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パナの宅配ボックスは発送もスマホで簡単に。EC返品などのSMARI対応
2023年4月12日 14:28
パナソニック ハウジングソリューションズは、三菱商事と協業し、自宅からEC商品やレンタル商品などを発送可能なSMARI(スマリ)サービス対応の宅配ボックス「e-COMBO LIGHT(イーコンボライト)」を、4月21日に発売する。ミドルサイズとラージサイズの2種類で、価格はカラーやサイズによって異なり、98,780円~120,780円。
SMARIは、ネット購入した商品やレンタル品の発送/返却/返品サービスとして三菱商事が展開するもの。関東、関西、中京地区の一部ローソン店舗や、提携事業者に設置したスマリボックスから利用できる。
今回のスマリサービス対応宅配ボックスのe-COMBO LIGHTは、スマリボックスの機能を戸建ての宅配ボックスで利用できるもの。大きな荷物や、集荷時間まで待てない時、雨で出かけたくない時などにも、あらかじめ商品をボックスに入れておけば、非対面で発送できる。
発送手続きはスマホで行なえ、伝票などの手書きは不要。戸建て住宅用宅配ボックスにおけるSMARI対応は初めて。
当初の対象エリアは東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で、今後順次全国へ拡大する。SMARI宅配ボックスからの発送サービス対応事業者として、ZOZOや楽天ブックスなど約20社が導入している。フリマサービスのメルカリも「前向きに検討していただいている」(パナソニック)という。
宅配ボックス本体は電池式で電源工事は不要。単三形電池6本で動作する。施主が自分で接着剤を使って施工できる台座を用意。鍵の持ち歩きが不要なキーレス設計となっており、荷物受け取り時は、あらかじめ設定したパスコード入力で解錠できる。
ブラック以外 109,780円
ブラック以外 120,780円
実証実験でも高い満足度。メルカリも前向き
サービス開始に先立ち、東京都世田谷区の戸建て住宅30世帯で実証実験を行なった。その結果、自宅からの発送では、発送所要時間は店舗発送と比較して平均22.5分から5.7分に短縮された。特に子育て中の家庭でも利便性が高いとの意見があった。
また、再配達率は8.3%から3.6%に半減。置き配では雨天での荷物濡れや防犯面の不安もあることから、宅配ボックスへの投函の満足度が高いこともわかったという。
メルカリ 執行役員 VP of Logistics Marketplaceの進藤智之さんも発表会のゲストとして登壇。「今回のSMARIの取り組みを聞いて、さらなる体験向上につながるとワクワクしている。この取り組みが拡大することに期待している」と前向きな姿勢を見せた。