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クマ対策にAIカメラと防災無線を連携、富山で全国初
2025年8月8日 12:05
ほくつうは、同社の害獣自動検出AIカメラ「Bアラート」と、富山市の防災行政無線(屋外拡声器を介して役場から住民等に対して防災情報や行政情報を伝えるシステム)を自動連携するシステムを構築し、7月22日より実証実験を開始した。
Bアラートはカメラ画像からAIで特定の害獣を検出し、自治体や警察、消防等へ通報する装置。様々な場所に設置できる設計で、写真と動画の両方に対応しており、的確な状況把握および初期対応につながるという。
2023年の富山市内のクマ出没は347件あり、そのうち1人が死亡し、1人が怪我を負った。このことを受け、2024年からクマの通り道にAIカメラを設置し監視を強化。しかし通報を受けてから市職員が現場に向かい、確認後に住民へ注意喚起を行なっていたため時間差があり、クマが移動してしまい危険の周知が徹底できない状況だったという。
そこで今年度、AIカメラと防災無線を自動連携することで周辺住民へ即座に注意喚起を行なうシステムを導入。従来より30分以上早く住民に注意喚起ができるようになるため、地域の安全確保につながると期待されている。また市職員の業務も簡略化でき、業務効率化にも貢献するという。


