料理男子TAKAの”この家電ならこのレシピ”
ドリアにしても絶品! 応用自在の極うまクリームシチュー
第2回
2019年3月11日 06:00
今回は、自宅で料理をよく作るようになった頃から愛用している、象印マホービンの自動圧力IHなべ「煮込み自慢」で作るクリームシチューを紹介します。
このレシピのいいところは、「玉ねぎ、ニンジン、ジャガイモ、牛乳、薄力粉、バター、固形スープの素、塩、コショウ」といった、どこの家にもあるような食材や調味料が基本になっていること。鶏肉と野菜を固形スープの素を入れた少量の水でゆっくりと煮込んでおき、その間に電子レンジを使ってホワイトソースを作り、最後に混ぜ合わせて10分加熱するといった具合に作り方もとてもシンプルなのですが、これがなぜだか本当にうまい。
初めて作ったときに家族に「これ、どこのルーで作ったシチュー? ものすごくおいしい」とほめられ、「いや、そんなの使ってないし、煮込み自慢のレシピどおり」と答えたら、かなり驚かれたのを覚えています。で、何回作っても毎回「これ、おいしいねー」と好評なのです。家電のいいところはなべやフライパンで作るのと違って、材料さえ同じなら、同じ火加減、同じ時間で作るから、いつも安定して同じ味になることなんだなとそのたびに思っています。
ホワイトソース作りもバターと薄力粉をレンジで温めたら、牛乳を2回に分けて加えてよくかき混ぜて、レンジで温めるだけなので簡単。ホワイトソースがベースになったシチューだから、クセがなくてグラタンやドリアのベースにもなるし、食材もアレンジがききます。
ちなみにシンプルなこのレシピの最大のポイントは仕上げに加える「コショウ」(ブラックペッパーでもなくホワイトペッパーでもなく)です。少し多めかなと思うくらい入れたほうが味が決まりますが、様子を見ながら好みの味を探してください。
使った家電 | 象印マホービン |
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自動圧力IHなべ「煮込み自慢EL-MB30」 | |
おすすめレシピ | 「クリームシチュー(レシピブックP.22)」 |
材料(4人分)
・鶏もも肉:200g
・薄力粉:大さじ1
・玉ねぎ:1.5個(300g)
・ニンジン:1/2本(100g)
・ジャガイモ:2個(220g)
【A】
・水:150ml
・固形スープの素:1個(砕く)
・塩:小さじ1
【B】
・バター:35g
・薄力粉:大さじ2
・牛乳:400ml
・コショウ:適宜
・パセリ:適宜
作り方
<肉と野菜をやわらかく煮る>
・鶏もも肉、玉ねぎ、ニンジン、ジャガイモは一口大に切り、鶏もも肉に薄力粉をまぶしておく
・煮込み自慢の内鍋に切った材料と【A】を入れ、本体にセットする
・自動キーを押し、【温度調理】を選ぶ
・←→キーで【メニュー番号24】を選び、スタート/再加熱キーを押す
※調理時間の目安:沸かし約10分+調理約30分
<ホワイトソースを作る>
・耐熱容器に【B】を入れ、電子レンジ(600W)で約2分加熱する
・溶けた【B】をよくかき混ぜ、半量の牛乳(200ml)を少しずつ加える
・なめらかになったら、電子レンジ(600W)で約2分加熱する
・残りの牛乳を少しずつ加える
・なめらかになったら、電子レンジ(600W)で約2分加熱しさらによく混ぜる
<ホワイトソースを加えて仕上げる>
・終了のメロディーが鳴ったら、アクを取り除く
・電子レンジで作っておいたホワイトソースを少しずつ入れる
・よくかき混ぜて、外ぶたを閉める
・←→キーで【10分】に設定、スタート/再加熱キーを押す
・終了のメロディーが鳴ったら、コショウで味を調える
・器に盛り付けたら、パセリを振りかける
TAKA流アレンジレシピ【1】
味より時短なら「一定圧力調理10分」+「温度調理100℃10分」の裏技も
実は初代モデルの煮込み自慢でも同じ材料で「クリームシチュー」のレシピがあったのですが、加熱方法が違い、「一定圧力10分」で肉と野菜を煮てから、レンジで作ったホワイトソースを加えて「温度調理100℃10分」といった調理方法でした。こちらも沸かしに10分程度かかりますが、圧力10分VS温度調理30分の違いでだいたい20分の時短になります。
同時に作って試してみたところ、圧力をかけない方が、しっとり柔らかく、味も馴染んでいるようで出来上がりが微妙に違うことがわかりました。でも十分おいしいので少しでも時間を短縮したい場合は、手動で圧力調理の設定をしてみてはと思います。新モデルのレシピを作成する際に、味を優先して「ゆっくりことこと煮て仕上げる」方法を採用した象印はすごいなと思っています。
TAKA流アレンジレシピ【2】
手近にある材料でさらに簡単に作る「ソーセージ入りのシチュー」
鶏肉がなかったら、ソーセージでOKです。ただし、その場合は野菜を煮るときに一緒に入れないで、ホワイトソースを混ぜ合わせて10分の追加調理をする際に入れてください。そのほうがシチューの味を壊さず、食べた時にソーセージのうまみが広がっておいしいです。
TAKA流アレンジレシピ【3】
残りごはんとチーズで「食べ応え満点のドリア」
市販のルーを使ったシチューではなくて、ホワイトソースベースなので残ったシチューは、ドリアやグラタンのベースにすると“残り物のアレンジ”には思えない本格的な味になります。ペンネやマカロニをゆでるのが面倒なら、残りごはんを耐熱容器に入れてレンジで温めたら、バターとケチャップを適量混ぜて、簡単ケチャップライスを作り、その上にシチューの残りとたっぷりのシュレッドチーズをのせてこんがり焼けばOK。1人前ならオーブントースターの方が早く焼けるのでこちらをおすすめします。
ごはんにシチューを混ぜ込んでチーズをのせて焼くだけでもそれなりにおいしいですが、ケチャップライス風にしておくことで、チーズ→ホワイトソース→ケチャップライスと、3つの味わいが次々に口の中に広がって変化がつくのでぜひ試してみてください。