家電製品レビュー

曲面・曲線まで測定可能に!! ボッシュの最新レーザー測距計が楽しすぎる♪

ボッシュの測距計がまたヤラカシたぜ!!

 筆者はボッシュのレーザー測距計の愛用者。数センチから数十メートルくらいの長さや距離を、レーザー光の反射を利用して測れる計測器で、DIYなどに便利です。ボッシュ製レーザー測距計は、扱いが簡単で入手性も良好。1つ持っていると、きっと役立ちますよ~♪

 で、そんなボッシュ製レーザー測距計に新機種が登場。「ZAMO 3」です。見た瞬間「あ~っ! これは買わねば!」と思ったレーザー測距野郎の筆者は、予約購入しました。

ボッシュの「ZAMO 3」。ZAMOは「ザーモ」と読みます。上部からレーザー光を発し、底部からレーザー光が当たった点までの距離を計測できます。測定範囲は15cm~20mで、測定単位は1mm。精度は±3mmですが、実際に使っていると1mm以下の誤差で正確に測れることがほとんどです。メーカー希望小売価格は11,000円(税抜)
ZAMO 3には2種類のアダプターが付属する「ZAMO SET」というパッケージがあります。アダプターを使うことで、メジャーのように測れたり、曲面などを測ることができます。ZAMO SETのメーカー希望小売価格は14,000円(税抜)

 筆者はZAMO SETを購入。前述にて「あ~っ!」と思ったのは、ZAMO SETに付属する2種類のアダプターです。これがあればレーザー測距計の活用幅がグーンと広がるハズ! と思ったのでした。

 で、購入後にさっそく使ってみましたが、あら便利!! これはイイ!! 手持ちのボッシュ製レーザー測距計の出番を奪いまくりの最新型です。

筆者所有のボッシュ製レーザー測距計。左から、15mまで測れる旧型の「PLR 15」20mまで測れるようになった「ZAMO」、それから80mまで測れる業務モデル「GLM 80」です
筆者のボッシュ製レーザー測距計コレクション(!?)に新アイテムが加わりました! ていうか、なんで4機種も持ってるの? 全部使うの? 仕事なの? なんでなんで? みたいな

 いや~最新機種はイイですわ~。ていうかボッシュのレーザー測距計は、地味に新旧交代を繰り返してきたイメージですが、最新ZAMOで大幅に使い勝手が良くなりました。前述のとおり、ZAMO SETに付属する2種類のアタッチメントがあるからです。ともあれ以降、ZAMO SETの機能性や使用感について見ていきましょう。

レーザー測距計ってどう使うの?

 ZAMO SETを見ていく前に、レーザー測距計(ホームユース)の典型的な使い方をご説明いたします。見ればすぐわかる感じなので、以下、写真と説明文にて。

ボッシュ製レーザー測距計の使い方を「PLR 15」を例にとって見ていきましょう
ポケットサイズと呼べるサイズ感です。業務用以外のボッシュ製レーザー測距計はだいたいこんな大きさ。使い方もだいたい同じです
電源を入れると上部からレーザー光が出て、すぐに測距が始まります。本体底面からレーザー光が当たった点までの距離を計測します
計測中に数値が安定したら、それが計測値(距離や長さ)です。HOLD機能により計測値をいったん固定してから読むと、より間違いが少ないでしょう。1回前の計測値も表示されます
たとえばこんな場所。狭い窓枠の内側は巻き尺でも定規でも測りづらいですね
そこでレーザー測距計。一発で計測完了です♪ 写真の状態で、窓枠内側の左右端の間の距離がわかります
こういう狭い場所も手軽に測れます
はい、計測完了。お手軽です
床から天井までの高さは、長いメジャーと脚立を使ってもなかなか正確に測れないものです。しかしレーザー測距計を使えば簡単に測れます
2.4mとなりました。この天井高が240cmであることは知っていたのですが、レーザー測距計で測ってみてもピッタリの数値。十分精度が高いことがわかります
メジャーや定規で測りにくい、ちょっと距離のある場所もラクに計測できますね
ひと工夫すればいろいろなモノを測れます。これは箱の長辺の長さを測っている様子

 家庭用・DIY向けのボッシュ製レーザー測距計は、基本的に電源を入れてレーザー光を照射して数値を読むだけで使えます。とてもシンプル。手持ちの各機種とも、精度は十分高いと感じられます。

ZAMO SETの楽しい新機能×2種類♪

 続いてZAMO SETの機能性や使用感などをご紹介。レーザー測距計としては、従来機種とよく似ています。電源ボタンが長押しタイプになり、電源ボタンはHOLDボタンと兼用となったのが変更点で、新たに面積計測機能も加わりました。2辺の距離を測定して電源ボタンをダブルクリックすると、自動的に面積が計算されて表示されるというものです。

 ほかは従来機種とだいたい同じ。測距方法も前述した使用例と同じなので、基本的な使い方は割愛します。

 で、斬新なのが2種類の付属アダプター。「テープアダプター」と「ホイールアダプター」です。これらについて、写真と説明文で見ていきましょう。なお、これらのアダプターはZAMO 3のみに対応しており、従来機種では使えません。

ZAMO SETに付属するテープアダプター。巻き尺のようにメジャーとなるテープを引き出せます。引き出した分だけが計測されるしくみ。自動巻き取り機構付き
こんな感じでモノの周長などを測れます
メジャーと同様に使えます。写真左の本体側と、写真右のテープ先端側には、赤い部分があり、その内側の距離が計測されます
こちらはホイールアダプター。丸いホイールを曲面などに当てて転がすと、その距離が計測されます。キルビメーター(曲線計)とよく似た使い方です
カーブした面を測るのに便利。緩やかで長い曲線を測るのにも実用的ですね

 実際の使用感ですが、テープアダプターが予想以上に便利です。本体右端からテープ端タブ赤色部分内側までが測れて、計測範囲は5mmから1.5mまで。巻き尺と同じ使い方なので、デジタル表示巻き尺といったイメージで使えます。

 で、ちょっと慣れると非常に手軽&クイックにいろいろなモノを測れます。レーザー測距計は、実は巻き尺的な使い方をしようとすると、案外不便です。たとえばちょっとした木片とか、あるいはスマホの幅とか、さらにはウエスト回りとか、そういう対象を測ろうとすると、ひと工夫ふた工夫が必要だったり不可能だったり。そういう対象はレーザー測距計を使うよりも、素直に巻き尺を使ったほうが便利です。

 しかしZAMO SETでは、本体のZAMO 3だけ使えばレーザー測距計となり、テープアダプターを装着すれば巻き尺として使えます。レーザー測距計の弱点を補ってきたぜ~やるなボッシュ!! という感じです。

 ちなみにこのテープアダプターの精度は±1.0mm/mとなっており、DIYをはじめとする家庭での使用なら十分高精度。実際使っていても「下手に巻き尺とか使うよりずっと精度が高い」と感じられます。

 それからホイールアダプター。洋裁などには向くような気がしますが、筆者の場合はあまり出番がありません。また、実は案外、使い方が難しい。対象にホイールを当てて転がすわけですが、不意に滑ったりするなど、使い方によっては正確に測れなかったりします。まあ使い手の使い方次第ですけど。ただ、興味本位で何かを測るのは楽しいですね。片手でコロコロっと転がすだけで、小さいモノから大きいモノまで手軽に測れますし。

 なお、どちらのアダプターも脱着はワンタッチです。電源オフの状態で脱着する必要がありますが、電源オンオフもボタン長押しくらいの操作ですので、アダプターの脱着が面倒という印象はありません。

 といった感じのZAMO SET。これからレーザー測距計を買ってみようと思われるなら、2種類のアダプターが付属する点でかなりオススメ。

 率直な話、レーザー測距計を買ってはみたけど、たまに使う程度でそーんなに多用していないというケースが少なくないと思います。ですが、たとえばテープアダプターがあれば、いつもはデジタル表示の巻き尺として使い、必要に応じてレーザー測距計として使えたり曲面を手軽に測れたりと、レーザー測距計に大きな汎用性が加わります。そろそろレーザー測距計を……と考えている方は、ぜひZAMO SETをチェックしてみてください♪

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スタパ齋藤