家電ミニレビュー

必要な分だけ乾かせる! スリコ「ポータブル乾燥機」旅行先でも活躍

3COINS(スリーコインズ)「ポータブル乾燥機」6,600円

“スリコ”の愛称で親しまれる3COINS(スリーコインズ)から登場し、SNSなどで注目を集めている「ポータブル乾燥機」。軽量コンパクトに設計されており、その名の通り好きな場所に持ち運べる衣類乾燥機です。

自宅はもちろん、電源コンセントさえあれば、出張先、旅行先、キャンプ場などでも使用可能。明日着る仕事着や子供の給食着だけ乾かしたい、ちょっと湿っぽいからあと少しだけ……といった、ピンポイントな希望に応える一台です(※公式通販サイトと一部店舗での販売)。

とはいえ、本当にちょうどよく乾くのか? という点は気になるところ。今回、実機を借りられたので、使用感や実用性について率直にレビューします。

温風が360度循環! ハンガーにかけた衣類を効率よく乾かす

本機は温風ユニット(本体)および専用の衣類乾燥用カバーのセット。ハンガーにかけた衣類をカバーですっぽり覆い、その中に本体から温風を送ることで、効率よく乾かす仕組みです。

温風ユニット(本体)および専用の衣類乾燥用カバーのセット

一度に掛けられるハンガーは最大5本。耐荷重は合計5kgまでとなっています。

使用時には、ハンガーは耐熱性が高いもの(耐熱温度100℃以上)を使い、洗濯物はあらかじめ洗濯機で脱水してある必要があります。なお、着丈が80cmを超える衣類は、衣類乾燥用カバー下部の排気口を塞いでしまい、内部が異常温度になる危険性があるので避けましょう。

一度に掛けられるハンガーは最大5本
衣類乾燥用カバー下部の排気口

先に述べたように注意点がいくつかありますが、本機の使い方はとても簡単です。

まず本体底面のカバーを開けて、電源コードを外に出します。次に、衣類乾燥用カバーのファスナーが正面側に来るように、本体のツメ(12カ所)に引っ掛けて取り付けます。

本体底面のカバーを開け、電源コードを外に出す
衣類乾燥用カバーを本体のツメ(12カ所)に引っ掛ける

カバーを取り付けたら、本体の天面にあるフックを引き上げ、高さ130cm以上ある場所に固定された物干し竿やフックなどに引っ掛ければ準備完了。高さが足りないと、カバーの底が床について排気口が塞がれてしまうので注意が必要です。

本体の天面にあるフックを引き上げる
高さ130cm以上ある場所に固定された物干し竿やフックなどに引っ掛ける

なお、使用にあたっては電源(AC100V 50/60Hz)が必要となるため、近くにコンセントがあるか確認しましょう。電源コードの長さが1.5mほどと短めなので、使用場所によっては、延長コードなども用意が必要です。

電源コードの長さは1.5mほどで短め

準備が整ったら、本体についているフックバーに、衣類をセットしたハンガーを掛け、衣類乾燥用カバーのファスナーを閉めます。

本体のフックバー
フックバーに、衣類をセットしたハンガーを掛ける

ボタン操作もいたってシンプル。プラグをコンセントに差し込んだ後、電源ボタンを押すと、初期値の状態(オフタイマー:1時間、乾燥温度:Hi)で乾燥が始まります。

本体の送風口から温風が送り出され、袋状のカバー内を360度循環。おかげで、衣類全体を包み込むように乾燥できます。

電源ボタンを押すと、初期値の状態(オフタイマー:1時間、乾燥温度:Hi)で乾燥開始
本体の送風口
温風が360度循環

オフタイマーの時間は30分~7時間の範囲で30分単位、乾燥温度はHi(75℃)/Low(65℃)の2段階に変更可能です。

オフタイマーは30分~7時間の範囲、30分単位で変更可能
乾燥温度はHi(75℃)/Low(65℃)の2段階から選べる

加えて、温風/送風の切り替え、マイナスイオン放出なども設定できます。マイナスイオンには、気になるニオイを抑制する効果が期待できるので、うれしい機能だなと思いました。

温風/送風の切り替え
マイナスイオン放出設定も可能

実際に使ってみてわかった! 想像以上にしっかり乾く

本機を使うと、シャツ・下着類5枚なら約45分、長袖シャツ5枚、バスタオル5枚をそれぞれ約2時間で乾かせます(いずれも乾燥温度Hiの場合)。

乾燥時間の目安

この洗濯物の種類と量に対する乾燥時間の目安を参考に、ミニサイズのバスタオル2枚を、オフタイマー1時間・乾燥温度Hiで乾燥させたところ、全体がムラなくしっかり乾いていて、すぐにたたむこともできました。

ミニサイズのバスタオル2枚を、オフタイマー1時間・乾燥温度Hiで乾燥
全体がムラなくしっかり乾いた

続いて、長袖シャツ、キャミソール、靴下・下着類、フェイスタオルなどを一緒に入れてみることに。オフタイマー2時間・乾燥温度Hiで運転した結果、すべてしっかり乾きました。冬用の厚手のソックスもあったのですが、すぐに快適に履ける状態にまで乾いていて、正直驚きました。

冬用の厚手のソックスもしっかり乾いた

実は、ハンガーをセットしたときに衣類同士の距離が近いこともあり、「乾燥ムラができるのではないか」「湿っぽさが残るのではないか」と思っていました。しかし、そんな心配は無用で、期待以上の乾きの良さに満足できました。

据え置き型の衣類乾燥機とは異なり、簡易的ではあるものの、少量の洗濯物を短時間で乾かしたいときに取り回しが良く、あると便利なアイテムだと思います。

電気代は、乾燥温度Hi(消費電力600W)の場合、1時間あたり約19円(1kWhあたり31円で計算)。コインランドリーへ行く往復の手間と料金を考えると、だいぶコスパ良く使えるのも美点です。

本機の実売価格は6,600円。すでに据え置き型の乾燥機を持っている場合でも、小回りが利く本機を「サブ機」として備えておくのもアリだと思いました。少量の洗濯物を乾かすときはもちろん、自宅以外で使えるメリットもあります。

自宅以外でも使える! コンパクトで持ち運びに便利

コンセントが確保できる場所であれば、自宅以外で使えるのが本機の魅力です。衣類乾燥用カバーは本体内に収納できるので、大きめのバッグやスーツケースなどに入れて持ち運ぶことも可能。出張先や旅行先でも使えるのがうれしいポイントです。

衣類乾燥用カバーは本体内に収納できる

一方で、高さ130cm以上、本機を安定して引っ掛けられるといった条件を満たす必要があります。さらに、電源コードの長さは1.5mほどと短めなので、延長コードの使用はほぼ必須。自宅以外で使用する場合は、延長コードも忘れずに持参しましょう。

加えて、気をつけたいのが運転音。ヘアドライヤーと同程度の音がするため、衣類乾燥中に同じ空間にいると、やや耳障りに感じるかもしれません。深夜・早朝の時間帯、静かなホテルの部屋などで使用する場合は、周囲への配慮も必要だと思いました。

場所の制約や気をつけなければならない点などがあるものの、手軽に使える本機は、あると便利なランドリー家電です。

大量の洗濯物を乾かすのには向きませんが、梅雨や冬場など、洗濯物の乾きが悪い季節のお守りとして、一台持っておいても損はないと思いました。

一人暮らしの人はもちろん、子育て世代の家庭でも重宝します。マイナスイオン放出機能もあり、部屋干しの生乾き臭が気になる人にもおすすめです。

3COINS「ポータブル乾燥機」は一人暮らし、子育て世代、部屋干しの生乾き臭が気になる人におすすめ
野本 美樹