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シャープ、エジプトに新工場 冷蔵庫の大型化に対応

冷蔵庫新工場の完成予想イメージ

シャープは、エジプトで家電製品の販売・製造を手掛けるエルアラビ社(El Araby)と共同で、冷蔵庫の生産を担う合弁会社の設立について合意し、7月24日に契約を締結した。2027年にエジプト市場において約50万台の販売を目指す。

新会社名は「Horizon for Home Appliances Manufacturing Co.」。大型冷蔵庫および縦型冷凍庫の製造を行なう。

出資比率はシャープ20%、エルアラビグループ80%。

建設予定地はエジプト カイロ北部 クエスナ工業団地内(Mubarak Industrial Zone in Quesna)。生産能力は年間40万台。稼働開始は2026年3月。

シャープは、エルアラビ社と共同で、冷蔵庫の生産を担う合弁会社を設立する

エルアラビ社は2004年にエアコンの技術・生産・販売でシャープと協業を開始した。現在、エジプト市場においてシャープブランドの5製品(エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、テレビ)を生産・販売し、高い知名度を誇るという。

近年、エジプトをはじめとするアフリカや中近東諸国では経済発展に伴い家電製品の市場が急速に拡大しており、特にエジプト市場では冷蔵庫の大型化への進展が期待される。こうした状況を踏まえ、エルアラビ社とシャープは容量600L以上の大型冷蔵庫の生産が可能な新工場の建設に合意したとする。

新工場は生産、品質、設備情報の見える化や多軸ロボットによる移載作業の自動化など、スマートファクトリー化を図る。

稼働後には生産能力の増強も順次予定している。既存工場(年間生産能力約33万台)と合わせて、エジプト市場の旺盛な需要に対応するほか、アフリカや中近東市場向けの生産・輸出ハブ拠点としても活用し、さらなる事業拡大に取り組む計画だ。