家電製品ミニレビュー
家中のリモコンを1つの画面にまとめられるソニーの「ハウスリモートコントローラー」
2017年3月23日 07:00
今、私の部屋のライトは全部シーリングライトになっていて、操作はリモコンを使うのですが、たまに困ったことになります。というのも、リモコンがよく見当たらなくなるのです。昔のような紐を引っぱるタイプのライトなら困らないのですが、天井に張り付いたライトの操作にリモコンがないのは困る。特に寝る前に消せなくなってあたふたするのでした。
また、テレビのリモコンの汚れのすごいこと。ボタンの隙間にホコリが溜まって、すぐ白くなってしまいます。さらに何年も使っていると、ボタンにも手垢のような使用感がでて、いかにも掃除してないヤツ感がでてしまうのですよね。ボタンが多いリモコンほど手入れも面倒だと思います。
というわけで、自分のこんな悩みをまとめて解決してくれるアイテムがあったのでご紹介しましょう。ソニーのハウスリモートコントローラー「HUIS-100RC」(以下、HUIS)です。
メーカー | ソニー |
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製品名 | ハウスリモートコントローラー HUIS-100RC |
購入価格 | 25,714円 |
電子辞書やスマホを思い出させるリモコン
HUISの第一印象は「これ電子書籍かなにか?」というもの。それもそのはず。画面がなんと電子ペーパーで、タップできてフリックでページの切り替えもできるんです。画面はスマートフォンサイズですし、画面の下にボタンが1つあって、触るとホーム画面に戻ったりします。加速度センサーにより手に取るだけで起動でき、タップすると振動と音がフィードバックされます。まるでスマホみたいな使い心地なんです。バッテリー容量は1,500mAhで、1回のフル充電で約1カ月はもちます。
HUISは、家中のリモコンを、この中に全部登録できるいうのが特徴です。画面のカスタマイズ性の高さも特徴で、異なる機器のよく使うボタンだけを1画面に集めることもできます。場合によっては、テレビもリビングのライトも、エアコンのスイッチも、たった1画面に登録することもできるのです。加えて、パソコンに専用アプリを入れれば、そんな自分だけのリモコン構成を、さらにオリジナルデザインに変えることもできます。
見ての通りフラットな画面なので、ボタンの間にホコリが溜まることもありませんし、自立するので置き場所に困ったり、邪魔に感じることもありません。電子ペーパーの画面や筐体のモノトーン感は雑貨性も高く、インテリアに溶け込みやすいので、機能に加えてその佇まいまで丸ごと楽しめる製品です。
機種とメーカー名だけでリモコン登録できる
最初はホーム画面右上の「+」ボタンをタップして、登録する機器を選び、地道に1つずつHUISに覚えさせます。
リモコンの登録は「機器」と「メーカー」を選ぶだけです。各メーカーごとに複数の赤外線信号が登録されているため、順番に反応するものを試して登録できます。どんなメーカーに対応しているかは公式サイトの「かんたん設定に対応している家電メーカー」で確認できます。
我が家の機器の場合はだいたい5~6パターンはあり、次々に試してるうちに操作できる信号にあたったりしました。対応するものがないときは、手動で信号を覚えさせられます。登録したいボタンを選択した状態で、機器のリモコンと3cmくらい離して向かい合わせ、リモコンのボタンを長押しするだけです。これでおおかたの機器は登録できるようです。
機器の登録が終わると、ホームに一覧として表示されるので、スパナのアイコンをタップして、名称やリモコンの画面を編集できます。
そのままでもさまざまな機器のコントロールが可能ですが、もう1歩進んでリモコンのまとめ画面を作りたいときは、「+」から「カスタムリモコンを作成」を選びます。あとは画面の指示に従って、それぞれのリモコンから集めたいボタンを選んでいくだけ。ボタンの表示順もあとから移動できるので、一番使うボタンから順に並べていくと、もっとも効率のいい自分だけのリモコンが完成です。
リモコンが多くて困ってる方だけでなく、賃貸物件の方にも
使ってみると、テーブルの上にあっても違和感がなく、とても自然でした。視界に入るたびに「このリモコン汚いな~」と無意識に思わなくて済むので、気分がいいです。
昔、私の実家では両親がテレビのリモコンにラップを巻いてテープで留めていました。たしかにリモコンは綺麗に保たれるので寿命は長そうでしたが、とても美しい状態ではなく……。来客時にも不思議な目で見られていたことを思い出しました。HUISなら、むしろかっこいい!
機器ごとにリモコンを探す手間もありませんし、使いたいときにすぐに見つからなくても「テーブルの上にHUISがある」と分かっているので安心。これまでは各部屋のライトのオン/オフは、その部屋まで行ってリモコンを操作していましたが、その必要がなくなりました。
また、扇風機のリモコンがとても小さく、いつも肝心なときに見つからないことが多かったのですが、今ではHUISに登録してあるので、リモコンが見つからなくても扇風機を作動させられます。
賃貸物件ですと、エアコンやライトなど備え付けの機器のリモコンを壊したり、汚したり、紛失すると面倒です。そんなときでもオリジナルのリモコンは固定の場所に置いておきつつ、ふだんはHUISで操作する、なんて使い方をすれば面倒なことを避けられそうです。
もっとこだわりたいという方は「HUIS UI CREATORハウス UI クリエーター」というツールを使うと面白いことができます。オリジナルの画面をデザインできるだけでなく、マクロ機能を使って1つのボタンにタップやフリックなど複数の操作を設定できるのです。たとえば電源ボタンにオン/オフ機能だけでなく、フリックによる光量調整機能を割り当てることもできるわけです。
当初は「単なる今どきのリモコンかな?」というイメージだったHUISですが、カスタマイズをし始めると、かなり活用しがいのあるツールに変身すると感じました。リモコンを見る度にモヤモヤしている方、ぜひお試しください。