家電製品レビュー

ボッシュのペン型コードレスグルーガン&グルーペンが便利で楽しい♪ DIYやデコがいつでもどこでも!!

約15秒で使えるコードレスグルーガン、ボッシュ「GluePen」

 購入して以来、なんだかんだでチョイチョイ役立ちまくりのツールといえば、ボッシュのコードレスグルーガン「GluePen(グルーペン)」です。「ホットガン」とか「ホットメルト」などと呼ばれている、ホットメルト接着剤(ホットボンドとも呼ばれる)を使うための道具ですね。

ボッシュのGluePen。先端から溶けたホットメルト接着剤が出て、それを対象に着けて接着するツールです。一般的なグルーガンはハンドガン的なカタチをしていますが、これはペンのような形状。なのでグルーガンならぬグルーペンです。実勢価格は5,500円前後
長さは約170mmで、重さは100g。ペンのような長さですが、ペンほどは細くなく、太い部分の外周は約150mm。「片手で握れる」というくらいの太さです

 ホビーやDIYなど幅広く使われているグルーガンの類。熱で溶かしたホットメルト接着剤を対象にトロリと塗り、接着したいものを押し当てると、数分でしっかり接着されます。手軽に扱えて便利ですよね。

 グルーガンを使うには電気が必要ですが、その多くはコンセントにつないで使うタイプだと思います。なので、使える場所はコンセントがある場所に限られます。

 一方、ボッシュのGluePenは充電式。なのでコンセントがない場所でも使えます。コードレスというわけですが、まずこの「どこでも使える」という点が非常に便利です。

電源として充電式のリチウムイオンバッテリー(3.6V)を内蔵。付属のMicro USBアダプター(ACアダプター)で充電し、電池が空の状態からだと約3~4時間で満充電になります。連続使用可能時間は約30分。ちなみに、Micro USBアダプターおよび本体の充電用端子はMicro USBで、ACアダプターの出力は5.0V/500mA。説明書には「必ず付属のMicro USBアダプターを使って充電してください」とありますが、筆者は個人的に汎用のUSB充電器で充電しています(メーカー推奨外の使い方になりますので、マネする場合は自己責任でお願いします)

 使える時間が30分って、ちょっと短くない? とか一瞬思うわけですが、まあ、長時間使う場合はコンセント接続式のものを使うということで。長時間連続使用にはあまり向かないGluePenですが、「いつでもどこでも場所を問わず使える」のは大きな実用性です。マジ便利!

 それともうひとつ、「即使える」というのもGluePenの強みです。赤い電源ボタンを長押しすると電源オンで、そこから約15秒で使えるようになります。電源オンから数分待たないと使用可能にならないグルーガンが多いなか、約15秒というのはかなりの早さ。実際、電源オンにして「どのあたりにホットメルト接着剤を塗ろうかな」と考えていると使用可能状態になりますので、加熱のために待たされるという感覚はほとんどありません。

本体後ろ端の赤い部分が電源ボタン。長押しで電源オンとなり、電源ボタン隣にあるLEDランプが緑色に点滅し始めます。このLEDランプが緑点灯になったら使用可能。その間およそ15秒(気温によって若干変わります)
赤いレバーを押すと、先端の小さなノズルから溶けたホットメルト接着剤が吐出されます。ノズルの穴は約1mm

 あと、このGluePenは作業性もかなりイイ感じです。というのは、ペンのように握って、わりと繊細に扱えるから。ノズルの穴も一般的なグルーガンより少し小さいので、ホットメルト接着剤が細め少なめで吐出されます。こんなところも繊細な作業によく向くと感じます。

握り方はお好みで。赤いレバーをゆっくり押し、細め少なめのホットメルト接着剤を対象に塗っていきます。赤いレバーを強く一気に握れば、より多くの接着剤を吐出させることができます

 まあ、繊細に使えるのがいいかどうかは、用途次第ではあります。筆者の場合、ホットメルト接着剤を「短時間で接着できるし、よく着く接着剤」という感覚で使い、接着する対象は小物が多いです。なので、GluePenくらいの接着剤吐出量がちょうどいいかな、と。

 それから、筆者の場合はグルーガン使用頻度が高くなかったりします。月に1度使うかな……程度。まあ多用するときは多々使いますが、グルーガン必須の趣味や仕事があるわけでもないので、たまに使う程度って感じ。そういうライトユーザーに、このGluePenはよく向くとも思います。

 たとえば普通のグルーガンだと、「使おうかな」と思うと同時に「コンセントがないから延長コードを」とか「加熱に多少時間かかるんだっけ」とか「アレってコードのよじれで本体倒れたりするんだよな」みたいなネガティブな要素も思い出して、なんか使うのが面倒になりがち。ライトユーザーにとっては気軽さに欠ける気がします。

 でもGluePenの場合、「あっ、ココをホットメルト接着剤でくっつけたい」と思ったら、迷わず使える感覚がイイ!! コードレスだから場所を問わないし、約15秒で加熱完了だから待ち時間もほぼなし。本体は自立はしませんが、横置きにできます。

 そんなふうに、非常に気軽&手軽に使えるので、とても身近な道具になります。

 てな感じのGluePen。ひとつ持っていると、きっと役立つ接着ツールですので、興味のある方はぜひチェックしてみてください♪

もっとペン的に使える「GLUEY(グルーイ)」が楽しい!

 2019年に入って、GluePenにちょっと似た製品も新登場しました。ボッシュのコードレスグルーペン「GLUEY(グルーイ)」です。前出のGluePenよりさらに細身で、ペンのように握って使えます。

2019年2月1日にボッシュから発売されたコードレスグルーペン「GLUEY(グルーイ)」。長さ約195mm、直径約25mmのペン状です。価格は6,900円(税抜)
カラーバリエーションは、エバーグリーン、スモーキーグレイ、マシュマロホワイト、カップケーキピンク、ラグーンブルーの5色
こんなふうにペンのように握って利用可能。赤い部分を前方に押すとホットメルト接着剤が吐出されます

 GLUEYは、前出のGluePenのペン型バージョンって感じですが、ホットメルト接着剤がより身近になる要素をいくつか持っています。たとえば電源が単3形電池(ニッケル水素電池推奨)であること。身近な電池ですし、予備電池があれば長時間の使用も現実的です。ちなみに、GLUEYパッケージには充電式単3形電池×2本と充電器が付属しています。

電源は単3形電池(ニッケル水素電池推奨)。充電式単3形電池×2本と充電器が付属します。なお、電源を入れてから使用可能になるまでにかかる時間は約60秒となっています

 それから、GLUEYはもちろんDIYなどの接着用途にも使えますが、デコレーションアート(いわゆる「デコ」)用途も想定されています。色付きホットメルト接着剤で遊んじゃおう! みたいな感じ。

GLUEY用のホットメルト接着剤は3種類用意されています。左と中央がデコレーションアート用途向けの「カラーミックス(5色入り)」「グリッターミックス(5色入り)」で、右が接着用途向けの「クリア」です。どれも7mm径で長さ20mm。短いので次々と接着剤の色を変えて使っていけます
カラフルなホットメルト接着剤を使ってデコ♪
アイデア次第で自由に遊べちゃうというわけです
様々な素材を接着可能
こちらはシーリングスタンプ用途に使った例

 といった感じで、いろいろ遊べそう。デコレーションアート用途の作例をGLUEY特設サイトで見ることができます。

 筆者も実際にGLUEYを使ってみました。グルーガンはたまにチョイ使いする程度の筆者としては、GLUEY用のホットメルト接着剤が「長さ2cm」という点が好印象です。2cmあれば筆者の用途には事足りますし、接着対象に合わせて色をチェンジできるのも実用的。

 本体が細身で握りやすいのもイイ感じです。ホットメルト接着剤が吐出される穴は約1mm(前出のGluePenと同じ)。握りやすく、繊細な作業にも好適だと思います。

 電池式という点もいいですね。入手性の良い電池ですし、予備電池を用意しておけるのはけっこうな強みです。

 そんな雰囲気で、GLUEYによりグルーガンがさらに身近になりました。興味のある方は、このGLUEYもぜひ吟味してみてください。

スタパ齋藤