トピック
夏休みは森の中で遊ぶ!! e-bikeとアスレチックを家族で満喫
2021年8月18日 08:00
e-bikeは家族で楽しめるアクティビティですよ! というのは、e-bike Watchで繰り返しお伝えしていることですが、具体的にどこで遊べばいいの? という疑問を持っている人も少なくないはず。最近はe-MTBがレンタルもできるコースも増えていますが、初めて家族を連れて行くのであれば、オススメしたいのは神奈川県にある「トレイルアドベンチャー・よこはま」のコースです。フランス発祥のアウトドアパーク・フォレストアドベンチャーで遊ぶこともできるので、森の中でたっぷり楽しい時間を過ごせます。
家族全員でMTBコースを満喫
今回はe-bike Watch読者の川口さんファミリーの1日に同行させてもらいました。昨年末に開催したe-bike試乗会などにも参加されていたe-MTB乗りの晃平さんと奥様の淑恵さん、中学2年生の莉央(りお)さん、4歳の蒼悟(そうご)くんの4人家族。晃平さんはかなり“乗れる”人で、淑恵さんは日ごろロードバイクに乗っていますが、MTBはかなり久しぶりとのこと。莉央さんはMTB初体験で、蒼悟くんは最近自転車に乗れるようになったばかりだとか。
「トレイルアドベンチャー・よこはま」のコースは、e-bike Watchでの試乗レビューで何度も走らせてもらっていますが、同じ敷地内に森の中で遊べる「フォレストアドベンチャー・よこはま」も設置されているので、e-MTBだけでなく、家族でいろいろな遊び方ができるのが魅力です。
7月末の暑い時期だったこともあり、朝早めにコースへ到着。暑さが厳しくなる前に走行をスタートします。まずは、e-bikeや装備品をレンタルして、コース前の広場でe-bikeに慣れておきます。淑恵さんも莉央さんもe-bikeに乗るのはこの日が初めて。アシストのスムーズさに驚きながらも、すぐに慣れていました。この日はレンタルe-MTBのほかに編集部でメリダ「eONE-SIXTY 9000」とXROSS「DX612」を持ち込んだので、この2台にも乗ってもらいます。
e-MTBに慣れたら、いよいよみんなでコースを走ります。「トレイルアドベンチャー・よこはま」にはレベルに合わせた3種類のコースが用意されていますが、最もフラットな初心者向けコースなら蒼悟くんの子ども用自転車でも走れるくらい。家族全員でトレイルを楽しめます。
休憩を挟みながらちょっとレベルの高いコースに挑戦してみたり、パンプトラックで遊んだり。コースはすべて同じ広場に戻って来る作りになっているので、それぞれのレベルに合わせて楽しめます。休憩スペースにはミストも設置されているので、適度に体を冷やしながら遊べるのもいいところですね。
フォレストアドベンチャーで遊ぶ
一通りMTBコースを走ったところで「フォレストアドベンチャー・よこはま」に移動します。といっても、同じ敷地内にあるのでちょっと歩く程度。こちらは森の中に立つ樹々の間に設けられたアスレチックのようなコースを渡り歩くアウトドアパーク。コースは3種類あり、アドベンチャーコースは身長140cm以上、キャノピーコースは身長110cm以上、キッズコースは身長90cmから利用できるので、家族で楽しむことができます。
淑恵さんと蒼悟くんはキッズコースへ。晃平さんと莉央さんはアドベンチャーコースに向かうため、ここからは二手に別れます。といっても、同じ敷地内なので離れ離れになるわけではありませんが、高さがだいぶ異なります。スタッフからビレイシステムの使い方などのレクチャーを受けたら、いよいよコースへ!!
さっきまでMTBで走り回っていたコースを見下ろしながら、樹々の上を渡り歩くのはちょっと怖そうですが、莉央さんは「気持ちよかった!!」と声を弾ませていました。特にワイヤーにぶら下がって森の中を滑空するのが楽しかったとのこと。
キッズコースに向かった蒼悟くんも、最初は少しおっかなびっくりな感じでしたが、すぐに慣れて1人でスイスイ上って楽しめるように。45分の制限時間内で水分補給以外は、ほとんど休憩もせずに遊び続けていました。
MTBスクールにも参加。より深くMTBの楽しみを学ぶ
MTBコースもアドベンチャーも楽しんだら、当然お腹が空くので森の中でランチに。この日はかなり暑かったのですが、森の中の木陰には涼しい風も吹いていて快適。気持ち良すぎたのか、朝早く起きて遊びまくって疲れたからか、お腹がいっぱいになると蒼悟くんは寝てしまいました。
もう少しe-MTBで走ろうと思ったところ、この日はちょうどコースで「バイシクルアカデミー」によるMTB教室が開催されていたので、急遽夫婦で参加することに。インストラクターはMTB&トライアルライダーである有薗 啓剛さんと守上 大輔さん。自転車トライアルの世界選手権でチャンピオンになったこともあるスゴイ人です。
MTBの乗り方といっても、いきなりトレイルを走るのではなく、バランス感覚やブレーキコントロールなどの基本を身につけるようなプログラム。スピードも出ていないので、怪我の心配がなく、それでいてテクニックが問われるのでかなりおもしろそう。スピードを出さなくても、MTBのテクニックは磨けるんですね。
地味に見えるメニューですが、実はかなり難しくてチャレンジ心をくすぐる内容。参加者は「失敗した」とか「あとちょっと」などと言いながら、何度もチャレンジしていました。そして、スクールの最後はみんなでコースを走ります。すると、午前中と同じe-bikeで同じコースを走っているはずなのに、淑恵さんが「すごく曲がりやすくなってる!!」と驚いています。基本的なライン取りや曲がり方、ブレーキ操作などを身につけるメニューの中で、MTBを操る技術が確実に上達していたようです。
膝の大怪我をきっかけにe-bikeと出会う
MTB経験が長く、コースでもスクールでも上手に操っていた晃平さんですが、実はe-MTBに乗るようになったのには理由があります。それは、10年ほど前に交通事故で左膝を粉砕骨折してしまったこと。左膝関節の土台となる脛骨が崩壊した状態になってしまったとのことで、将来的には人工関節への置換になると言われているほどの重傷だったとか。
今回は愛車以外のe-MTBを楽しもうとコースには持ってきませんでしたが、晃平さんはe-MTBのオーナーでもあります。もともと大好きだったMTBも少し漕ぐだけで左膝が痛くなってしまうので、満足に乗れなくなってしまいました。そんな中でe-MTBと出会います。アシストがあるので膝関節にかかる負担が少なく、「これなら乗れるかも」と感じたのが購入のきっかけだったとか。
今では、自然の中で疾走感を感じるMTBの魅力を再び味わえるようになったとのことです。上り坂でも左足にはほとんど力を入れず、クルクル回すようなペダリングを意識することで、左膝に負担を感じずに乗れていると話していました。
e-bikeの価格は高いと言われていますが、自分にとっては健康的な生活を長期化できる投資的価値があると考えています。健康的に過ごして全身の筋力も維持できれば、関節の負担を減らすことができますし、将来的に受けるかもしれない人工関節置換手術を先に伸ばすこともできるかもと期待しています。人工関節の寿命は15年程度でいずれ再手術が必要になるので、できるだけ先に伸ばしたいんですよ。手術の費用を抑えられると考えたら、e-bikeの購入費用も高くはないなと実感しています。
e-MTBと出会ってQOLも向上したという川口 晃平さん
普段は歩くことが大変なので、家族で遊園地や買い物などに行く機会があまりないという晃平さんですが、この日は休憩もあまり取らず楽しそうに走り回っている姿を見て、ご家族も驚いていました。森の中で家族で過ごした1日は、みなさん満喫した様子で、自転車好きの蒼悟くんはもちろん、淑恵さんや莉央さんも「また来たい!!」と声を弾ませていました。体力や年齢に関わらず、誰もが楽しめるe-bikeはあらためて素敵な乗り物だと感じた1日でした。
密を避けた遊び方を探しているならオススメです。一人でe-MTBを楽しもうとしたら家族の目も気になりますが、堂々とe-MTBを楽しめる理由もできますし、何よりも家族みんなで自然の中で楽しい時間を過ごせますので。