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LIXIL、工事不要の後付け宅配ボックス。玄関ドアになじむデザイン

玄関ドアになじむ宅配ボックスATMO

LIXILは、工事不要で自宅のドアに取り付けられる宅配ボックス「ATMO(アトモ)」を、2月16日にMakuakeで販売開始した。置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」を販売するYperとコラボレーションして開発した。Makuakeでの価格はATMOとOKIPPAのセットで13,800円だが、2月16日時点で割引価格の12,420円で購入できる。Makuakeでの販売期間は5月15日まで。

宅配バッグ「OKIPPA」が中に入っている、ドアに後付けする宅配ボックス。約14×30cm(横×縦)のATMOを両面テープやマグネット、ビスなどで玄関ドアに貼り付けて設置する。従来の宅配ボックスは設置スペースが必要で住宅の外観に合わないデザインもあることから、「玄関ドアを作っているLIXILだからこそ作れるデザイン」(LIXIL Housing Technology Japan・羽賀豊ビジネスインキュベーションセンター長)とした。「ドアのデザインになじみながら、配達員が気付けるさりげなさ」(羽賀氏)を意識したデザインとなっている。

宅配業者は、ATMOから宅配バッグを取り出し、商品を入れて南京錠で施錠する。ATMOには宅配物のピクトグラムが描かれ、宅配業者が宅配ボックスと認識できるようにした。「宅配BOX」と書かれたシールも付属し、宅配業者が気付きにくい場合などは任意で貼り付けられる。宅配バッグの使い方が記載されたマニュアルも付属し、ATMO内に設置できる。

ATMOの蓋を開け、宅配バッグを取り出す
宅配バッグOKIPPAに荷物を入れる
南京錠をかけて置き配完了

宅配バッグはATMOとワイヤーロックでつながれており、宅配バッグの鍵を持つ荷主以外はジッパーを開けられない構造。バッグには折り目加工が施されており、使用後に畳みやすくした。バッグは2Lペットボトルが18本入るサイズで、撥水加工が施されている。

ATMOの本体サイズは142×295×64.5mm(横×縦×奥行き)で、OKIPPAを含む重さは約750g。カラーはディープグレー。OKIPPAの折り畳み時のサイズは約13×13×5cm(幅×奥行き×高さ)で、使用時の容量は57L、カラーはネイビー。

MakuakeでのATMOの販売予定数は、OKIPPAをすでに所有している人向けのATMO本体を含め1,000個。ユーザーの声を反映し自社展開する予定という。

ワイヤーロックでATMOとOKIPPAがつながれている

OKIPPAで提供中のアプリや補償サービスも利用可能

OKIPPAはYperが2018年から販売している置き配バッグ。今回のLIXILとのコラボレーションは4月頃から企画が始まり、10カ月ほどで発売にたどり着いた。ATOMにOKIPPAを収納することでOKIPPAの日焼けによる退色や表面の汚れを防げるという。

OKIPPA専用スマートフォンアプリも提供されており、アプリで配送状況や着荷報告を確認できる。

また、アプリでは加入料無料の盗難補償サービスを提供しており、ATMOでも利用可能。盗難があった場合に、5,000円までの見舞金が支払われる。30日あたり100円の「買い切り有料サポート」も提供しており、品物に上限30,000円、バッグに上限5,000円の補償を受けられる。ATMOをマグネットで取り付けた場合は対象外となる。

なお、据え置き型ではないため、置き配バッグを破られてしまう、また、ATMOを取り外されてしまうといった盗難のリスクはあるが「ご理解いただいた上で購入いただきたい」としている。OKIPPAでの盗難の事例は、Yperが把握しているものは「非常に少ない。補償をした実績はまだない」(Yper・内山智治代表取締役)という。

アプリ登録で無料の盗難補償サービス提供。有料保険もつけられる