今日のいいね!

猫も安心の蒸気レス。タイガーの電気ケトルで湯沸かしが快適に

家電 Watchの書き手の皆さんと編集部が「よかった」と思えたものやサービスなどを、ゆるめに紹介するコーナーです。日々のちょっとした気づきなども共有します
スタイリッシュで上品なデザインの蒸気レス電気ケトル「6SAFE+」。使ったのは容量0.8L「PCK-A081」のマットブラック

日々の生活で頻繁にお湯を使ったり、大量に必要になることはありませんでしたが、湯沸かしはずっと“電気ポット派”でした。

でも10年くらい前、帰省中の実家でティファールの電気ケトルを使ったことがきっかけで考えが変わりました。すぐに沸くし、お湯を使うのはインスタントのコーヒーやみそ汁、カップラーメンくらいなのでこれで十分。必要な水量をその都度沸かしたほうが節電にもつながります。

それまで使っていた電気ポットが壊れたタイミングで、タイガー魔法瓶の「PCH-G080」を購入しました。沸騰しても蒸気が出ない「蒸気レス」の電気ケトルです。今でも現役ですが、使用感が出てきたのと、2013年発売の製品なのでデザイン的にも少し古く感じられ、そろそろ買い替えたいです。そこで今回使ったのが最新モデル「PCK-A081」でした。直販価格は11,800円。

左が現在使用中のPCH-G080。右が最新モデルのPCK-A081

“蒸気レス”を選んだのは、飼っている猫が電気ケトルに近づくことがあるからです。でも蒸気レスなら沸騰により発生した蒸気はフタの内部に流れ込み、冷やされて水滴になります。

蒸気が外に出ないため安心安全で、結露の心配もなく設置場所を選びません。小さい子供やペットがいる家庭では、手が届かない場所に置くことで万が一の事故を防ぐことができます。

電気ケトルはキッチンの収納棚に設置しています。炊飯器を使うときはテーブルを手前にスライドさせますが、電気ケトルは蒸気が出ないため閉じた状態で使用しています

以前、冬の時期は猫が電気ポットの上に乗って暖を取っていることがありました。電気ケトルは電気ポットほどどっしりした安定感がないため、猫が乗ると転倒する危険があります。何度か猫に倒されたことがあったのですが、お湯漏れを防止する構造になっているので問題ありませんでした。

また二重構造で本体が熱くなりにくいため、寒い日でも猫はあまり近くに寄ってきません。沸かしたお湯が冷めにくいというメリットもあります。

PCK-A081の容量は、現在使用しているPCH-G080と同じ0.8L。本体構造もほとんど同じなので違和感なく使えます。発売時期が約9年違うのですが、カップ1杯分(約140ml)が約45秒という沸騰のスピードは変わらずです。でも沸騰時の音がかなり抑えられていて驚きました。

PCH-G080より断然静かで、いつの間にか沸き上がっている感じです。スイッチのところにある沸騰ランプが小さくて目立たないため、お湯を沸かしていることをうっかり忘れてしまうこともあります。

沸騰ランプはデザインに合わせて控えめになっています。今使っているものはスイッチ自体が点灯するため、それよりもランプが目に入りにくいです

給湯ロックボタンは軽快なクリック感で楽に押し下げられます。注ぎ口が細くなっているので狙ったところへ注ぎやすく、コーヒーのドリップがしやすい「ドリップロジック構造」によりスムーズに流れ出ていきます。取っ手は握りやすい形状と角度で、本体を傾けやすい重量バランス。今使っているものより断然注ぎやすいです。

お湯の流れは細いラインを描きます。インスタントコーヒーではなくドリップコーヒーを淹れたくなるような滑らかさです

厚みのあるフタの内部には“蒸気キャッチャー”があります。フタは立ち上がって開くタイプではなく、開閉レバーを指で挟んで取り外します。片手で本体、もう片方の手でフタを持つと蛇口の操作ができません。開口部が大きいため内容器の手入れがしやすいのですが、給水のときは取り外したフタの置き場所にいつも困っています。

フタを開口部に軽く乗せて給水するのも良いのですが、水がどれくらい入ったのか目視しづらいのが難点です
洗練を極めたデザインで高級感があります。インテリア性も高く、使いやすさもとても魅力的です

PCK-A081をしばらく使ってみた生活の変化として、お湯を沸かそうと思う機会が増えました。コンビニで買い物をするときも、お湯を入れて飲んだり食べたりするものに目が留まり、例えばカップスープなど以前はあまり購入しなかったものに手をのばすケースが増えました。

これまで使っていたPCH-G080は、丸みを帯びたデザインで光沢があるのに対し、新しいPCK-A081はシャープなデザインでスタイリッシュ。マットな質感で落ち着いた仕上がり。こちらのほうが断然好みで、沸騰時の静かさ、給湯ロックボタンやフタの開閉レバーの使いやすさなど魅力を感じます。

実際に置いてみても、キッチン周りの見た目の印象がグレードアップしたような感じです。今回はマットブラックを使いましたが、もう一つの色マットホワイトも明るくて良いかもしれません。

現在使用中のモデルはまだ一度も壊れず問題なく使えているのに、今すぐ買い替えたくなりました。この製品PCK-A081も長く安心して使えるでしょう。

シンプルなマットブラックがキッチンにも合いました

フォトグラファー&ライター。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。世界を旅して詩情豊かな作品を発表するほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。現在、月刊誌「デジタルカメラマガジン」と情報サイト「デジカメWatch」で連載中。カメラグランプリ選考委員。