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寝室エアコンが壊れたので「冷房専用」に買い替えたら実はよかった

家電 Watchの書き手の皆さんと編集部が「よかった」と思えたものやサービスなどを、ゆるめに紹介するコーナーです。日々のちょっとした気づきなども共有します
コロナ「ReLaLa RC-2224R」。冷房能力は2.0kWで消費電力は595W。室内機のサイズは幅798×高さ260×奥行167mm

突然ですが エアコンが壊れました。壊れたのは自宅の寝室のエアコン。購入して約7年。ちょっと早めです(一般的なエアコンの寿命は約10年)。

5月頃に試運転したときは冷気が出ていたようにも思うのですが、なにせ寝室なので、ほとんど夜しかその部屋には滞在していなくて、 壊れていることに気づきませんでした。 6月のある夜、暑くてエアコンの電源を入れたところ、なんだか風が生ぬるい。冷房温度を下げてみてもやはり、冷気が出てきませんでした。

いろいろ試した結果、おそらくガス(冷媒)漏れだと予測。このときは修理で直るだろうと軽く考えていました。翌日メーカーに連絡して点検修理を依頼。まだ6月だったこともあり、2日後には来てもらえました。ところがそこで下った診断は、予想通りガス漏れでした。しかし、内部の基盤と配管交換の必要があるため、「最低でも5万円以上かかります」とのこと。

ネットにはエアコンのガスの充填補修なら1~2万円という情報も数多く出回っています。しかし、 メーカーの修理の人によると「冷媒を補充しても結局漏れてしまうので意味はない。基盤や配管の交換になる」ということでした。

家電量販店などの長期保証に入っているなら保証で直せるとのことでしたが残念ながら保証も切れています。寝室は7畳で、使っているエアコンは比較的低価格なエントリーモデル。7年経ったエアコンを5万円以上かけて修理するのか、新品に買い換えるのか。決断が迫られました。

冷房専用エアコンを選んでよかったこと

悩ましかったのが、物価高騰の影響を受けてエアコンも値上がりしていること。6畳用の小型エアコンでも、大手メーカーの製品は大手家電量販店では7~8万円から。10万円を超えるモデルも少なくありません。修理という言葉が再び頭をよぎりました。

しかし、今回は買い換えることに。選んだのはコロナの冷房専用除湿エアコン「ReLaLa RC-2224R」です。コロナは主に石油ストーブなどの暖房器具やエコキュートなどを作っている北陸の老舗メーカー。暖房器具を作っているメーカーの信頼性はダントツです。エアコンだと窓に設置するウインドタイプが有名ですが、ルームエアコンもラインナップしており、唯一「冷房専用のルームエアコン」を展開しています。

実は、これまでもエアコンのときも暖房機能は使っていませんでした。というのもエアコンの温風が顔に当たるのが苦手で、寝室では元々、暖房にガスファンヒーターを使っていたからです。だったら寝室に高いエアコンは不要だというわけです。

購入価格は大手家電量販店で59,800円でした。同モデルが5万円以下で買えるネットショップもありましたが、その場合、取り付け工賃が割高になります。どちらも総額は7~8万円で差はあまりありませんでした。今回は安心感を重視して大手量販店での購入を選びました。

「ReLaLa RC-2224R」は小型のエントリーモデルのため、すごい機能は一切搭載していません。Wi-Fi機能はもちろん、ルーバーのスイング機能も非搭載。暖房機能がないこともあり、割り切った仕様となっているようです。

ルーバーの位置は固定でスイングはしない。非常に割り切ったモデルだ。これは当初気付いていなくて、ちょっと驚いた

選んでよかったと感じたのは、室内機の本体サイズが非常にコンパクトなこと。 以前使っていたエアコンは奥行きが非常に大きかったのですが、「ReLaLa RC-2224R」はあまりめだちません。

冷房も26℃にセットして運転すると部屋をしっかり冷やしてくれます。スイング機能がない点もあまり気になりませんでした。

冷房専用の「ReLaLa RC-2224R」を選んだことで、同等クラスの冷暖房エアコンと比べて1.5~2万円安く済ませられました。5年、10年と使う家電なのだから妥協せず、ちょっといいモノをとも思いましたが、この物価高で約10万円の緊急出費はなかなか厳しい所。使わない暖房機能をカットすることでコストを抑えられました。

付属のリモコンは非常にコンパクトなのでなくさないように気をつけたい

新しいエアコンになって約2週間。日中は30度を超す真夏日が続き、夜も気温があまり下がりませんが、新しいエアコンのおかげで快眠できています。

コヤマタカヒロ

フリーランスライター。1973年生まれ。学生時代より雑誌ライターとして活動を開始。PC、IT関連から家電製品全般までに造詣が深く、製品やビジネスを専門的ではなく一般の方がわかるように解説するスタンスで執筆活動を展開している。近年は、デジタルとアナログ、IT機器と家電が交差、融合するエリアを中心に取材活動を行なっている。雑誌やWebに連載多数。企業のアドバイザー活動なども行なっている。 Twitter: @takh0120