2018年4月25日 06:00
MIYATAのRIDGE-RUNNERに乗ってみた!
今年に入ってスポーツ走行向けの電動アシスト自転車(いわゆるe-bike)に興味津々な筆者。先月はパナソニック・サイクルテックの「XM1」に試乗しましたが、いや~電動アシストスポーツ自転車って凄い! 欲しい! と筆者のテンションはマキシマム!
別記事でご紹介しましたが、今年2018年の日本では電動アシストスポーツ自転車こと「e-bike」がどーんと動き出す年になると感じております。すでにパナソニックからは「XM1」が発売されていて売れ行きが好調だそうですし、MIYATA(ミヤタサイクル)から発売された「CRUISE」も同様に人気となっているようです。
もともと「よく走るスポーツ自転車としての車体」に「スポーツ走行向けの電動アシストユニット」を搭載したe-bike。一度その走りを体験すると「買うならe-bike!」といった気分に。何を隠そう、筆者の頭のなかはe-bikeのことだらけ~♪
そんな筆者が超注目しているのが、MIYATAの「RIDGE-RUNNER」。2018年4月下旬に発売が予定されている本格MTBタイプのe-bikeですが、イロイロとソソる要素が見え隠れ。
たとえばサドルの高さを一瞬で下げられるドロッパーシートポストを標準搭載。さらに当然のようにフロントサスペンションを手元で固定できるロックアウト機構も搭載。トラクション性や乗り心地に優れる極太タイヤのセミファット仕様だったりもします。
また、電動アシストコンポーネントとしてシマノのE8080を搭載しつつ、バッテリーも大容量で、1回の充電で約140km(ECOモード)のアシスト走行が可能! 車体サイズが2種ラインナップされているあたりも好印象です。
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てな感じで超気になっているMIYATA「RIDGE-RUNNER」。実際に乗ってみるしか! ということで、発売前の実車をメーカーから借り、ちょっと走ってみました。で、筆者的結論から申しますと、す~っごくイイですRIDGE-RUNNER! 今すぐ欲しい! ともあれ以降、注目度大の本格MTBタイプe-bikeことRIDGE-RUNNERの速報レポを!
まずはRIDGE-RUNNERの概要から。車名の「RIDGE-RUNNER(リッジランナー)」は1990年代のMTBブームを牽引したミヤタ自転車製MTBの車名をそのまま冠しているそうですが、RIDGEとは山の尾根のこと。尾根を走り抜けるMTB! 雰囲気がありますね~。
RIDGE-RUNNERは見たとおりのMTBスタイルで、要所要所に最新のトレンドを取り込んでいます。セミファットタイヤであったりドロッパーシートポストであったり、上りに超強そうな思い切ったギア比もイマドキ的!? ともあれ、RIDGE-RUNNERのポイントを写真でチェックしていきましょう。
細かなスペックはRIDGE-RUNNERの公式ページをチェックしていただければと思いますが、なかなか「刺さる部分」が多いe-bikeですね~♪ メーカー税別価格は36万9000円です。
アシストは力強く、とてもスムーズ!
短時間ではありますが、実際にRIDGE-RUNNERで走ってみました。ということで、その印象なども少々。
まず肝心の電動アシストですが、総じて非常にスムーズなのが印象的です。急にアシストが効き始めて車体だけがクイッと前に出るとか、アシストが途絶えた瞬間に向かい風でも受けたように走りが重くなるという感覚は、ほとんどありません。シマノ「STEPS E8080」凄いです。さすがな感じ。
RIDGE-RUNNERについて、もうひとつ感じたのが、「停車中にペダルに足を乗せていてもアシストはまったく働かない」ということ。電動アシスト自転車に少々アリガチなのが「停車中にペダルを踏むと自転車が前に出ようとする」という挙動です。この挙動、ある程度注意していないと、不意に自転車が前に出ちゃって「あっとビックリ!」みたいなことにもつながりますよね。
でもRIDGE-RUNNERには、そういうのがナイ。停車中は一切アシストが効かず、ペダルを踏んで車体が前に進み出すと一瞬でアシストが働き始め、力強く加速してくれます。なので、走り始めがとても自然だし、停車~走り始めの切り替わりの瞬間の不安なんかもありません。
自然さという点では、アシストが切れる24km/h前後の感触も自然。24km/h前後で「あ~急に自転車が重くなった~」という走行感の電動アシスト自転車はよくありますが、RIDGE-RUNNERはそのあたりもとても自然。24km/h前後~それを超える速度でも「あれ~いつアシストが切れたの?」と、わからないくらいスムーズなんです。
じつはMIYATA「CRUISE」にも試乗したんですが、こちらもそういった「アシストの自然さ・スムーズさ」は同様でした。CRUISEにもシマノ「STEPS E8080」が搭載されていますが、この電動アシストコンポーネントの秀逸さが窺えます。やるなシマノ。
それとRIDGE-RUNNER、坂もグイッグイ上っちゃいます♪ フロント34T×リア11-42Tというギア比に加えてシマノ「STEPS E8080」の力強いアシスト力があるからだとは思いますが、急坂を鼻歌交じりでスイスイと。とりわけ10km/h以下での登坂はRIDGE-RUNNERの真髄発揮。同時に車体剛性がしっかりあって、ダンシング(立ちこぎ)するような走りをしても不安定さがありません。そんな走行感から、これなら勝てる!(何に?)、みたいに気分がアガります♪
あとセミファットタイヤも楽しいですね~♪ リアはサスペンション無しのリジッドですが、それでもセミファットタイヤの衝撃吸収性があるので、段差の乗り越えなどでも比較的にソフトな乗り心地。もちろん、荒れた路面もよりいっそう快適に走れます。
てな感じのMIYATA「RIDGE-RUNNER」。見ると乗るとでは大違いかも、と思いました。メーカー税別価格36万9000円は高い気がしますが、走って見てじっくり触れてみると「ん~まあそんなものかも」という気がしてきたりも。ともあれ、機会があればぜひ実車に触れて、できれば試走してみてください!
……余談ですが、結局やっぱり案の定、筆者はRIDGE-RUNNERを買っちゃいました! 試乗したところジオメトリ(自転車の寸法)的に筆者にピッタリだったんですよね~。装備面も気に入りましたし、長距離走れそうですし。細かい話ですが標準のサドルが筆者といきなり激マッチしたのにも「ご縁」を感じたりして。
じつは前にパナソニック・サイクルテックの「XM1」に試乗したとき、すぐに「コレはいい! 今すぐ欲しい! 買うしか!」と思ったんです。すぐにでもe-bikeを堪能したくて。ただ、XM1に数日試乗したところ、筆者にとってはどうもジオメトリ的に若干小さめ。高額の自転車ですし、ジオメトリが微妙に合わないのは……ということでXM1は渋々見送ったんでした。
ジオメトリを含め、全体的にかなり納得感がありつつの購入となったRIDGE-RUNNER。もうすぐ納車される予定ですので、またあらためてRIDGE-RUNNERの走行レポートなんぞを書いてみたいと思います~♪