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高機能ドライヤー5機種を3人で使い比べ! パナソニック・シャープ・リファ編
2023年10月20日 08:05
毎日使うドライヤーを「いいもの」に変えたら、髪がキレイになるかも……そう思ったことはありませんか? しかし、たくさんあるドライヤーのなかでどれを選べばいいかわからないという人もいると思います。
そこで今回、髪色や長さの異なる編集部員3名で高機能ドライヤーを使い比べしてみました。試用したのはパナソニック、シャープ、リファ、ダイソン、テスコムの5製品。
1台につき1人1週間~10日ほど、メーカー推奨の乾かし方や自己流で使ってみた結果、各機種ごとに仕上がりが大きく異なり、それぞれの特徴が明らかになりました。その詳細を2回に分けてお届けします。前編となる今回は、パナソニック「ナノケア EH-NA0J」、シャープ「プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-WX901」、リファ「リファビューテック ドライヤープロ」の3製品です。
後編:ドライヤーを変えると髪は変わる? 5機種使い比べ。ダイソン・テスコム・まとめ編
まずは今回ドライヤーを使用した編集部員3名の髪データをご紹介します。
松川
太さ :ふつう
量 :ふつう
かたさ :ふつう
クセ :少しあり
スタイル :セミディ、ヘアカラーをしている
悩み :パサつき、うねり、ヘアカラーが抜けやすい、傷みやすい
普段のケア:週1~2回の頭皮スクラブ、乾かす前に洗い流さないトリートメント(髪の状態に応じて4~5種類のオイルやミルクを使い分け)
鄭
太さ :やや細い
量 :やや多い
かたさ :ふつう
クセ :少しあり
スタイル :ミディアム、ブリーチ1回とヘアカラーをしている
悩み :パサつき、切れ毛、アホ毛
普段のケア:乾かす前に洗い流さないトリートメント
地毛、カラーヘア、ブリーチヘアと三者三様ですが、使用感に違いは出るのでしょうか。早速、パナソニックから見ていきましょう。
パナソニックは抜群の仕上がり。寝ぐせも控えめ
パナソニックの「ナノケア EH-NA0J」は環境温度と風温の2つのセンサーで温度ムラを軽減し、過度な熱を抑えるとしています。高浸透ナノイーを搭載し、髪にうるおいを届ける点も特徴です。
本体サイズは148×74×221mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約550g。風量は1.6m3/分。実売価格は39,000円前後。
おすすめの乾かし方は、「9割程度乾かした後に温冷モードにし、手ぐしでテンションをかけながら温冷風を1カ所につき2~3回ずつ当てる。毛先は手ぐしでまとめながら風量弱の温冷風を当てる」と案内されています。
西村
従来モデルと比べて風温が低くなった気がして、熱くないので夏でも汗をかかずに乾かせました。風量も増え、体感の乾燥時間も短いです。なにより仕上がりが最高で、まとまるし指通りもツルツルで気持ちいい。翌朝起きたときも乾かした直後の仕上がりが持続しており、スタイリングいらずでした。
松川
普段使っているドライヤーの最新モデルなだけあって、いつもよりいい感じに仕上がった気がします。おすすめの方法は特に仕上がりがよかったですが、工程が多くて少し面倒に思ってしまいました(笑)。寝ぐせは、使った中では一番軽く済みました。本体がコンパクト&軽量化されているのも嬉しいポイント。
5製品で最軽量のシャープ。指通りサラサラ
シャープの「プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-WX901」は、4つの送風口から風を吹き出し、髪をドレープ(ひだ)状に押し分けて広範囲に風を当てる独自の速乾方式「ドレープフロー」を採用。髪との距離をセンサーで測って風温をコントロールする「SENSING」モードがおすすめとしています。
本体サイズは80×63×250mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約515g。風量は7.4m3/分。実売価格は44,000円前後。
西村
すごくうるおうというわけではないですが、指通りがサラサラでまとまる、好みの仕上がりに。新設計により風が面で広範囲に届くようになったのですが、旧仕様の2022年モデルと比べて乾くのが遅くなったように感じます。ただ、本体が軽くて風温も低いので使っていても疲れず、体感時間はそこまで長くはありません。
松川
触るとしっとりしているのに、見た目がバサバサしていました。また乾くのに時間がかかるからか、仕上がりの時点で変なクセが付いてしまいます。寝ぐせもひどかったです(本人の乾かし方の問題かも)。デザインがスタイリッシュな点と、本体が軽い点は好印象。高音のキーンという音が少しうるさく感じました。
ツヤツヤしっとり、まとまるリファ
ReFaの「リファビューテック ドライヤープロ」は吹出口付近のセンサーで髪の温度を検知し、温風と冷風を自動で切り替える「センシングモード」を搭載。頭皮は約50℃以下、毛先は約60℃以下をキープすることで、髪を熱ダメージから守りながら乾かします。
本体サイズは246×81×232mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約740g。風量は1.4m3/分。実売価格は43,000円前後。
おすすめの乾かし方は、頭皮をSCALPモードで乾かし、中間~毛先はMOIST(しっとり)またはVOLUME UP(ふんわり)モード。最後にCOOLを全体に当てて仕上げます。
西村
風温は高めで、風量は弱めです。仕上がりはしっとりしてまとまりもありますが、指通りはガサッとする感じがしました。本体が重いのと、ボタンが電源/センシング/モードの3つあり、操作が難しいのが気になります。
松川
本体はやや重いですが、風量が強くて早く乾く気がするので、そこまでストレスに感じません。手触りのよさと頭頂部のツヤ感は使用期間中ずっと感じられて、髪の毛の絡まりも断然少ないです。ただ寝ぐせはそこそこ付きました。
うるおいを保って仕上げるイオンドライヤー
今回試したパナソニック、シャープ、リファはそれぞれ高浸透ナノイー、プラズマクラスター、ハイドロイオンを搭載しており、いずれもしっとりまとまりのある髪に仕上がるのが特徴です。
また、センサーで風温が高くなりすぎないようにコントロールするモードでは、熱によるダメージを抑えられる一方で、製品によっては風温が低めになって乾燥時間が長くなる傾向がありました。
次回はダイソンとテスコムの2製品をご紹介。さらに乾燥時間の比較など、5機種を試した総括もお届けします。