e-bike日々徒然
【2022e-bike夏の思い出】人生初の自転車レースで乗鞍へ! カスタマイズの楽しさも知る
2022年9月26日 08:05
秋の気配が近づいており焦っています。なぜなら、まだ夏休みを取得していないから。e-bikeで走りたいエリアが多々ありましたが、具体的な計画を早めに進めておけば……。後悔する自分が悪いのですが、楽しみは秋休みに取っておこうと思います。今年は3年ぶりに行動制限のない夏でしたから、e-bike関連のイベントも開催されたり、「夏休み」っぽい企画も満喫しました。そして、e-bkeの魅力をあらためて実感した夏だったので、結果オーライだったのかな、とも。
人生初の自転車レースに参戦
7月10日にe-bike部で「乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム2022」に参戦してきました。すでにレポート記事でもご紹介しているように、コロナ禍もあって3年ぶりに開催されました。e-bikeと出会わなければ、ハマっていなければ、人生で訪れなかったエリアかもしれません。
今大会から「e-BIKE部門」が正式種目に加わり、まさにe-bikeにうってつけのコース。これまでの経験でe-bikeなら完走できると思ってエントリーしました。大きな理由は以下のとおり。
・乗鞍スカイラインの絶景が見たい
・どんなe-bikeでどんな人が参戦するのか(会いたい)
・e-bikeは参加者が非常に少なくてワンチャンあるのでは?(という邪な考え)
こうした大会に参戦すること自体が非常に貴重な経験でした。大会といえば、高校時代の硬式野球部での地区予選。負けて引退。未だに区の草野球で地域大会には出場を続けていますが、あくまでも小さな地域の気軽な大会。その後、東京マラソンの存在を知り、2010年・2011年と参加しましたが、それ以来の興奮でした。東京マラソンには2年間ハーフマラソンもいくつか走りながら参加しましたが、ライフスタイルの変化もあって、なかなか練習できずに結局止めてしまいました。そこから10数年、e-bikeとの出会い。「走らなきゃ」という使命感もなく、日々楽しんで走り回っていたらそれなりの脚力もついて、「e-bikeだから行ける」と参戦を決めたわけです。
ちなみに、本番のレースではロードバイクでも十分速い上級者もいれば、e-bikeだから参加したという人もいて、半々くらい。そして、車種もさまざま。それぞれの思いでレースの緊張感や楽しみを味わえるのはいいな、と感じました。どんなスポーツ競技の大会でも本気の人たちも大勢いるので、やっぱり気軽には参加しにくいと思います。ただ、我々のような初心者でもe-bikeなら参加しやすいです。もちろん、ヒルクライムなので走れる体力は絶対に必要ですが、日頃からe-bikeを楽しみまくっているなら問題ないでしょう。
レース本番までの準備とドキドキも楽しい
レース参加には車検証も必要ですし、いつもメンテナンスなどお世話になっているセオサイクル鮫洲店に相談へ。これまでの私のチャレンジ企画などもご存じで、ある程度走れることを理解したうえで、せっかく乗鞍まで行ってレース参戦なら「完走だけでなくタイムや順位にもこだわってみては?」とアドバイスを受けました。コラテックを扱うグローブライドが私の近所で「E-POWER SHAPE PT500ならココ!」と紹介されて以来、メンテナンスなどでお世話になっているショップです。
ドライブユニットとバッテリーを装着するため重量があるe-bike。わずかな軽量化は意味がないので、e-bikeの良さを活かしながら“より走りやすい”仕様にすることになりました。ケイデンス機能を使うためにディスプレイ「Kiox」の位置を変えていたり、サイクリングしやすいようにグラベルロード用のタイヤを履いていたり、ぼちぼちカスタマイズしていましたが、レース仕様で以下を変更して挑むことに。
・タイヤ
・ペダル
・ボトルケージ
・グリップ
・サドル
まずはタイヤから。E-POWER SHAPE PT500はコンチネンタルの700×32C(Contact Urban Reflex)のタイヤが標準装備ですが、日頃のサイクリング環境もあってパナレーサーの700×35Cのグラベル用を履いていました(GRAVEL KING SS)が、コンチネンタルのGRAND PRIX 5000に。700×28Cのレース志向のモデルで耐パンク、転がりの軽さ共に定評があるそうです。チューブもパナレーサーのR'AIRに変更。従来チューブに比べて2.1倍もの伸縮性を持ち、高い振動吸収性と路面追従性によって、ライディングのストレスを緩和してくれるそう。
レース前後は撮影もするだろう想定で歩きやすさを重視し、日頃から使っているフラットペダルで行くことに。クランクブラザーズのスタンプ 3に変更。もともと三ヶ島のALLWAYSというペダルを使っており、力のかけやすさや踏み面の広さ、軽さに回転を考えるとそのままでよいのではとも言われましたが、せっかくなので変えたいという私のワガママでした(笑)。
そしてボトルケージ。これまで装着していませんでした。ストップ&ゴーが得意なe-bikeですし、立ち止まって飲むスタイルでしたので。E-POWER SHAPE PT500のボトルケージ位置は、斜め方向からの抜き差しのため出し入れしやすさ最優先の提案で、カンニバルのXC ボトルケージを。
グリップはエルゴンGP-3を仕様しており、大会規定も満たしていたのですがタイヤのカラーに合わせてブラックを新たに用意。余計な出費かもしれませんが、どうせならカラーリングも……といった感じで。サドルはヒルクライムには前寄りに座ることでペダルに対して体重を乗せやすいショートサドルをオススメされました。
e-bike部メンバーには「鉄のケツ」と言われるくらい、お尻の痛さに悩まされることもないのですが、価格帯も5,000~30,000円くらいの幅もあり、これは事前に試走しないと合う合わないがわからない。ということで、まずはリーズナブルなモデルで短いヒルクライムを試したところまったく問題なさそう。そもそも高級なサドルの違いを理解できるわけもありませんし。ピーアンドピーのショートノーズサドルを購入。
人生初の自転車レース参戦でテンション上がって、正直、余計な出費はあったかもしれません。が、レース前の準備やカスタマイズなどは楽しいですね。いい年したオッサンのワクワクドキドキが止まらないというか。試合や大会が近づくと野球のグローブに油を塗って手入れしていた青春時代を思い出す感じです。本番前から楽しい時間を過ごせました!!
それで結果は?
レポート記事にもありますが、レース結果はe-bikeクラスで9/15位でした。カスタマイズしたe-bikeはいつもより前に進み、目標にしていたタイムに近づけました。試走時は撮影しながらでしたが、だいぶタイムも縮めることができました。目標としていたのは1時間10分。3年前に初めてe-bikeがテストも兼ねて採用されたレース結果で、トップの人が1:07:02.037、3位の人が1:12:16.116だったので、なんとなく合間を取ってですが。
結果は1:11:19.152。トップとの差は+16:56.935。e-bike部門は総合にカウントされませんが、約600名の全体で見てみれば40位くらい。もともと勝ち負けや順位でなく、e-bikeだから出られる特別な時間を乗鞍で楽しみたいのが目的だったので、結果的には満足です! と言いたい気持ちがあるものの、実際に走ってみるとあそこで頑張れたらなー……という気持ちもあったり(笑)。
ゴール後にe-bikeのみなさん全員とお話できたわけではないですが楽しそうでした!! ゴール後に雨脚が強まったこともあり、下山ルートも変更になって最後に上り区間があったのですが、みんなレース後もスイスイ上って行く姿を見て「e-bikeすげーな」という声が上がっていました。ずぶ濡れになりましたけど、夏の楽しい思い出となりました。
そして、10月には野沢温泉自転車祭2022で2回目のe-bikeレースに参戦してきます!! e-bikeだけでなくライダーのアップデートが必要ですが……楽しければ良し!! ということで。