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シャープ、5分で調理できる時短レシピを強化した、オーブンレンジ「ヘルシオ」

 シャープは、野菜の食感を残して調理できる「低温蒸し青野菜」機能を搭載したウォーターオーブン「ヘルシオ AX-XW600」を、6月13日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は175,000円前後(税抜)。

 また新製品の発表に合わせて、同社とカゴメとが今後、レシピ開発や健康セミナーの共催などで連携していくことが発表された。

ヘルシオ「AX-XW600」

 「ヘルシオ AX-XW600」は、庫内容量30Lのオーブンレンジ。過熱水蒸気による“水で焼いて”調理できる点が特徴。減脂、減塩などの効果があり、健康と美味しさを両立しているとする。

 新たに野菜の食感を残して調理できる「低温蒸し青野菜」機能を搭載。80℃前後の低温で野菜を調理することで、シャキシャキとした適度な食感が残り、より美味しさを感じられるという。

 アレンジするとメニューでは、「ほうれん草としめじの塩こうじ和え」や「アスパラやエビのサラダ」といった料理ができるようになったという。

 またレンジ機能を強化。レンジを使った時短機能である「レンジで一品」機能を新たに搭載した。同機能では「5分おかず」や「カンタン煮物」「カンタンパスタ」など、レンジ機能を使ったレシピをラインナップ。約5分という短時間で、多彩な調理を可能にしたという。

レンジ機能を使った時短レシピを充実させた
「5分おかず」の一例

 これにより、例えばハンバーグなどのメインを、従来からの「おまかせ調理」機能で作り、その後に煮物など5分でサッと作れる料理を続けて作れるという。

おまかせ調理で作ったハンバーグと、低温蒸し青野菜で作った「ほうれん草としめじの塩こうじ和え」など

 なお、従来機から引き続き搭載されている「まかせて調理」機能は、付属の角皿や調理網などに複数の食材に乗せて本機に入れると、重さや温度、湿度などに応じて自動で温めてくれる機能。

 例えば、冷凍または冷蔵、常温のそれぞれで保管していた食材を混在させても、同時に温めてくれる。「網焼き・揚げる、焼く、炒める、蒸す・ゆでる」のいずれかの調理方法を選ぶだけで、分量や温度、加熱時間を設定する必要がない点が特徴。

冷凍した鶏もも肉、常温で置いておいた、かぼちゃなどを一緒に角皿に乗せる
あとはヘルシオの中に入れ、「まかせて調理」ボタンを押すだけ
20〜30分ほど待てば出来上がり
それぞれの食材に合わせて、加熱されている

 また、同社のAIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」が進化し、食材と手段に応じたおすすめの調理方法をアドバイスしてくれるようになった。これは、食材とやりたいことを伝えると、ヘルシオがレシピや調理コースを提案してくれるという機能。

 従来モデルでは、レシピの検索や献立相談になっていたが、新モデルでは、ヘルシオが備える多様な調理方法を提案するようにしたという。

 デモンストレーションでは、「ほうれん草をゆでたい」とヘルシオにいうと、「ほうれん草の蒸し方・茹で方だね。『低温蒸し青野菜』コースはシャキシャキとした食感を残すよ。柔らかめがお好みなら、100℃の蒸気でしっかり蒸し上げる『蒸し青野菜』コースを、いろんな食材を一緒に蒸したい場合は、『まかせて調理』を選んでね」と、ヘルシオが音声で答えてくれていた。

 本体サイズは、490×430×420mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約25kg。定格消費電力は1,460/1,410W(レンジ/オーブン・グリル)。角皿2枚、調理網2枚、クックブックが付属する。カラーは、レッド系とホワイト系の2色。

本体カラーはレッド系とホワイト系の2色

庫内容量26Lのリーズナブルモデルも同時発売

 シャープは、庫内容量26Lのウォーターオーブン「ヘルシオ AX-AW600」を同時発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、130,000円前後(税抜)。

 本体サイズは、490×435×385mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約21kg。定格消費電力は1,430W。角皿1枚、調理網1枚、クックブックが付属する。カラーは、レッド系とホワイト系の2色。

ウォーターオーブン「ヘルシオ AX-AW600」
本体カラーはレッド系とホワイト系の2色

カゴメとのコラボレシピや健康セミナーを開催

 発表会後には、シャープとカゴメによる「健康セミナー」が開催された。両社は、いずれも健康な食を考える企業であることが、今回のコラボレーションにつながったとする。

健康セミナーの様子

 両社共催による同セミナーでは、多彩な調理により、不足しがちな野菜を無理なく美味しく摂取する、主にヘルシオの製品群を使った調理方法やレシピを紹介していた。

 レシピについては、カゴメ「濃厚仕立てのトマトソース」を使ったラタトゥイユなどを提案。

 ラタトゥイユの作り方は、豚肉や鶏肉に塩こしょうをして、角皿の中央に並べる。両端に野菜をのせて、ヘルシオの「まかせて調理」から「焼く」を選び、あとは待つだけで完成する。

 こうしたカゴメとの協力によるレシピも、ヘルシオにダウンロードすれば、簡単に作れるという。

奥がカゴメ「濃厚仕立てのトマトソース」を使った料理。手前は「ヘルシオ ホットクック」で作った「じゃがいもポタージュ」