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冬の就寝時、エアコンはつけっぱなしがいい? 快適に眠るコツ
2024年11月27日 12:30
パナソニックは、本格的な冬を迎えるにあたり、冬の快眠環境づくりのコツを紹介している。エアコン暖房をつけるのとつけないのとでは、どちらが良いのか? また最適な温度は何℃なのか? これらの疑問について、パナソニック エアーマイスターの福田風子さんが解説している。
寝室は室温15〜20℃、湿度50〜60%をキープ
冬の睡眠環境は室温15〜20℃、湿度50〜60%が理想的とし、室温を暖かくキープする理由の一つが布団の中と室温の温度差とする。冬場でも布団の中はだいたい32〜34℃になるため、夜中にトイレ等で目が覚めた場合、布団の中と寝室の温度に大きな差ができる。急激な低温環境への温度変化は、特に高齢者には大きな負担になる。また、冷たい部屋の空気を吸い込むと肺が冷え、睡眠の邪魔になるという。
そのため就寝時の寝室の温度は15℃〜20℃をキープすることを心がけ、まずは設定温度18℃程度を目安にエアコンの活用を始めて、室温計を見ながら快適な設定温度を探すことを推奨している。
一方、暖房を使用すると部屋が乾燥するため、エアコン暖房だけでなく加湿機なども使って湿度もコントロール。温度が高いほど乾燥が進むため、乾燥が気になる場合は設定温度を下げてバランスを取る。
就寝前に布団をめくって暖めておく
寝室をエアコンで暖めているときは、寝床に入る20分から30分前に布団をめくって寝具も暖める。冷たい寝具で体が冷えることもなくなり、寝つきが良くなるという。
また睡眠時にエアコンの音が気になる場合は、静音モードや弱風モードがおすすめとする。暖房時の場合、風向きは下へ向けるのが基本だが、睡眠中は体に風が当たると不快に感じることもあるため、その場合は水平もしくは上向きでも構わない。
寝ている間も暖房はつけっぱなしでOK
夏の睡眠時と同様に、冬場も乾燥対策をしながら、睡眠時に室温が下がり過ぎないようにエアコンを活用することを推奨している。
そこで同社は、パナソニックのエアコンのログデータをもとに、8時間使用した場合の電気代を外気温別に算出。外気温-10〜0℃未満は約90円、0〜10℃未満は約62円、10〜20℃未満は約21円で、東京は1〜2月の夜間の気温が平年3〜7℃台のため、エアコンを一晩つけっぱなしにした電気代は約62円以下としている。
それでも電気代が気になる場合は、寝室を暖めてから就寝前にオフにし、起床時間の1時間前くらいにオンになるようにタイマーを設定しておくと、部屋が暖まって布団から出やすくなるという。
冬の睡眠を妨げるNG行為
冬の睡眠環境を整えるために、避けたほうがいいNG行為も紹介している。
過剰な厚着は避ける
着込みすぎると寝返りがしにくくなって、睡眠の質が下がるという。ナイトウェアは肌にストレスを与えにくいよう、やわらかい素材で締め付けにくく、吸水性・吸湿性の良いものを選ぶ。
また、靴下を朝まで履きっぱなしにするのは避けた方が良いとしている。足の熱が逃げにくくなって体温調節を妨げたり、蒸れてかぶれや冷えの原因になることもあるので要注意。
電気毛布を使う場合は、寝る前に布団を暖めるのに使用し、寝ている間は切るか温度を下げることを推奨している。
寝る直前の食事、飲酒は避ける
寝る直前の食事は胃腸に負担がかかるうえに、体温が上昇して寝つきが悪くなる場合もある。また、飲酒は睡眠の質が下がり、朝を迎える前に目が覚める「中途覚醒」に陥ることも。
入浴後、すぐに布団に入らない
就寝90分前にぬるめの風呂にゆっくりつかるのがおすすめ。湯船のお湯の温度が高すぎても、体温上昇によって寝つきが悪くなるので注意する。一度体温を上げることで、就寝時に深部体温が下がって自然に眠気が訪れるという。
どうしても入浴が入眠の直前になってしまう場合は、体温が上がりすぎないようになるべく短時間で入浴を済ませる。また、シャワーのみになってしまう場合は、足湯でも効果的としている。
スマホは寝る前に触らない
睡眠前は薄暗い部屋でリラックスして過ごすことを推奨。明るい光は眠りを妨げるため、スマホの使用はNG。