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パナソニック、ユーザーが自分で簡単に設置でき、従来品の半額の宅配ボックス「COMBO-Light」
2019年9月27日 18:13
パナソニック ライフソリューションズは、手軽に設置できる後付け用宅配ボックス「COMBO-Light」を10月21日に発売する。今回発売するのは、大きさの異なるミドルタイプとラージタイプの2機種。カラーはいずれもマットブラック/漆喰ホワイト/エイジングブラウン/ステンレスシルバー/ボルドー/ダークウッドの6色。価格は、ミドルタイプのブラックが39,800円、その他が49,800円。ラージタイプのブラックが49,800円、その他が59,800円(全て税抜)。
近年、宅配業者の人手不足が社会課題となり、宅配ボックスへの関心が高まっている。パナソニックは、2016年度から宅配ボックスによる再配達率削減効果などを検証する実証実験を計3回行ない、宅配ボックス普及のための課題を探ってきたという。
パナソニック ライフソリューションズ ハウジングシステム事業部の中島 裕章部長は、「戸建て用の宅配ボックス市場は新築需要が全体の7割、既築需要は3割程度。既築市場には伸びしろがあるものの、設置性と導入コストという課題があった。今回の新製品はこの課題の解決を目指したもの」と話す。
樹脂を採用し、低価格を実現
新製品「COMBO-Light」の特徴は「求めやすい価格」「取り付けしやすい工事」「大型品も受取可能」「二個目の荷物も受取可能」の4点だ。
新築用の宅配ボックスの場合、門壁に埋め込むほか、ポールを使った施工など様々な施工方法を選択できる。さらに、荷物の出し入れも、「前から入れて前から取り出す」ほか、「前から入れて後ろから取り出す」など、ユーザーのニーズにあわせ、多彩な製品ラインアップを用意している。今回の新製品「COMBO-Light」は、荷物の出し入れは「前から入れて前から取り出す」のみ。施工方法も床面に固定する方法のみ。さらに、素材は金属ではなく樹脂を使用し、価格を抑えることに成功した。同社によると、従来の現行品ミドルタイプは83,500円のため、新製品は約半額になったとする。
高い耐久性を実現するために、二重構造を採用。ビールケースの構造を応用し、最適なリブ設計を施すことで高い強度を発揮するという。
コンクリートボンドで簡単に施工
施工方法は従来のアンカー施工に加えて、コンクリートボンドを用いた接着施工も可能。別売りの据え置き用ベース(税抜9,500円)をネジで宅配ボックス本体に固定後、型紙を利用して接着剤を床面に塗布。接地面に据え置き用ベースを取り付けた宅配ボックス本体を固定する。接着剤は24時間程度で硬化するという。推奨品の接着剤はコニシ製の#05653、125mlで価格は900円(税抜)。
引っ越しの際は、宅配ボックス内部から据え置き用ベースへ取り付けたネジを外せば、取り外しでき、再度設置も可能。
同社によると、「一般的に宅配ボックス単体を施工する場合、半日ほどかかる。地域などで異なるが、設置工事費用はおよそ1万5000円前後」とのこと。買ってすぐに取り付けられ、施工費用を抑えられのが魅力だ。