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パナソニック、停電しても食品を長く保冷できる冷蔵庫
2022年12月16日 13:05
パナソニックは、業務用レベルの急速冷凍機能「はやうま冷凍」搭載冷蔵庫「WPXタイプ」の新モデルを、2023年3月上旬に発売する。定格内容量650Lの「NR-F659WPX」、同600L「NR-F609WPX」、同550L「NR-F559WPX」の3機種をラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は順に40万円前後、38万円前後、36万円前後。
冷凍食品の霜つきや乾燥を抑えて約1カ月間おいしさを守るという「うまもり保存」を新採用。また気象警報と連携した「停電そなえモード」も新たに搭載する。
冷凍室上段のケースに専用の「うまもりカバー」を搭載。冷凍室の開け閉めなどによる温度変化から食材を守り、おいしさを保つという。またカバーには穴があいており、ケース内の湿気を逃がすことで霜つきを抑える。
ドア開閉時や霜取り運転時などに温度が上昇する際は、うまもりカバーが暖気をブロック。冷却運転で温度が下がるときにはカバーが冷気から食品を守り、乾燥を防止。これにより、うまもり保存非搭載機種と比べて温度変化を約1/3に抑え、冷凍焼けや解凍時のドリップなどを防ぐという。
従来から引き続き搭載する「はやうま冷凍」は、水分が凍る温度帯をすばやく通過することで、解凍時のうまみ成分の流出を抑えておいしさを守る機能。野菜の変色を防ぐほか、葉野菜はくっつかずパラパラの状態で保存できる。またお弁当のあら熱を約3分で取れる「はやうま冷却」機能も備える。
無線LANを利用したIoT機能を備える。専用アプリ「Cool Pantry」と連携すれば、アプリが「暴風/暴風雪警報」などの気象警報を受信した際に自動で予冷運転を開始する「停電そなえモード」を利用可能。停電時の保冷時間が従来比約2倍長続きするため、食品の廃棄を防げるという。
AIが各家庭の冷蔵庫使用状況に応じて霜取り運転を最適化する「AIクーリング」にも対応。無駄な消費電力を省き、庫内の温度変化も抑えられるとする。
上述の「停電そなえモード」と「AIクーリング」機能は、アプリ「Cool Pantry」の2023年2月下旬以降のアップデートにより、既発売の従来機種にも対応予定。対象機種は9PXタイプ、8WPXタイプ、8HPXタイプ、8MEXタイプ、8PXタイプ。
卵やビールなど庫内にある食品の残量を把握できる「ストックマネージャー」も利用可能。付属の重量検知プレートに管理したい食材を載せ、アプリ「キッチンポケット」に登録すると、IoT連携により残量の変動が自動で更新され、スーパーなど外出先からも確認できる。
定格内容量650Lの「NR-F659WPX」の本体サイズは、750×745×1,828mm(幅×奥行き×高さ)、重量は120kg。各室の容量は、冷蔵室が335L、製氷室が24L、クーリングアシストルームが33L、冷凍室が123L、野菜室が135L。年間消費電力量は281kWh/年。ドア材はフルフラットガラスドアで、本体カラーはオニキスミラー(ミラー加工)、ミスティスチールグレー(フロスト加工)の2色展開。