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パナソニック、スマホがなくても離れて暮らす家族とビデオ通話できる業界初のテレビドアホン

 パナソニックは、カメラ付きモニター親機でビデオ通話できるテレビドアホン「外でもドアホン」を、10月18日に発売する。カメラ玄関子機が露出/埋込両用型の「VL-SWD505KS」と、露出型「VL-SWD505KF」の2機種をラインナップし、価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に80,000円前後、60,000円前後(税抜)。

テレビドアホン「外でもドアホン」VL-SWD505シリーズ

 無線LAN機能を搭載したテレビドアホン。業界初のカメラ付きモニター親機を採用した点が特徴。同機種を使用している家庭であれば、モニター親機同士でスマホがなくてもビデオ通話でき、離れて暮らす家族とも顔を見ながら会話できる。

 2機種ともに、「モニター親機」、「カメラ玄関子機」、「ワイヤレスモニター子機」の3点で構成される。

モニター親機同士でビデオ通話できる
業界初のカメラ付きモニター親機
設置必要システム

スマホを持たない子供や高齢者ともビデオ通話、新しいコミュニケーションを提案

 パナソニック アプライアンス 日本地域コンシューマーマーケティング部門・伊集院 拓郎氏は、製品について次のように語った。

 「戸建て用ドアホンは、リフォームなどの需要増加により成長する見込みがあります。その中で、共働き世帯や65歳以上の高齢者のみの世帯が増加しているという背景に着目しました。共働き世帯では子供が無事に帰ってきているか心配、高齢者のみの世帯に対しては孫の顔を頻繁に見せたい、親の健康状態が心配といった声があります。しかし、スマホ保有率を見ると小学生で30%、60歳以上で33%とあまり高くないことも判明しています。スマホがなくても会話ができるよう、新しいコミュニケーション機能を搭載したのが、今回発売するテレビドアホンです。“家族とつながる”をテーマに、さまざまな利用シーンを提案します」

パナソニック アプライアンス 日本地域コンシューマーマーケティング部門・伊集院 拓郎氏
スマホがなくてもモニターでビデオ通話可能

不在時の配達もスマホで応対、空き巣対策にも

 ドアホン本体とスマホを連携することも可能。親が外にいても、子供はモニター親機で親のスマホに連絡でき、ビデオ通話で顔を見ながら帰宅を知らせられる。また、不在時に宅配業者から配達があった際にもスマホで応対可能。

 「宅配業者だけでなく、空き巣などの不審者対策にも効果があります。一般的に空き巣は家に入る前にチャイムを鳴らして、家に人がいないかを確認します。不在の場合でもスマホから応対できるため、家に人がいると思わせることができ、空き巣対策にも効果的です」(伊集院氏)

スマホとも連携でき、子供の帰宅も知らせてくれる
さまざまな利用シーンを提案

 別売品として、家族の帰宅/外出がわかる「みまもりリモコン VS-WD100-K」を用意。モニター親機とリモコンの定期通信により、モニター親機のDECT電波信号受信内、受信外を感知して帰宅か外出中かを判断する。リモコンの通信範囲は見通し100mで、屋内では50mを目安としている。無線通信は1.9GHz帯のDECT準拠方式を採用。

 リモコンのボタンを使って、モニター親機の一部の機能も操作可能。「お父さんのスマホ」、「おじいちゃんの家」など、あらかじめ連絡先を登録しておけば、ビデオ通話の呼び出しができる。モニター親機に手が届かない子供でも、リモコンを使って操作できるようになるという。このほか、リモコンのボタンを押してスマートフォンに帰宅を通知することも可能。

みまもりリモコン
モニター親機に手が届かない子供もリモコンで操作できる

 玄関子機カメラの画質も向上。高画質マルチトーン技術により、逆光時の人物、背景も見やすく表示するという。来訪者の録画/録音もでき、最大保存件数は本体メモリーに最大100件、別売のSDカードで最大3,000件(30秒動画の場合)。

 モニター親機の本体サイズは、約192×165×27mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約635g。5インチワイドカラー液晶ディスプレイを採用。親機カメラの最大画角は水平約50度、垂直約45度。無線LANの対応周波数範囲は2.4GHz~2.5GHz。

玄関子機カメラの画質も向上