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家事シェアで生まれたゆとりの時間をどう使う? パナソニックが「家族をつなぐ暮らし」を新提案

 パナソニックは、2017年8月より展開している創業100周年キャンペーン「Creative! 毎日を、ちょっとクリエイティブに。」において、新たな暮らしの提案「家族をつなぐ暮らし」を発表した。

創業100周年キャンペーン「Creative! 毎日を、ちょっとクリエイティブに。」

 同社は、創業100周年を迎えた2018年3月までに、さまざまなマーケティング施策を展開。プロジェクト名を「Creative!」とし、2つのチェンジ「提供価値の革新<モノからコト提案へ>」、「お客様とのつながり強化」を掲げ、全国でリアル体験イベントを多数開催したほか、購入後のユーザーサポートを強化する「オーナーズサービス」などを新たに行なってきた。

 また、100周年を機に開発した製品群「Creative! セレクション」では、洗剤の自動投入機能を備えた「ななめドラム洗濯乾燥機」や、かたまり肉を360度回転させてあぶり焼きする「ロティサリーグリル&スモーク」など、業界初の製品が幅広く投入された。

2つのチェンジ「提供価値の革新<モノからコト提案へ>」、「お客様とのつながり強化」を掲げる
リアル体験イベントを全国開催
洗剤の自動投入機能を備えた「ななめドラム洗濯乾燥機」
かたまり肉を360度回転させてあぶり焼きする「ロティサリーグリル&スモーク」

モノからコト提案へ、感性価値を追求

 パナソニック 執行役員 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 本部長・河野 明氏は、スタートから約半年が経った「Creative!」プロジェクトについて次のように語った。

 「今までは、家電の機能面を訴求することが多かったのですが、Creative! プロジェクトでは、デザインや素材感、家電を使うときの喜びといった『感性価値』を追求しています。モノからコト提案へ転換する中で、あらゆる世代へ新しい暮らしのお役立ちを提案していきたいと考えました。特に、急増する共働き世帯に注力しており、洗濯機やロボット掃除機を使った『家事シェア』、冷蔵庫やオーブンレンジで家族が喜ぶごはんを手軽に作れる『おいしい7days』、空気清浄機やエアコンを通した『健康なわが家』、さまざまな場所で便利に使える『どこでも楽しむAVライフ』という、4つのお役立ちを掲げています」

パナソニック 執行役員 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 本部長・河野 明氏
家事シェア、おいしい7days、健康なわが家、どこでも楽しむAVライフ、4つのお役立ちを掲げる

 こうした「お役立ち」提案をするために、製品を購入する前にじっくり試せるリアル体験の場を幅広く用意したという。実際に体験した人からは、「購入前に試せたから納得できて良かった」と好評で、製品購入後も「夫が家事を手伝ってくれるようになった」、「夕食の準備がラクになった」といった声が挙がっている。

 中でも、家事シェアに関わる製品が好調だという。Creative! セレクションでは特に、洗剤の自動投入機能やスマホ連携を備えた『ななめドラム洗濯乾燥機』が人気を博しており、忙しい毎日の洗濯の時間を有効に使えるといった声が挙がっている。Creative! セレクション製品全体を通しても、当初の計画通りの販売ができたとした。

洗剤の自動投入機能やスマホ連携を備えた『ななめドラム洗濯乾燥機』が好評

家事シェアで生まれた時間をどう使うか、「家族をつなぐ」新提案

 Creative! プロジェクトが好評なことを受け、パナソニックでは次のフェーズとして「家族をつなぐ暮らし」を新たに提案する。

 「始めは家電を使った『家事シェア』によって家事の時間を短縮することを目標としていましたが、実際に時間にゆとりが生まれたら、今度はその時間をどう使うかを考える必要があります。子供がいる家庭へ調査したところ、きちんと家族との時間を取れていると感じる人は半数に満たず、1日の生活であと1時間~1.5時間、家族とすごす時間を増やしたいと考えていることが分かりました。これからは、家事シェアから生み出された時間を、家族とのコミュニケーションへ当てる『家族をつなぐ』提案をしていきます」(河野本部長)

 自宅で家族と過ごす時間を増やすアイテムとして、スピーカー搭載LEDシーリングライト「AIR PANEL LED THE SOUND」や、家族と思い出を共有できるブルーレイディスクレコーダー「おうちクラウドDIGA」などを紹介。

スピーカー搭載LEDシーリングライト「AIR PANEL LED THE SOUND」
ブルーレイディスクレコーダー「おうちクラウドDIGA」
家事シェアで生まれた時間を家族とのコミュニケーションに当てる「家族をつなぐ」新提案

光と音が天井から降り注ぐ「AIR PANEL LED THE SOUND」

 LEDシーリングライト「AIR PANEL LED THE SOUND」は、Bluetoothスピーカーを搭載し、天井から降り注ぐ光と音を楽しめる。明かりを照らすだけでなく、音を楽しむといった新しいお役立ちで、家族が集まるリビングを演出するという。「ワイヤレス送信機」同梱タイプを使えば、テレビやラジオの音も再生できるようになり、さまざまな使い方が可能。

Bluetoothスピーカーを搭載
天井から降り注ぐ光と音を楽しめる

 点灯パターンも複数用意し、「勉強」「くつろぎ」「シアター」「だんらん」「常夜灯」の5つのシーンをプリセットする。子供のリビング学習に適した白系の明かりから、夕食時など家族の団らんを演出する暖かみのある明かりまで、シーンに合わせて切り替えられる。

 「最近はリビング学習をする子供も増えており、LDK空間はさまざまな使われ方がされています。勉強をする時間、夕食をとる時間、テレビを見る時間など、家族が集まるリビングを多様に演出するLEDとスピーカーで、家族が過ごす時間を増やせたらと思います」(パナソニック エナジー&ライフソリューション商品部 山中 謙吾氏)

 ラインナップは、12畳用と8畳用の2モデルを用意。「ワイヤレス送信機」同梱タイプ「HH-XCC1288A/HH-XCC0888A」と、同梱していないタイプ「HH-XCC1287A/HH-XCC0887A」を展開し、店頭予想価格は60,000円~75,000円(税抜)。

だんらんの明かり
テレビ鑑賞に向いた明かり
LEDとスピーカーで家族が集まるリビングを多様に演出するという
パナソニック エナジー&ライフソリューション商品部 山中 謙吾氏

離れた家族と思い出を共有できる「おうちクラウドディーガ」

 ブルーレイディスクレコーダー「おうちクラウドディーガ(DIGA)」は、5月18日に発売される製品。テレビ番組の録画だけでなく、スマートフォンで撮影した写真や動画をテレビで再生でき、離れて暮らす家族とも思い出を共有できる点が特徴。テレビ画面で写真や動画が届いたことが知らされ、大画面で楽しめるという。

 パナソニック AVC商品部 梶 恵理華氏は、「離れて暮らす親と会う回数を調査したところ、月に1回以下という人は62.7%で、なかなかコミュニケーションが取れていないと感じている人は多くいます。おうちクラウドDIGAでは、同居する家族だけでなく、離れた家族とも簡単に写真を共有できます。例えば、送られてきた写真や動画をテレビで見たおばあちゃんから電話が掛かってくるなど、コミュニケーションを取る機会を増やすことが期待できます」と話した。

テレビ番組の録画だけでなく、スマートフォンで撮影した写真や動画をテレビで再生できる
パナソニック AVC商品部 梶 恵理華氏
離れて暮らす親と会う回数が月に1回以下という人は62.7%
離れた家族に写真や動画を送れる

 ラインナップは、HDD容量7TBで最大10チャンネル×28日の全自動録画に対応した「DMR-UBX7050」、4TBで6チャンネル×28日全自動録画対応「DMR-UBX4050」、2TBで6チャンネル×16日全自動録画対応「DMR-UBX2050」を用意。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、23万円前後、16万円前後、9万円前後(税抜)。

 このほか、6番組同時録画に対応した「おうちクラウドディーガ」も、同時に発売。HDD容量2TB「DMR-BRG2050」。1TB「DMR-BRG1050」、500GB「DMR-BRG550」の3機種で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、85,000円前後、60,000円前後、52,000円前後(税抜)。

 河野本部長は、「つながりをテーマに、今後もさまざまな展開をしていきますが、つながることでユーザーにどういう本質的な価値を提供できるか、そこをしっかりと考えて提案していけたらと思います」とコメントした。