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部屋干しでもカラッと乾く! なぜ除湿機が有効かパナが解説

気象庁から、6月6日に関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表されました。昨年より8日早く、平年より1日早いかたちです。この時期に気になるのが洗濯方法。雨の日は部屋干しをする家庭も多いと思いますが、うまく乾かなかったり、ニオイが気になったりということも起こりがちです。

パナソニックが公開している「プロに学ぶ 正しい洗濯&部屋干しのテクニック」によると、部屋干しはコツさえつかめば室内でもカラッと衣類を乾かせるそうです。同ページにさまざまなテクニックが紹介されていたので、梅雨の部屋干しポイントをおさえてみましょう。

衣類は「アーチ干し」が基本

部屋干しにおいて大事なのが「空気の通り道」を作ること。干すときに空気の流れを意識すると、すばやく乾かせるようになります。ハンガーとハンガーの間は少なくともこぶし1個分は離し、空気の通り道をできるだけ増やしましょう。

衣類を効率よく乾かす干し方は、「アーチ干し」が基本。角ハンガーを使って、両端に長い衣類、内側に向かって短い衣類を吊るしていくことで、スムーズな空気の通り口が生まれ、効率よく乾燥させられます。

また、衣類を干す場所も重要。部屋の隅は空気がよどみがちで、中央部や天井近くは空気が動いているので乾きやすくなります。

ハンガーとハンガーの間は少なくともこぶし1個分は離し、空気の通り道を増やす
「アーチ干し」が基本

物干しスタンドやハンガーなど、部屋干しアイテムも、洗濯物の種類や量によって適しているものが変わります。

大きなスタンド型は、洗濯物の量が多く、干すスペースにゆとりがある場合にオススメ。衣類や小物、タオルなど、さまざまな洗濯物を干せる万能タイプです。

パラソル型スタンドは、洗濯物の量は多いけど干すスペースが限られる場合にオススメ。使わないときは折りたたんだスリムな状態で収納できます。

つっぱり物干しは、省スペースで干したい人や、1人暮らしなどで賃貸の部屋を傷つけたくない人向け。また、部屋干し用ハンガーというアイテムもあります。干すスペースが十分にない人でも、ドアや窓枠、鴨居、長押などのスペースを活用して干すことができます。

大きなスタンド型
つっぱり物干し

除湿機と扇風機、衣類が早く乾くのは?

早く乾かすには、洗濯物の周りの湿度を下げることが重要で、家電を活用するとより効率的に乾燥できます。洗濯物は「布に含まれる水分が、空気中に蒸発する」ことで乾き、洗濯物の水分が蒸発するにつれて、洗濯物の周りの湿度は上昇。湿度が高いままだと、洗濯物の水分が蒸発できず乾きません。

そこで有効なのが除湿機で、洗濯物から蒸発した室内の湿気を回収し、乾いた風を当てることでスピーディーにカラッと乾かせます。最近は衣類乾燥機能を搭載したモデルが多くあり、送風方向も幅広く設定できるので、部屋干しをするなら衣類乾燥除湿機を買うのがオススメです。

早く乾かすには、洗濯物の周りの湿度を下げることが重要
除湿機だと洗濯物から蒸発した湿気を回収し、乾いた風を当てるのでスピーディーに乾かせます

扇風機やサーキュレーターを衣類乾燥で使う人もいると思います。パナソニックでは、衣類乾燥除湿機と扇風機でどちらが早く部屋干し衣類を乾かせるか実験し、その結果を公開しています。

実験室の温度を20℃、湿度70%に設定し、約4kgの洗濯物を部屋干し。「自然乾燥」「扇風機」「衣類乾燥除湿機」の3パターンで実験したところ、衣類乾燥除湿機の乾燥スピードがダントツという結果に。

衣類乾燥除湿機を使った場合、洗濯物の残水量が2時間後で半分以上減り、4時間後で7%、6時間後には0%になりました。扇風機は10時間経っても22%の残水量があり、乾ききらずに実験終了。

部屋干し対決! 衣類乾燥除湿機 vs 扇風機

衣類乾燥除湿機と扇風機で、どちらが早く部屋干し衣類を乾かせるか実験
洗濯物の残水量

また、部屋の湿度に関しても、扇風機ではスタート時とくらべて湿度が20%以上高くなり、10時間経っても湿度は10%以上高いままに。一方、衣類乾燥除湿機は運転開始から4時間を超えたあたりから、適切な湿度(40~60%)に落ち着きました。

湿度は40%以下だとウイルスが活発になり、60%以上だとカビやダニが発生しやすくなるので、適切に保つことが大事になります。

湿度変化

このほかパナソニックでは、部屋干し衣類のニオイ対策方法や、乾かしたい衣類別に衣類乾燥除湿機の使い分け方法なども紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

プロに学ぶ 洗濯&部屋干しのテクニック

西村 夢音