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シャープ、残りがちな食材を声で知らせてムダを防げる冷蔵庫
2022年12月7日 12:18
シャープは、プラズマクラスター冷蔵庫の新モデル6機種を2023年1月以降に順次販売する。フラッグシップでフレンチドアの「SJ-GK50K」(容量504L/2月22日発売)、「SJ-GK46K」(容量457L/同)のほか、容量429L~504Lの4機種をラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は34万円前後~43万円前後。
食材をきれいに使い切ることに焦点を当て、AIoT機能を活用した「使いきりレコメンド」機能や食材を整理しやすい「フレキシブルポケット」などを搭載するのが特徴。家庭から食品ロスの削減に取り組めるようにした。
Wi-Fi機能を搭載し、専用スマートフォンアプリと連携することでおすすめメニューなどを教えてくれるAIoT機能を利用可能。新搭載の「使いきりレコメンド」機能は、冷蔵庫に残りがちな食材をアプリ「COCORO KITCHEN」の「使いきりメモ」に登録すると、しばらく経った時に、登録済みの食材を使うメニューを提案してくれる。
食材の登録は、冷蔵庫に「にんじん 使いきりメモ」などと話しかけるだけ。すると、賞味期限に合わせて指定した日や一定期間経過後に、冷蔵庫の音声やスマートフォンアプリで「にんじんを使ってカレーピラフはどうですか?」と提案される。「ウォーターオーブン ヘルシオ」や「ヘルシオ ホットクック」と連携すれば、約2,400種類のメニューから選択できるという。
冷凍機能も進化。冷却ファンの回転数を高めることで下段冷凍室の冷却スピードをアップした「快速冷凍」を採用した。冷凍過程で形成される氷結晶が大きくなる前に素早く冷凍することで、食材の細胞を傷つけずに冷凍。通常冷凍時と比べ食感を損なわずに保存できるほか、にんじんのビタミンC流出量を約51%抑制するという。
調味料のチューブなどを収納しやすい「フレキシブルポケット」が付属。ドアポケットや野菜室など必要な場所に設置して使える。忘れがちな食材が見つけやすくなることで、食品ロスを抑えられるとする。
SJ-GK50K/SJ-GK46Kのみ、下段冷凍室を4つのゾーンに分けて整理できる「4切り(しきり)名人」を採用。冷凍食品を見やすく収納することで使い忘れを防ぐ。
このほか、通常時と比べて最大約25%の節電効果がある「節電25」モードを備える。ドアポケットには、ドアを全開にしなくても横から取り出せる「側取り(そくどり)ポケット」を採用することで、食品を取り出す際の冷気漏れを抑えるという。
冷蔵室ドアには、独自構造の「センターピラーレス」形状と、ホタテの凹凸形状を応用したパーツを使用。密閉性を高めて冷気漏れを防ぐほか、一般的なフレンチドアに備えるヒーター内蔵のセンターピラーが不要なため、高い省エネ性を実現したという。
さらに、蓄電池との連携機能も強化。停電時などに、太陽光発電と蓄電池システムの限られた電力で運転を行なう「省電力モード」を搭載する。また、天気情報をサーバーが取得し、停電に備えた情報を冷蔵庫が知らせたり、蓄電池が自立運転に切り替わった際に小電力モードの使用を提案するなど、非常時のサポート機能も用意。
SJ-GK50K(容量504L)の本体サイズは、650×684×1,838mm(幅×奥行き×高さ)。年間消費電力量は240kWh/年。SJ-GK50KとSJ-GK46K(同457L)のいずれもドア材は高品位ガラスドア。本体カラーはグラデーションスタッコブラウン、ピュアホワイトの2色展開。発売日は2023年2月22日。店頭予想価格はSJ-GK50Kが43万円前後、SJ-GK46Kが42万円前後。
このほか、メタルドアでフレンチオープンの「SJ-MF50K」(容量504L)、「SJ-MF46K」(同457L)、「SJ-MF43K」(同429L)、メタルドアで左右どちらからも開ける「どっちもドア」採用の「SJ-MW46K」(同457L)をラインナップ。店頭予想価格と発売日は順に、36万円前後/2月9日、35万円前後/2月9日、34万円前後/1月19日、35万円前後/2月9日。本体カラーはいずれもラスティックダークメタル、ラスティックホワイト。