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プロジェクター付きシーリングライトに、もふもふの癒しロボット~CEATECで見つけたユニーク家電たち
2017年10月4日 07:30
10月3~6日に幕張メッセで行なわれている、CPS(Cyber Physical System)とIoTの展示会「CEATEC JAPAN 2017」。各社のブースには、先端技術を搭載したさまざまな製品が並んでいた。今回は、ベンチャー企業2社が披露した、ユニークな家電を紹介しよう。
寝室向けIoTシーリングライト「popIn Aladdin」
東大発ベンチャー・popInが展示したのは、プロジェクターや音声認識技術を搭載したIoTシーリングライト「popIn Aladdin(ポップイン アラジン)」。現在はクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で製品を公開しており、量産・出荷は2018年7月を予定。価格は49,800円で、先着300台は19,800円で購入可能。
無線LANを搭載したLEDシーリングライト。本体に、「プロジェクター」「スピーカー」「音声認識対応マイク」機能を備えており、子供がいる家庭向けの寝室用ライトと位置づけている。ライトの光、プロジェクターの映像コンテンツ、スピーカーの音声コンテンツをスマートに切り替えられ、寝室で過ごす「朝」と「夜」を、子供の世界観を広げる時間へと変化させられるという。
コンテンツは、スマートフォンの専用アプリに用意。50音順や日本地図を勉強できる学習ポスターや童話などがあり、本体のプロジェクターを通じて壁に投影できる。親向けのコンテンツも用意しており、子育てのコツやお出かけ情報、ニュースなどをラインナップする。スマートフォン内のコンテンツも投影可能で、撮った写真やビデオを壁一面に映して楽しむことも可能。
スピーカーを備えているため、童話の読み聞かせも可能で、就寝前に活用できるという。ライトとプロジェクターを消した状態でも、就寝前に音声だけの童話や音楽を楽しめる。
このほか、音声認識技術を搭載しており、音声操作でライトのON/OFFも可能。ライト機能では、「昼光色/昼白色/電球色」に対応。リモコンもしくは専用アプリから調色できる。
なお同社は2015年に、中国最大の検索エンジン「百度」を提供するバイドゥの100%子会社となっており、音声認識技術はバイドゥの技術を採用しているという。
現時点での本体サイズは、410×250mm(直径×高さ)で、重量は約2.5kg。光源寿命は20,000時間。明るさは700lm。プロジェクターの投写方式は単板DLP。表示素子はWXGA(1,280×800) 0.45型DMDパネル。スペックは量産時に変更する場合があるという。
撫でるとしっぽが揺れるセラピーロボット「Qoobo」
コミュニケーションロボットを開発・販売するユカイ光学は、しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」を展示。2018年夏頃の発売を予定しており、価格は未定。
もふもふとしたクッション型のロボットで、撫でるとしっぽが揺れる点が特徴。そっと撫でるとふわふわと、たくさん撫でるとぶんぶんと、しっぽを振って応えてくれる。撫で方によって変化するしっぽの反応を、撫でる人自身が解釈して擬似的な心のやりとりを生み出すという。
毎日の生活に癒しを求める人や、ペットを飼いたくても飼えない人に使ってもらいたいという思いから、同社が持つロボティクス技術を活用して開発したとしている。製品化する際には、ひざに乗せたり抱き上げたりするときにちょうどいい重さ・サイズ感や、撫でたときに気持ちいい手触りにこだわった。また、実際のしっぽも研究し、動きを再現する機構やプログラムの開発も行なったという。
本体サイズは、330×540×160mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1kg。カラーは、ハスキーグレーとフレンチブラウンの2色。
実際にQooboを撫でてみたが、もふもふの感触がとても気持ちいい。しっぽは、やさしく撫でるとゆっくり、すばやく撫でると激しく左右に揺れ、本物の動物を撫でているような感覚を得られた。思わず実家の猫を思い出してしまうほどの再現度だ。
なお、電源などの仕様は未定で、充電式、もしくは電池式になるかなど詳細は、今後発表していくという。