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クラウドファンディング家電〜自宅の様子が外出先から把握できるセンサーシステム

 「クラウドファンディング」とは、製品開発などのプロジェクトを達成させるための資金を“多くの人たち(Crowd)”から集めて“資金調達(Funding)”するという意味。そんなクラウドファンディングで資金調達中の家電開発プロジェクトを紹介する。

 IoT通信技術やクラウドを活用した、生活支援ツールを開発するZ-Worksが、自宅の様子をスマートフォンで把握できるホームセンターシステム「LiveConnect(ライブコネクト)」の、開発資金を募っている。

ゲートウェイ。多様なセンサー機器を制御するターミナル。1台に200種類以上の端末を接続可能
マルチセンサー。温度や湿度、人の動きや照度を感知できるセンサー
ドア開閉センサー。ドアの開け閉めを感知できる。また温度、湿度、照度も感知可能
ドアの鍵が閉まっているかが分かるセンサー

 無線規格に「Z-Wave(ゼットウェーブ)」を採用したホームセンターシステム。同規格は、Wi-Fiより確実に、Bluetoothよりも長い距離に届き、IoT無線通信規格として世界で最も普及している規格だという。

 このZ-Waveに対応した機器を制御する「ゲートウェイ」と、マルチセンサーやドア開閉センサーなどと組み合わせて使うのが「LiveConnect」。例えば「ゲートウェイ」と「ドア開閉センサー」を組み合わせることで、ドアの鍵を閉め忘れて外出しまった時には、鍵が開いている状態でユーザーが家から離れていることを認識。スマートフォンに通知を送れる。防犯をはじめ介護などにも役立てられるという。

 なお、これらの機器は、シャープの技術協力のもとで開発されている。

鍵の状態をモニタリングし、ゲートウェイに情報を送信
外出先から鍵がロックされているかどうかを把握できる

 マルチセンサーを組み合わせれば、家の中の温度や湿度、照度、さらに人の動きを検知。離れた場所に住む高齢の家族を見守るのにも適しているという。またペットを飼っている際は、留守中の宅内環境が最適かどうかを、チェックするのにも良いだろう。

マルチセンサーを設置して組み合わせた場合
温度や湿度などをモニタリング
外出先からスマートフォンでチェックできる

 出資の特典として、さまざまなセットが用意されている。出資金は9,990円の場合は、人感/照度/温度/湿度センサーを内蔵したマルチセンサーを付属したスターターセットが、プロジェクトの成功時に送られる。

 今回のプロジェクトで販売する機器は4種類。今後、衝撃や煙を感知するセンサー、IPカメラ、サイレンを鳴らす端末、鍵を開け閉めできるスマートロックなどを開発していく予定だという。

河原塚 英信