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宅配受取は7割が「非対面」希望、子育て世代が回答。パナソニック宅配BOX受注は1.5倍
2020年5月18日 11:50
パナソニック ハウジングシステム事業部は、子育て世帯を対象とした「宅配便受取に関する意識調査」の結果を発表した。「荷物を非対面で受け取りたい」という人が約70%となったほか、通販利用が「増えた」人は約61%に上る結果となった。
外出自粛要請による通販利用の増加や、パナソニックラグビーチーム「ワイルドナイツ」起用のテレビCM実施での周知拡大などにより、同社宅配ボックスの受注は、2月から3月にかけて150%に増加したという。
特に、'19年10月に発売した小型モデル「COMBO-Light(コンボ-ライト)」が好調。既築住宅向けの後付け用宅配ボックスで、ミドルサイズ39,800円~という普及価格帯を実現している。接着とアンカー施工で取り付けられるため電気工事不要で、カラーも6色を用意している。2段設置もできるため、2つの異なる荷物も受け取り可能。4月、5月もCOMBO-Lightは2倍以上の伸びを示しているという。
対面希望は1%、宅配ボックスは大型に注目。非対面でも「宅配事業者への感謝」多数
4月19日~4月22日にかけて、居住地など不特定の上で、858世帯にインターネット調査を実施。4月8日の緊急事態宣言発令以降の、通販利用の意識の変化を調査している。
今回の結果によれば、荷物の受け取り方について「非対面がよい」と「どちらでもよい」合わせると約99%となり、「対面がよい」との回答は約1%。パナソニックが2019年に実施した調査では、対面が良いとの回答が約39%だったことから、求められる荷物の受け取り方が大きく変化したことが表れている。
緊急事態宣言後の通販利用の頻度については約61%の人が増えたと回答。「それまで通販で購入していなかったが購入するようになったもの(複数回答可)」としては、「在宅時間が伸びたために必要になったもの(家具・健康器具・おもちゃなど)」が約44%で最多。続いて「小売店で購入していた日用品(洗剤・トイレットペーパー・おむつなど)」が約37%、「スーパーなどで購入していたもの(飲料含む食料品)」が約30%となった。
前述の宅配ボックス「COMBO-Light」のサイズ別の販売構成比は、パナソニックの戸建て住宅用宅配ボックスの中で最大となるラージタイプの構成比が、4月は前月までの平均構成比の約1.7倍となる約5割に伸長。同社は「嗜好品や日用品といったより大きなものを通販で購入したいというニーズが高まっている」との見方を示している。
アンケートの中で「配送量が増えた物流・配送関係者の皆さんへエールをお願いします」という自由回答設問には、回答総数の約87%にあたる745件の応援・感謝のメッセージが寄せられたという。
具体的なメッセージ内容としては「皆さんのおかげで私たちは外出自粛ができています。みなさん、どうかお身体お気をつけください」、「新型コロナウィルスが猛威をふるっている中、休むことなく毎日私たちに荷物を届けてくださっていることにとても感謝しています。そして、再配達がないように一家に一台、ポストのように宅配ボックスが設置されることを願っています(一部抜粋)」などの声が届いている。
この結果から、荷物の受け取り方については、物流・配送関係者と非対面で荷物を受け取りたいという意見が多くあった反面、宅配事業者への感謝を感じている人が多いということを示している。
宅配BOXに貼れる「ありがとうシール」先着プレゼントも
同社は2019年7月より、玄関先に貼る「宅配啓発シール」を無償で配布中。このシールには「いつもありがとうございます。不在・在宅を問わず宅配ボックスを利用してください」と記載されている。また、COMBO-Lightなどの宅配ボックスにもこのシールを同梱。在宅時の非対面受け取りの啓発に取り組んでいる。
さらに6月1日からは新たな取り組みとして、宅配ボックスに貼り付けて宅配事業者への感謝を表明できる「ありがとうシール」を配布するキャンペーンを実施。同日よりWeb上で申し込むと、先着1,000名にシールがプレゼントされる。
用意されるシールは、「いつも配達ありがとうございます」、「宅配員さん ありがとう」といったデザインのもの。