ぼくらの自由研究室

ついにRIDGE-RUNNER納車! 「e-bike生活」がスタートして感じたこと

辛抱堪らず購入したe-bike! RIDGE-RUNNER!!!!

春先からずーっと脳内がe-bikeのコトだらけだった筆者ですが、ついに初のe-bikeを購入しました♪ MIYATAの「RIDGE-RUNNER」! ↓コレですっ!

MTBタイプの電動アシストスポーツ自転車、MIYATA「RIDGE-RUNNER」。税別価格36万9000円で8%税込価格は39万8520円! たっけぇ! でもカッケェしサイコーによく走るンだッ!
倒した姿もカッコイイ! くぅ~っカッコイイしカッケェしクール! ……なんか筆者、単語だけ変えて同じことばっかり言ってますか? にしても超イカシたe-bikeだしカッコイ(以下略)
森の中だとさらに見栄えするRIDGE-RUNNER。RIDGE(山の尾根)を走るマウンテンバイクですが、電動アシストがあるから山道も上り坂もラクラク♪

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ところで、今年2018年はe-bike元年@日本って気がします。以前執筆のマトメ的な記事にもありますが、ヤマハ、パナソニック、そしてミヤタ(MIYATA)から非常に近いタイミングで続々と最新e-bikeが発売されます。また、つい最近パナソニックから最新型e-bike×3モデルが発表され、7月2日(月)に発売される予定です。

今年の6月以降には、最新型の国産e-bikeがさらに多数ビシバシ発売されるわけで、夏ごろには「うぅ~ん、どのe-bikeを買おうかナぁ~!」と悩む人が増えそうな予感。試走の機会も今後どんどん増えると思いますので、ぜひe-bikeに触れてみてください!

ともあれ、筆者も「夏ごろにはe-bike買おう!」と考えていたんですが、e-bike実車何台かで試走したら「もう無理! 夏まで待つとか全然無理ッ!」と思い、直近に発売されたRIDGE-RUNNERをガシッと買ったという次第です。なお、RIDGE-RUNNERについての製品速報的な記事はココに書きましたので、詳しいことはそちらをチェックしてみてください。

さて、RIDGE-RUNNER入手でMTB型のe-bikeのオーナーとなって走り回っている筆者。以下に、「日常的にe-bikeを使うようになって思ったこと」についてアレコレ書いてみたいと思います♪

坂道無問題、ショートカットしまくりで、下りを楽しみまくり!

まず、やはり坂道を上がるのがラクということ。RIDGE-RUNNERはフレームもギアもタイヤも、かなりしっかりしたMTB(マウンテンバイク)です。荒れた山道を走れる自転車なんですが、さらにはギア比やタイヤが「登坂を重視した仕様」になっています。

とりわけ、フロント34T×リア11-42Tというギア比は強力。車重は21.3kgあり、スポーツ自転車としてはかな~り重いですが、軽いギアでペダルをクルクル回していけば激坂もグイグイと上がっていけます。

それに加えて、電動アシストコンポーネントとしてシマノ「STEPS E8080」を搭載。けっこうキツめの坂道でも、平坦な道を進む感じでスイスイと上れてしまいます。

RIDGE-RUNNERはMTB。サスペンションはフロントのみですが、セミファットタイヤを採用して路面からの衝撃吸収性が高いです
ギアはフロント34T×リア11-42T。高速走行には向きませんが、激坂をグイグイ上がるには好適なギア比です。これにシマノ「STEPS E8080」電動アシストコンポーネントが加わりますので、かなりの坂でも「平地を走るような感覚で登坂」できます♪
うちの近所のちょっと急な坂。国道のバイパスですが、自転車で移動する人の多くはここを避けて通ります。でもRIDGE-RUNNERだと平地を走るように楽勝で上れちゃいます
うちの近くの丘陵地帯にある、丘陵の峠越えをする坂道。そこそこの勾配と距離があるので、自転車で越えようとすると息切れしがち。しかしRIDGE-RUNNERだと口笛を吹きながら峠越えできます、マジで!
この「丘陵の峠越えをする坂道」の途中には、未舗装の山道へ続くキツめの上り坂があります。上るのがけっこータイヘン……なんですが、RIDGE-RUNNERなら大丈夫。激坂はそれなりに脚を使う必要もありますが、強力なアシスト力により楽しみながら上っていけます

要は、MTBのギア比(軽い力で坂を上れる)でありつつ、さらに電動アシストの力が後押ししてくれるので、ぶっちゃけ「大半の坂道を労せず上れるようになる」というわけです。「はぁ、坂か~」の溜息がなくなる。「よっしゃ行くゾ!」的な頑張りも不要。「迂回しちゃおう」という考えもなくなる。実質、多くの上り坂が無問題化っていうか無効化っていうか、疲れるルートではなくなります。

そうなると、ショートカットしまくりに。その坂越えていくのがいちばん近い! ということで移動が効率化するわけです。

同時に、坂を越えることが楽しくなったりも。これはクライムが楽しいとかそーゆーコトではなくて、下りの爽快感が楽しいんですね~。上りの後には必ず下りが。スィーッと下るは、やっぱり楽しいっ♪

これまでは「上ったご褒美に下り」みたいなコトでしたが、e-bike(とくにMTBタイプ)だと、上りは何でも無くノープロブレムで走るだけで、その後の下りの爽快感だけは健在。下るだけのサイクリング! ちょいズルな感じだけど、すこぶる爽快! このラクさ&爽快さ、もうヤメられな~い♪ というわけです。

セミファットタイヤが楽し~い♪

RIDGE-RUNNER、走っていてイロイロとイイんですが、セミファットタイヤ採用という点がナニカと楽しいです。自転車界隈では凄く太いタイヤを装着した「ファットバイク」と呼ばれるカテゴリが人気だったりしますが、RIDGE-RUNNERは「ファットバイクほどタイヤが太くないセミファットタイヤのMTB」です。これが乗り心地がよかったり走破性が高かったりで、イロイロと好感触♪

RIDGE-RUNNERはセミファットタイヤのMTB。フツーのMTBよりかなり太いタイヤを装着しています
タイヤは650B×2.8というサイズで、27.5インチ径×2.8インチ幅です。左に「71-584」という刻印が見えまが、この「71」はタイヤの幅が71mm(2.8インチ)であることを示します。iPhone Xの横幅くらいあり、自転車のタイヤとしてはかなり太いです
前後とも幅71mmのセミファットタイヤです

セミファットタイヤは太いので、そのぶん衝撃をよく吸収してくれます。ちょっと空気圧を下げたりすると、さらに。それからこのタイヤの場合、大きめの突起が無数にある「ブロックタイヤ」です。この突起が路面に食いつき、スリップしにくくしています。泥道や砂利道を走るときには、とりわけ効果的。

こんなタイヤを装着しているので、未舗装の山道なんかを走りやすいわけですが、それに加えて舗装路も快適に走れます。また、より安心して走ることができます。どういうコト? 写真で見てみましょう。

近場のトレイル。急な上り坂で、未舗装(ダート)です。ここを上がりきると楽しみながら走れるトレイルがありますが……
この未舗装路、急なうえに凸凹で石が露出していて、中央は雨水で削られた窪みができています。MTBでもタイヤを取られがちなダートですが、セミファットタイヤだと滑りにくくタイヤも取られにくいので、より安定して走ることができます。しかも電動アシストでグイグイと!
一般道。狭めの道でトラックの往来が多く、自転車が走れるスペースがかなり制限されます
万が一のときに逃れられそうな白線の左側には、こういう障害物が! 細いタイヤの自転車だとパンクや転倒が心配ですが、セミファットタイヤだとヘーキで乗り越えられます
同じ一般道にある多量の浮き砂。こういう障害物もセミファットのブロックタイヤなら通過可能です
こんな障害物も大丈夫。恐怖の「裏返しグレーチング」であってもセミファット程度以上の太さのタイヤなら通過できます。セミファットタイヤくらいの太さになると、障害物の上を通過するときの衝撃もかな~り少ないです
これは駐車場のタイヤ止め。セミファットタイヤだと「ポイン!」みたいな感覚で乗り越えることができます

同じような条件を、MTB用のブロックタイヤで通過したり乗り越えたりすることができます。ただ、ブロックタイヤとはいっても障害物の条件が悪いと「ある程度の慣れ」がないと厳しいかも、です。しかし、路面へのタイヤの食いつきがよく、同時に衝撃吸収性が高いセミファットタイヤだと、写真のような障害物等々をより容易にクリアすることができると感じられます。

要はですね、これまで悪路だった道が、まあまあフツーの道って感じに。トラブルを起こさず安全に通過できるのはもちろん、楽しく走れるようになりました。「RIDGE-RUNNERで走ると道幅が広く感じられる」という感覚でもあります。

しかも上り坂であっても強力な電動アシストが後押ししてくれますので、安全でラクでとても楽しくなります。もちろん従来どおり事故等々には十分注意して走行する必要がありますが、電動アシスト+セミファットタイヤは1~2ランク上の走破性と安全性と快適性をもたらしてくれていると感じられます。

この自転車重い~、そしてスピードも出ない~

RIDGE-RUNNERの良さ楽しさばかりを書いてきましたが、正直なところ、ネガティブな要素も感じます。ひとつは、重いこと。

RIDGE-RUNNERの車重は21.3kg。一般のスポーツ自転車の倍くらいあるかも!? 担いだり階段を押し上げたりするのがけっこータイヘン。電動アシストが効かない場面では、走行中も「やっぱりそこそこ重いんだな~」と感じます。

もうひとつ、スピードがあまり出ないこと。21.3kgという車重もありますし、セミファットタイヤが加速を邪魔するというのもあります。セミファットタイヤは、普通のタイヤよりフワフワして乗り心地はイイですが、ペダルに加えた力が車体上下の振動として逃げている感じがします。またブロックタイヤなので路面との抵抗も大きく、自然に減速していく度合いも大きいです。

そんなRIDGE-RUNNERなので、スピードがあまり出ません。電動アシストがあるとはいっても、アシストしてくれるのは時速24kmまで(法律による規制)。平地での30km/h巡航とかでも、かなりタイヘンです。

林野をラクに走れてサイコーに気持ちいいRIDGE-RUNNER。ただし、21.3kgもあるので担いだりするのはタイヘンです。また、舗装路の一般道などで30km/h以上のスピードで巡航しようとするのも、けっこーキビシい自転車だったりもします

まあでも考え方次第? 前述のように24km/hを越えるとアシストがオフ状態になります。それ以上の速度で巡航しようとすると、21.3kgの車重と路面抵抗が大きく脚力を少々奪いもするセミファットなブロックタイヤにより、凄く疲れます。心拍数も呼吸数もUPで汗だく。でもコレってかなり運動になるわけで。24km/hオーバーで走るなら、RIDGE-RUNNERは体をガッツリと鍛えられる自転車だと思います。

それと「重さが安定性につながっている」とも。RIDGE-RUNNERでやや急な坂を下ると、時速50~60kmくらい出ることがあります。筆者は自転車でスピードを出すタイプではないというか、自転車で40km/hオーバーになると「ちょっと怖い」と感じるタイプ。タイヤを取られやすいとか止まれないとかいう恐怖心が働くからです。

しかしRIDGE-RUNNERの場合、そういうスピード域に入っても安定感がある。車重と重心の低さ、それからタイヤの太さもあると思います。前後ブレーキが油圧ディスクなので制動力も十分なので、安心して速度を出せます。また、低速で走っていてもバランスを取りやすく、タイヤを取られにくいとも感じます。そういったことを考えると、軽さはいいことばかりではない、とも思えてきます。

ダウンチューブにバッテリーがあり、ボトムブラケットに電動アシストコンポーネントがあり、車体の重心は中央下部寄り。これにより走行中の車体安定性が高く感じられます。ダート走行時や大きめな障害物の乗り越え時でも、安心感が高いです

でも超正直なところを言いますと、次はロードバイクタイプの電動アシスト自転車も使いたいな~、みたいな。舗装路用にロードの電動アシスト。荒れた路面や未舗装路ではRIDGE-RUNNER。そんなふうな使い分け……は、もっと電動アシスト・スポーツ自転車の価格が下がらないとなかなか難しいですが。

しかしまあ、RIDGE-RUNNERを買って良かったと思います。明らかに、「これまで体力的に行く気にならなかった道を積極的に走るようになった」と感じるから。さらに「あのエリアも走れちゃうだろうし、あそこにも行けるかも!」という、さらなるポジティブさが自分のなかに生まれてもいます。電動アシストに感謝! そんな気分です♪

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スタパ齋藤