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ドライヤーを変えると髪は変わる? 5機種使い比べ。ダイソン・テスコム・まとめ編

左からテスコム、シャープ、リファ、ダイソン、パナソニック。各社の高機能ドライヤーを3名で使い比べしてみました

各社の高機能ドライヤーを編集部員3名で使い比べする本企画。前回はパナソニック、シャープ、リファの3機種を試してみました。後編となる今回は、ダイソン「Dyson Supersonic Shine」、テスコム「Nobby by TESCOM プロフェッショナル プロテクトイオン ヘアードライヤー NIB500A」の2製品です。

前編:高機能ドライヤー5機種を3人で使い比べ! パナソニック・シャープ・リファ編

まずは、使用した3名の髪データをおさらい。ヘアカラーの状況などさまざまですが、全員共通してパサつきが気になるようです。なお、ドライヤーは1台につき1人1週間~10日ほど、メーカー推奨の乾かし方や自己流で使ってみました。

西村

太さ   :ふつう
量    :多い
かたさ  :ややかたい
クセ   :なし
スタイル :ロング、地毛
悩み   :広がる、パサつく
普段のケア:乾かす前に洗い流さないオイル

松川

太さ   :ふつう
量    :ふつう
かたさ  :ふつう
クセ   :少しあり
スタイル :セミディ、ヘアカラーをしている
悩み   :パサつき、うねり、ヘアカラーが抜けやすい、傷みやすい
普段のケア:週1~2回の頭皮スクラブ、乾かす前に洗い流さないトリートメント(髪の状態に応じて4~5種類のオイルやミルクを使い分け)

太さ   :やや細い
量    :やや多い
かたさ  :ふつう
クセ   :少しあり
スタイル :ミディアム、ブリーチ1回とヘアカラーをしている
悩み   :パサつき、切れ毛、アホ毛
普段のケア:乾かす前に洗い流さないトリートメント

ダイソンはやっぱりパワフル。付属ツールの仕上がりも◎

パワフルな風で素早く乾かせるダイソンのドライヤー。日本限定モデルの「Dyson Supersonic Shine」には、片手でブローができる「ツヤ出しツール」が付属。ブラシに髪を引き寄せるコアンダ効果を利用して、髪をまっすぐに整えられるといいます。

Dyson Supersonic Shine

本体サイズは約78×98×288mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約720g。風量は2.4m3/分。実売価格は48,800円前後。

公式サイトでは、ストレートに仕上げる際のおすすめの乾かし方として「付属の低温ツールで7割乾かし、ツヤ出しツールのなめらかブラシモードと浮き毛抑制モードで仕上げる」方法を案内しています。

付属の「ツヤ出しツール」を使えばブローが簡単

西村

おすすめの方法で乾かすと、髪がまとまっていい仕上がりに。ただし使うのに慣れないと時間がかかるので、気合いを入れたい日にしかできなそうです。普通に乾かすと風が強すぎて毛先が絡まったり、パサパサになるのを感じました。

乾かした後
翌朝

松川

アタッチメントを使いこなせるか不安でしたが、問題なく使えました。ツヤ出しツールを使うと仕上がりが断然よくなりましたが、初回使用時はちゃんと使えていなかったのか、翌日ひどい寝ぐせが。2回目くらいでコツを掴んでマシになりました。

乾かした後
翌朝。コツを掴んできて比較的まっすぐな状態に

本体は重い方ですが、重心のバランスがいいのか負担に感じません。短時間で乾かせるからか、思った以上にしっとり感があってびっくり。風温も制御されていて、熱くなりすぎないので安心です。不器用なのでツヤ出しツールを使うのが難しく、特に後頭部でどうしてもうねってしまう部分がありました。

乾かした後
ツヤ出しツールを使って乾かした翌日。うねりが気になります
ツヤ出しツールを使わず、普通に乾かした翌日。うねりはマシに

スピード重視なら高温・高速風で乾かせるテスコム

テスコムの「Nobby by TESCOM プロフェッショナル プロテクトイオン ヘアードライヤー NIB500A」は、プロ用ドライヤーと同じブラシレスDCモーターと、遠心ファンを搭載し、パワフルな風を実現。「温冷自動切替」モードを搭載し、髪を適温に保ちながら、最適な風速と風圧で乾かせるとしています。

Nobby by TESCOM プロフェッショナル プロテクトイオン ヘアードライヤー NIB500A

本体サイズは245×81×226mm(幅×奥行き×高さ)、重さは620g。実売価格は24,200円前後。

西村

風温は高め、風量も強いです。風が熱いので、もう乾いたかな? と冷風にしてみるも、根元が乾いていないことがあります。仕上がりはしっとりするのですが、まとまりはありませんでした。風量切替スイッチのほかにモードボタンと風温ボタンがあり、操作は少し煩雑です。

乾かした後
翌朝
操作は少し煩雑。スイッチと2つのボタンがあります

松川

パサパサになりがちですが、乾くのは断然早い。ただ、なぜか翌日うねりやすく、寝ぐせも付いてしまいます。温冷切替モードは、風量がBOOST→TURBOに落ちてしまうのであまり使いませんでした。最も強いBOOSTでバーッと早く乾かす方法が一番ストレスなく使えました。

乾かした後
翌朝

風量も風温もしっかりしているので、乾くスピードはダントツ。しかし温度が高すぎてオーバードライになる感じも否めません。風の勢いが強いからか、乾かしている間に髪の毛(特に毛先)が舞い上がって絡まってしまいます。翌日の髪の毛は比較した中で最もまっすぐで、うねりなくまとまっていました。

乾かした後
翌朝

スピーディに乾かせるパワフルドライヤー

今回試した5機種の中でも、ダイソンとテスコムはパワフルな風が特徴で、乾燥時間も短く済みました。ただし、素早く乾かせる反面、毛先の絡まりやパサつきが気になるという声も。上手に乾かすには、少し工夫する必要がありそうです。

パワフルな風でスピーディに乾かせました

速乾性かうるおいか。目的に合わせて選びたい

5製品すべてを使用し、仕上がりを中心にご紹介しましたが、ドライヤーを選ぶ際は乾かすのにかかる時間も気になります。こちらも実際に計ってみました。なお、基本のモードで普段通りに乾かした時間です。

地毛でロングストレートの西村の場合、乾燥時間は短い順にダイソン(6分)、テスコム(6分40秒)、パナソニック(7分)、リファ(8分)、シャープ(11分)。ブリーチヘアでミディアムの鄭は、ダイソン(4分)、テスコム(4分30秒)、パナソニック(5分)、リファ(5分)、シャープ(6分)となりました。

この結果も踏まえてざっくり分けると、速乾性重視ならダイソンとテスコム、うるおい重視であればリファかシャープといえそうです。またパナソニックはその両方を備えた、バランスのいい1台というのが編集部員共通の意見でした。

5製品それぞれに特徴があり、目指す仕上がりや求める機能によってその人にマッチするドライヤーは変わってきそうです。ドライヤーを新調しようとしている人は、ぜひ製品選びの参考にしてみてください。

編集部