10分こそうじ

旅行パッキングのコツ7選 スーツケースの上手な詰め方

年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします
旅行のパッキングにもちょっとしたコツがあります

旅行や出張の準備で、「何をどこに入れたらいいの?」「帰りのお土産スペースがない!」と悩んだことはありませんか? パッキングのコツさえ押さえておけば、移動中も快適に過ごせて、ストレスフリー!

スーツケースの上手な詰め方と旅行中に役立つ便利ワザをまとめました。旅行の前にぜひチェックしてみてください。

【重いものは下へ】スーツケースの構造を活かそう

スーツケースは立てて移動するのが基本。だからこそ、キャスター側(立てたときに「下」になる側)に重いものを入れるのが大切なポイント。反対に、軽くてつぶれやすいものは開け口側(「上」になる方)へ。

このバランスを意識すると「走行時に安定する」「中の荷物が崩れにくい」「洋服がシワになりにくい」という嬉しいメリットがあります。

重いものは下に、軽いものは上に詰めましょう

【帰りの荷物が入らない……を防ぐ】8割パッキング

行きの時点でスーツケースがパンパンだと、現地での購入品が入らなくて大ピンチ! なんてことも。持って行く荷物は「スーツケースの8割程度」までにとどめるのが目安です。

またエコバッグを2〜3枚、薄くたたんで荷物の隙間に入れておけば、旅先で荷物が増えても安心ですよ。

【小物はポーチで整理】探さない! ストレスフリーの仕分け

ガジェット類や充電器、薬、アクセサリー、化粧品……こまごましたアイテムは、ポーチやジッパー袋に仕分けしておきましょう。さらに、壊れやすいアイテムはタオルや衣類で包み、スーツケースの真ん中に。柔らかいもので囲むようにしておくと、移動時の衝撃を和らげられます。

【汚れ&液漏れをブロック】パッキング前のひと工夫で安心感UP

旅行中に気になるのが「靴の汚れ」と「液漏れ問題」。

サンダルやスニーカーなどの汚れ対策は、シャワーキャップで包むと簡単です。汚れがひどい場合は、さらにビニール袋に入れておくと安心。

靴はシャワーキャップで包むと安心です

液漏れを防ぐポイントは、ボトルとフタの間にラップを挟むこと。プッシュタイプの場合はポンプ部分に輪ゴムやテープを巻き付け、固定しましょう。

プッシュタイプのボトルはポンプ部分に輪ゴムなどを巻き付けたら持ち運べますよ

【たたむ or 丸める?】洋服のパッキングは目的で選ぶ

洋服の詰め方は、目的に合わせて変えましょう。なるべくシワを防ぎたい服はたたんで、とにかく省スペースで入れたい場合は丸めるのがコツ。

省スペースで入れるなら服は丸めましょう

さらに、洋服は“1日分ずつ”ジッパー袋に入れると探す手間が省けて便利。1日目・2日目と袋の色を変えたり、家族で袋の色や柄を変えたりると、迷わず取り出せますよ。

こうすることで、朝「何着よう?」と悩まない、荷物を探さずにすぐ取り出せる、使用前後の服が混ざらない、空気を抜けば圧縮効果でコンパクトになるなど、メリットだらけなんです。

1日目・2日目と袋の色を変えておくと、迷わずに取り出せます

化粧品は“コンパクト&軽量化”がカギ

旅行には試供品が便利

旅行中のスキンケアやメイクアップには試供品の利用がおすすめですが、液状クレンジングなどはコットンに染み込ませ、1回分ずつに分けてジッパー袋に入れるのもいいでしょう。使い終わったらそのまま捨てられます。

【コンタクトケースが超万能!】小物&液体の救世主

旅行好きに密かに人気なのが、コンタクトケースの活用。使い方はいろいろで、日焼け止めや下地、リキッドファンデなどの小分け、ピアスや指輪など小さなアクセサリーの収納のほか、薬やサプリを1日分ずつ持ち歩くのにも◎

コンタクトケースが意外に使えます

旅の準備は「8割仕上げ」で余白を楽しもう

パッキングはすべて詰め込むのが正解ではありません。“ちょっと余白を残しておく”ことで、旅の自由度がグッと上がります。今回ご紹介したコツを参考に、自分に合ったパッキング術をぜひ取り入れてみてください。身軽なスーツケースと、ゆとりある心で、最高の旅を!

丸 マイ

整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動中。