料理男子TAKAの”この家電ならこのレシピ”
第3回
いつだってハレの日気分が味わえる! 失敗しらずのなめらか茶わん蒸し ~シャープ「ヘルシオ」
2019年3月28日 06:00
「茶わん蒸し」というと何となく特別な日の和食に添える一品だと思っている人が多いと思いますが、栄養があって食べやすいのでお吸い物代わりにどんどん取り入れたいメニューです。今回紹介するのは、シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」で作る茶わん蒸し。
これまで蒸し器やスチームクッカーなど、いろいろな調理機器で試してきましたが、ヘルシオのいいところは絶対に失敗しないこと。蒸らし時間を含めて約35分と時間こそかかりますが、なめらかで「す」が入らず、おいしくできるのです。これは90℃という絶妙な温度帯を保ってコントロールしてくれる家電ならではの素晴らしさなのだと思います。
前日の夜に後片付けのついでに準備しておけば、翌日は冷蔵庫から出してヘルシオに入れるだけなので、35分という長さも気にならないのではないでしょうか。具も干ししいたけを煮る手間を省き、生しいたけでOK。というのも、好みにもよりますが、レシピ通りに干ししいたけの甘煮を入れると茶わん蒸し全体がどうも甘くなってしまうのです。
また、エビの代わりにシーフードミックスを使うと簡単なうえにいい味が出るので、わが家ではこれが定番です。みつ葉も蒸し上がったところにのせるのが一般的なようですが、最初から器に入れてしまったほうが、味の調和としてはいいように思って、いつもそうしています。そうそう、なめらかさのために、卵液を作るときの「こす」手間は省かないでくださいね。
この連載の趣旨に合わせ、まずは卵とだし汁の割合が1対4となるヘルシオのクックブック通りのレシピを掲載していますが、実験を重ねたところ、だし汁の量を少し減らして1対3.5にするのが黄金比率という結果になりました。その場合の分量も記載していますので参考にしていただければうれしいです。
洋風のメニューにもあうチーズ茶わん蒸しや、疲れている時や体が冷えている時におすすめの「ショウガ入り茶わん蒸し」もアレンジ版として紹介しているのでぜひお試しください。
使った家電 | シャープ |
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ウォーターオーブン「ヘルシオ AX-XW500」 | |
おすすめレシピ | 「茶わん蒸し(レシピブックP.121)」 |
材料(4人分)
・干ししいたけ(水でもどす):2枚
【A】
・干ししいたけのもどし汁:大さじ2
・しょうゆ:大さじ1
・さとう:大さじ1
・鶏ささ身:100g
・酒・薄口しょうゆ:各少々
・エビ:4尾
・みつ葉:適量
※付属のクックブックには、このほかにかまぼこ、ぎんなんも
・卵:M2個
・だし汁:2カップ(400ml)※冷ましておく
・塩:少々
・薄口しょうゆ:小さじ1
・みりん:小さじ2
作り方
<干ししいたけを煮る>
・干ししいたけは半分に切って耐熱容器に【A】とともに入れ、ラップをせずに庫内中央に置く
・レンジ→600W/1分10秒→スタートボタンを押して加熱
<ささ身とエビの下ごしらえ>
・ささ身は筋を取ってそぎ切りにし、酒と薄口しょうゆをふっておく
・エビは尾を残して殻をむき、背ワタを取る
<卵液を作って蒸し上げる>
・卵をよく溶きほぐしてだし汁でのばし、塩、薄口しょうゆ、みりんを加えて混ぜ、こす
・蒸し茶わんに具を入れ、卵液を8分目まで注ぎ、共蓋、もしくはアルミホイルをかぶせる
・角皿に並べ、上段にセットする
・メニュー選択→検索→メニュー番号→71→決定→決定→スタート
※調理時間の目安:約35分(蒸らし10分を含む)
※手動で調理する時には「ソフト蒸し90℃で25分。加熱後に庫内で10分蒸らす
TAKA流アレンジレシピ【1】
卵とだし汁の割合を1対3.5にした黄金比率の「TAKA流茶わん蒸し」
ヘルシオのクックブックに掲載されているデフォルトのレシピでは卵とだし汁の割合が1対4になっています。これも十分おいしいのですが、食べているときに汁気が多く、くずれやすいのが気になっていました。かといって1対3にするとやや硬めでプリンに近い食感になります。
最終的にはだし汁の量を少し減らして1対3.5にするのが黄金比率ということに落ち着きました。家族に食べてもらった感想も「なめらかだし、食べごたえがあっていい」とのこと。
卵M2個、だし汁350cc、塩小さじ1/3弱、みりん小さじ1+3/4(9cc)、薄口しょうゆ小さじ1弱が、おすすめの割合です。だしを取るのが面倒なら、市販の顆粒のだしの素を使ってもOKですが、その場合はだしの素に少量のお湯を入れ、しっかり溶かしてから水を足してください。
そしてもう1つ。顆粒のだしの素も塩、みりん、薄口しょうゆなども使わずに、極上の味に仕上げる奥の手が、創味食品の「京の和風だし」と「創味の白だし」を使うこと。これがあれば、卵と水だけで味が決まるので、実はいちばん手軽です。
卵液の調合は卵M2個、水335cc、京の和風だし大さじ1+小さじ1、創味の白だし小さじ2。「京の和風だし」は茶わん蒸し以外にもおでんなどに活用できる便利な調味料で大のお気に入りなんですが、関東ではなかなか手に入りにくいのでネット通販で購入しています。スーパーで気軽に買えるようになるといいなと思っています。
TAKA流アレンジレシピ【2】
ブラックペッパーがアクセントの「チーズ茶わん蒸し」
初めて作った時から家族に絶賛されているのが「チーズ茶わん蒸し」」です。これはなんと器にシュレッドチーズを入れて卵液を注いて蒸すだけの簡単さなんですが、食べる前にブラックペッパーをふるとピリッと味がしまって、和風洋風どんなおかずと一緒でも合うおいしさです。
なめらかな卵をすくうとトロリと溶けたチーズが糸を引いて、口の中に弾力のあるうまさが広がり、一気に最後まで食べてしまうこと請け合い。ぜひお試しください。ちなみに、チーズ茶わん蒸しの時には卵とだし汁の割合を1対3にして少し硬めの仕上がりにするほうが美味しいです。