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パナソニックから初の寝室専用エアコン。冷房つけっぱなしでも寒くない

Eolia sleep(エオリア スリープ) 22PXシリーズ

パナソニックは、枕元に設置したセンサーと連動し、睡眠に適した温度環境を作る寝室用エアコン「Eolia sleep(エオリア スリープ) 22PXシリーズ」を2022年1月下旬に発売する。冷房時の目安がおもに6~10畳の3モデルをラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は163,000円前後~193,000円前後。

温度を自動制御し、寝室を眠りに適した環境にするエアコン。エアコン本体のほかにベッドサイドセンサーが付属し、センサーを枕元に設置して使用する点が特徴。センサーとエアコンの連携により、設定温度と体感温度の乖離を防ぎ、就寝から起床までの細かな温度変化で快適な睡眠環境を提供するという。

枕元にベッドサイドセンサーを設置して使用

同社によると、睡眠時にエアコンを使用する人が70%以上いる一方で、夏の冷房時には「冷えすぎる」という声や、寝室のエアコンの温度設定が夜間に変更されているログデータがあるという。このことから「快眠環境のためには厳密な室温制御が必要」とし、エアコン本体よりも人に近い位置で室温を把握する「ベッドサイドセンサー」を開発。就寝中の「寒すぎる/暑すぎる」といった設定温度と体感の乖離を防ぐという。

また睡眠時の深部体温の推移にも着目。入眠後はすみやかに深部体温が低下し、起床に向け徐々に体温が上がり緩やかなV字カーブを描くのがよいとし、エアコンの細かな温度制御により、理想的な体温変化を促す環境を実現する。

使用時は専用スマートフォンアプリ「Eolia sleep」や付属リモコンで就寝のタイミングを設定。本体のセンサーが入眠を検知すると「快眠環境運転」を開始。ベッドサイドセンサーで枕元の温度を確認しながら、理想的な深部体温のVカーブを目指す運転を行なう。

睡眠中の深部体温は緩やかなV字カーブを描くのが理想という
入眠を検知して細かく温度制御を行なう

同社が行なった実験では、快眠環境運転により、3時間の切タイマー運転で寝た場合と比べて、夜中に目が覚めた回数と時間が減少。また朝まで一定温度で連続運転した場合と比較すると、起床時の暑さ・寒さの体感について「寒くない」方向に有意差が見られたという。

3時間の切タイマー運転や、朝までの連続運転と比べて快適に眠れるという

アプリには、起きた際に就寝中/起床時の温度を主観で入力しフィードバックすると、次回の運転を最適化するパーソナライズ機能を用意する。さらに「おやすみスコア」や睡眠時間、枕元の温湿度、電気代なども確認可能。

またワイヤレススピーカーや同社の照明器具と連携し、起床に向けて部屋を明るくしたり、おやすみや目覚めの音楽を流したりすることもできる。アプリの機能は今後、アップデートにより拡充される予定。

本体には「ナノイーX」も搭載。起床後はナノイーXを充満させ、室内にこもったニオイを軽減する。このほかフィルター自動掃除機能も備える。

アプリ「Eolia sleep」ではおやすみスコアなどの確認ができる
寝室に調和するシンプルでスリムなデザイン

室内機のサイズは798×239×295mm(幅×奥行き×高さ)、室外機は655×275×539mm(同)、ベッドサイドセンサーは70×70×24.5mm(同)。