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就寝時のエアコンは何℃がいい? パナソニックが解説
2023年1月18日 09:05
睡眠時のエアコンの設定温度は何℃がおすすめ――? パナソニックは、冬の睡眠時のエアコン活用術を紹介している。また、就寝時の衣類や防寒のOK・NG事項も提示している。
パナソニックの睡眠改善インストラクターの菊地 真由美さんによれば、就寝時のちょうどよい温湿度の目安は、温度20℃、湿度50%前後。就寝時にエアコンを使うなら、室温は20℃前後、暖かい空気は上に向かうため風向きは下にして稼働し続けるのがおすすめという。
エアコンの空気が苦手な人や乾燥を避けたい人は、就寝の20~30分前に寝具をめくってエアコンを使用するのがよい。寝具が温まり、入った時にヒヤッとすることなく、温めすぎることもないという。また、布団乾燥機で寝具を温めるのもおすすめ。温めるだけでなく、湿気やダニの対策になる。
靴下をはいて寝るのはNG?
就寝時の衣類や就寝前の過ごし方のOK・NG行為も紹介。「快眠のために行なっていること」を尋ねるアンケートを同社が行なったところ、「靴下をはいて寝る」という回答が最多の20%だった(複数回答可)。しかし、実は靴下をはいて寝るのはNG行為だという。
睡眠中の深部体温は、眠りはじめは低下し、起床に向けて上昇していくと心地よく感じるという。就寝前に深部体温を下げるためには手足の毛細血管からの放熱が重要で、靴下をはいてしまうと足から放熱できず、眠りづらくなってしまう。
もし足が冷たい・寒い場合には緩めのレッグウォーマーをすすめている。放熱に重要な部位である足首を締め付けず、放熱の邪魔をしないという。
他にも、深部体温の下降を妨げる行為は、一時的に温かくなっても寝入りを悪くしてしまう。「入眠の直前に風呂に入る」「一晩中湯たんぽを使う」「一晩中電気毛布を使う」がこれにあたる。電気毛布や湯たんぽを使うのであれば、就寝前に寝具を温めるために使うのがよいという。寝具が一時的に温かくても、次第に手足から放熱されるため入眠を邪魔しないそうだ。
冬の就寝時の衣類の定番にフリースが挙げられるが、素材が化繊の場合は通気性が悪く、寝ている際にかいた汗がこもって不快になってしまう。部屋着としてフリースを着るのは問題ないが、寝間着として使うのであれば綿などの通気性のよい素材が適している。
就寝前の行動としては、「寝る前にお酒を飲む」のもNG。深い睡眠が得られず眠りの質が悪くなる。
ベッドサイドセンサーとエアコンの連携で心地よい温度に
パナソニックは、枕元に置く温湿度センサーが付属するエアコン「エオリア スリープ PXシリーズ」を発売している。従来のエアコンは本体のセンサーで検知した温度をもとに運転を制御していたが、住宅や家具の配置によって、設定温度と人が寝ているベッド付近に温度差ができていた。PXシリーズは、ベッドサイドの温湿度を測ることで、身体が心地よく感じる温度に運転を制御する。
また、睡眠の経過時間にあわせて温度制御も行なう。眠りはじめは低めの温度で、起床に向け徐々に温度を上げていく。睡眠中の深部体温のグラフはゆるやかな「Vカーブ」を描くのが理想で、エアコンの温度制御によって睡眠に適した環境に近づける。
専用スマートフォンアプリと連携すれば、睡眠時間や眠りの深さも確認できる。起床後に暑い・寒いといったフィードバックを行なうことでエアコンが学習する。