と華氏での表示が可能だが、日本人には不要な機能。知らないうちに変わってしまった場合は、摂氏/華氏の「MODE」切り替えボタンを押すと、摂氏表示に変更できる。

突起部がほとんどなく、安心して使える

 本機を使うようになってから、体温を測る作業が本当に軽減された。まず、本体が大きく、突起した箇所がないので、安心して息子に近づけられる。もし手で払いのけられたりしても、離れた場所から測定できるのもありがたい。

 測定結果は、ワキに挟んで測定する体温計と比較して、プラマイ2℃くらい。もの凄く高い精度を求めるのは無理だが、体温が正常かどうか判別するのには十分だ。

 電源がボタン電池ではなく、単三形乾電池という点も嬉しい。

 イヤイヤ期というか、単に父親を嫌っているもしくは舐めている我が息子。とりあえず、朝の忙しい時間に体温測定に掛かる時間を、大幅に短縮できて本当に大助かりだ。

嫌がっても問答無用で測定可能だ

河原塚 英信