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ルンバの新しい最安モデル登場。3万円台で史上最高コスパ

ルンバ i2

アイロボットジャパンは、ロボット掃除機のエントリーモデル「ルンバ i2」を7月7日に発売する。価格は39,800円。

従来の最安値モデル「ルンバ e5」の後継機種。清掃パターンやアプリの使い勝手が進化し、同社史上最高のコストパフォーマンスを誇るロボット掃除機としている。

ルンバ e5と比べて、フロアトラッキングセンサーをはじめとする各種センサーが大きく進化。e5は壁を感知すると方向転換するランダム走行だったのに対し、ルンバ i2は距離を把握しながら各部屋を移動。無駄のない動きでe5よりも効率的で素早く掃除を終えることが可能となり、対応する部屋数も「1~2部屋」から「3~4部屋」へとアップした。

アプリで使える機能も拡大。e5では清掃完了後のマップを確認できなかったが、i2は清掃した範囲が「iRobot Home」アプリに表示され、清掃エリアや清掃時間などの詳しい情報を確認可能に。さらに床拭きロボット「ブラーバ ジェット m6」との連携運転にも新たに対応する。

エントリーモデルが大幅に機能強化
ルンバ e5と比較した際のおもな進化ポイント

基本機能を網羅、「初めてのルンバ」におすすめ

独自の「AeroForce 3段階クリーニングシステム」を搭載。部屋の角のゴミまでかき出すエッジクリーニングブラシと、回転方向の異なる2本のブラシを組合せたゴム製デュアルアクションブラシを備える。吸引力は「ルンバ 600」シリーズの10倍(従来モデルe5の2倍)で、上位機のj7やi3と同等のパワーリフト吸引により、大きなゴミから微細なハウスダストまで確実に取り除くとしている。

清掃時は光学式マウスに似た技術を用いたフロアトラッキングセンサーによるナビゲーションや、タイヤの回転数などで自己位置を特定。カメラセンサーがなくても移動距離を把握しながら各部屋を移動し、無駄なく直線的かつ効率的に清掃するという。

写真左上のエッジクリーニングブラシと、中央のゴム製デュアルアクションブラシでゴミを確実に取り除く
進化したセンサーにより、より効率的な掃除が可能となった

バッテリー残量が少なくなると、自動でホームベースに戻り充電。その後、中断したところから再開し、最後まで掃除する。

アプリ「iRobot Home」では、外出先からの遠隔操作やスケジュール設定、家を離れたら掃除を開始するなどのトリガー設定が可能。また「Clean Map レポート機能」により、清掃したエリアをマップで表示。清掃完了時にはスマートフォンに通知が届き、清掃状況の確認もできる。なお、アプリ上で清掃エリアの指定はできない。

このほか、清掃時間の長さを指定し、15分間だけ掃除させるといったことが可能な「タイムリミット」機能や、夜間など掃除させたくない時間帯を指定する「サイレントモード」も用意する。

掃除したエリアのマップを作れるように
掃除時間の上限を決められる「タイムリミット」機能

Google アシスタントやAmazon Alexa、Siri ショートカットによる音声操作に対応。このほか、掃除が終わったら床拭きロボット「ブラーバ ジェット m6」の拭き掃除を開始させる連携機能も追加された。

なお、上位モデルの「ルンバ j7+」「ルンバ i3+」などに付属するクリーンベース(自動ゴミ収集機)は付属せず、別売で用意する。

本体サイズは34.2×9.2cm(直径×高さ)、重量は約3.2kg。充電用のホームベースや交換用フィルターなどが付属する。バッテリーの充電時間は約3時間。

「一家に一台ルンバ」の実現へ

日本で最も売れているロボット掃除機だというルンバ e5は2018年発売(2018年10月~2022年6月国内出荷ベース。アイロボットジャパン調べ)。当時は49,880円(税別)で発売され、2021年に現在の39,800円へと値下げされた。そのため、新発売のルンバ i2は「ルンバ史上最安価でマーケットに投入される価格戦略モデル」だという。

手に取りやすくすることで、ロボット掃除機を購入しない理由として多く挙げられる「値段が高い」「キレイに掃除できないと思う」といったイメージを変えていく狙い。この価格設定については、売れ筋モデルとされるスティック掃除機が4万円台前半であることから「ロボット掃除機を掃除機選びの第一候補にしてもらうためにも、どうしても4万円を切る価格にしたかった」とアイロボットジャパン マーケティング本部 プロダクトマーケティング&ストラテジー シニアマネージャーの山内 洋氏は話す。

ロボット掃除機導入の障壁となる価格や清掃機能への不安
ルンバ史上最安価で発売されるルンバ i2
アイロボットジャパン マーケティング本部 プロダクトマーケティング&ストラテジー シニアマネージャーの山内 洋氏

同社はi2について、e5の求めやすさはそのままに、上位機のi3シリーズとほぼ同等の機能を備えた「性能と価格のベストバランスを実現したシンプルモデル」と位置付ける。

i3シリーズは自動ゴミ収集機が付属するi3+と、ロボット掃除機本体のみのi3をラインナップ。自動ゴミ収集機が付属しないi3は49,800円で、i2とは1万円の価格差となる。

i3シリーズとi2はおもに本体デザインが異なるほか、i3はアプリ上で指定した部屋の掃除ができるが、i2はこれに対応せず、毎回部屋全体を清掃する。そのため、ロボット掃除機が初めての人や、シンプルな機能で十分な人にはルンバ i2、ダイニングやキッチンのスポット掃除にも活用したい人にはi3がおすすめとしている。

ルンバシリーズの中ではエントリーモデルに位置付けられる
ルンバ i2は初めてロボット掃除機を使う人におすすめという