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パナソニック、世田谷区の子育て世帯に宅配ボックスを設置する実証実験開始~くらしの質の変化を調査

 パナソニック エコソリューションズ社は、東京都世田谷区の戸建住宅に住む子育て世帯50戸を対象に宅配ボックスを設置し、宅配便の受け取りに関するストレスの変化を検証する実証実験を開始した。期間は2018年12月3日(月)~2019年1月31日(木)。

戸建住宅用宅配ボックスCOMBO(コンボ) ミドルタイプを使って実験

 設置される宅配ボックスは、パナソニック製の「戸建住宅用宅配ボックスCOMBO(コンボ) ミドルタイプ」。電源不要で住宅の壁面などに簡単に後付けできる点が特徴。

 捺印機能も備え、あらかじめシヤチハタの印鑑(「ネーム9」のみ)をセットしておけば、宅配業者は、ボックスに荷物を入れて扉を閉めると捺印できる仕様。独自の施錠機構で、セキュリティ性も向上したという。受け取りできる荷物の最大サイズは、340×350×500mm(幅×奥行き×高さ)。

 同社はこれまで、2016年に福井県あわら市で戸建住宅を対象に、2017年に京都市や京都産業大学と連携して学生アパートを対象にした実証実験を行なっている。いずれも宅配ボックスが、再配達率の低減に大きく貢献することを実証してきた。

 これまでの実証実験は物流問題に対する宅配ボックスの貢献度に着目した調査だったが、今回の実証実験は都市部の子育て世代を対象に、受け取りの実態に着目して調査することで、宅配ボックスによる生活の変化について調査する。

設置イメージ

 実証実験をするにあたり事前に行なったモニター世帯へのアンケート結果では、子育てや家事などの理由から、在宅の場合でも荷物を受け取れないことがある世帯が70%を占めたという。また、宅配便の待ち時間により、家族での外出や買い物の時間が制限されていることも判明。

 実験では、受け取りに関するストレスの要因として「再配達により発生する待ち時間」や「運送業者と非対面での荷物の受け取り率」の変化などを調査する。実証実験の結果は2019年3月以降に発表する予定。

プロジェクト概要

 プロジェクト名称:「子育て家族の受け取りストレスを減らせ! プロジェクト」
 調査実施期間:2018年12月3日~2019年1月31日
 実施地域:東京都世田谷区
 検証項目:再配達による待ち時間、非対面での受け取り率、受け取りに関するストレスの変化など
 主催:パナソニック エコソリューションズ社
 特別協力:特定非営利活動法人せたがや子育てネット
 協力:世田谷区、アマゾンジャパン合同会社
 モニター世帯:世田谷区の子育て世帯で週に2回以上宅配便を利用する50世帯(うち9割が共働き)
 モニター製品:戸建住宅用宅配ボックスCOMBO(コンボ)ミドルタイプ、COMBO(コンボ)専用取付け金具