【年末特別企画】

私が選ぶ今年の1台――ライター編

~スチームオーブン「ヘルシオ」からドラム式洗濯乾燥機「ZABOON」まで
byライター陣

 昨日はスタッフの選んだ今年の1台を取り上げたが、本日は今年も数多くの製品レビューを執筆していただいたライター陣に「今年の1台」を選択してもらった。年末年始の買い物の際に、ご参考になれば幸いだ。

夏も冬も毎日大活躍のサーキュレーター ~無印良品「サーキュレーター(低騒音ファン) AT-CF18R」 by スタパ齋藤

無印良品「サーキュレーター(低騒音ファン) AT-CF18R」

 2011年の俺的「今年の一台」は、梅雨時にレビューした無印良品の「サーキュレーター(低騒音ファン) AT-CF18R」である。結論から言って、これほどコストパフォーマンスに優れたサーキュレーターはナイ!! と思う。

 


メーカー無印良品
製品名サーキュレーター(低騒音ファン) AT-CF18R
購入場所無印良品ネットストア
直販価格3,900円

 まず値段。3,900円なんですよ。

 そして静音性。運転音が最大でも40dBと静かめ。風量は「弱/中/強」の3段階に切り替えられるが、とくに「弱」運転時の静かさは大したモン。夏場は就寝中に毎日使っていた。

 比較的に小型でシンプルに扱えるので、購入後は思いのほか活躍してくれた。たとえば室内の換気のときや、秋~現在の暖房時のサーキュレーターとしてなど、いつもたいへん活躍しまくり千代子年忘れ歌謡ショーであるが、それ以外にも毎週二度以上役立ってくれている───夏頃からウェイトトレーニングを始めたのだが、そのときの扇風機として、である。夏場は強運転で体を強制冷却、冬場の現在は弱運転で浮き出る汗を蒸発させてくれる。

 レビュー内にも書いたように「超静かだし安価なので思わず2台購入」したわけだが、当時は微妙なる心配が。てのは、それ以前に似たような価格の某国製サーキュレーター(機種は毎回異なる)を毎年買っていたんだが、たいてい1年未満で壊れてしまっていた。ある機種はモーターから謎の油が流れ出て止まり、ある機種は振動がチョー増えてヤケに騒音が出るようになったりした。……きっとこのAT-CF18Rも壊れちゃうんだろーなー、と予想していた。

 が、梅雨時からほぼ毎日使っているのに、コワレテナ~イ♪ 動作時の振動や騒音もフエテナ~イ♪ すニャらしい!!

 長期間しっかり使えてるのに3,900円ってのも大きな魅力だ。無印良品には、こういう感じで扇風機や壁掛け扇風機も出して欲しいモンである。

 ところで、このAT-CF18R、まったく同じ形状の色違いで黒いのもあるんだそうだが、グリル(吹き出し口)や羽根を白黒交換して、スカ色っていうかパンダカラーっていうかツートンカラーを試したい気がする。そのために白と黒を1個ずつ買おうかナとか思ったりする年末であるが、さておき、皆様、よいお年をお迎えください。


・家電製品ミニレビュー 無印良品「サーキュレーター(低騒音ファン) AT-CF18R」

http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/kdnreview/20110606_450108.html
・無印良品
http://www.muji.net/
・製品情報
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548718939381

 

リビングルームに新たなあかりを演出する、パナソニック「LEDシーリングライト HH-LC600A」 by 藤原 大蔵

パナソニック「LEDシーリングライト HH-LC600A」 調光・調色しているところ

 2011年の最も印象に残った「今年の一台」は、使い始めてすぐに虜になってしまったパナソニックの「LEDシーリングライト HH-LC600A」を挙げたい。

  魅了された点は、なんと言っても配光性が大きく変えられることだ。使い始めると「これは新しい! 」と驚いた。もともとLEDを光源とするシーリングライトは自由な「調色・調光」が特徴的。それに直接光と間接光を組み合わせた「配光性」という要素が加 わり、リビングルームの多用な過ごし方に適したあかりを、リモコン操作だけで簡単に演出できるからだ。


メーカーパナソニック
製品名LEDシーリングライト HH-LC600A
購入場所ヨドバシ.com
購入価格42,800円

 リモコン中央には「普段・くつろぎ・シアター・勉強」という、わかりやすい言葉のついた 4つのモード選択ボタンがあり、モードによっては必要に応じて調光もできる。

  まず、ワイワイと家族や友人と過ごすなら、光色も明るさも自由に選べる「普段モード」。ゆったりとした大人の時間や就寝前の静かな時を、柔らかく暖かみの ある間接光で演出する「くつろぎモード」。じっくりと映画やテレビに浸れる「シアターモード」は、画面に集中しやすいあかり環境を演出する。また、一瞬で 力強い明るさが得られる「勉強モード」は、細かな手仕事や探し物をする時にも重宝する。つまり、静と動のシーンが混在するリビング ルームのあかり環境を、一台の器具で、ボタン一つで演出できるのである。

 さらに、省エネ機能である「エコナビ」が、日中の点灯時の無駄な 電力を効果的に抑えてくれるのが頼もしい。外光の明るさに応じて、ちょうど良い明るさを調光してくれるだけでなく、照明無しでも十分に明るいと判断すれ ば、器具自ら「消灯」までしてくれるのだ。「節電のために、こまめにあかりのスイッチを切る」という煩わしさから開放してくれる嬉しい機能だ。

  シーリングライトの中で価格は高価で、お気に入りの光色と明るさの組み合わせが記憶できないという欠点はある。しかしそれを払拭するほどの快適性と、演色 性も含めた「あかりの質」、さらに効果的に節電までできるバランスの良さは、数あるシーリングライトの中でも突出している。

 それだけに、 リビングルームにとどまらず、長時間過ごす居室全般への「質の高いあかり」が得られる照明器具として、パナソニックのLEDシーリングライト HH-LC600Aを筆頭にお勧めしたい。一度使い始めたら、単に明るいだけのシーリングライトにはもう後戻りできない程の快適さを、ぜひ味わって欲し い。

 

・長期レビュー パナソニック「LEDシーリングライト HH-LC600A」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/longreview/20110901/20110905_474563.html
・パナソニック
http://panasonic.co.jp/
・製品情報
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=HH-LC600A

 

 

水蒸気の力で脂を落とし、カロリーオフ! ~シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-CX1」 by すずまり

シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-CX1」

 今年の1台、と聞いたときに、真っ先に思い出したのが、3月にレビューしていた「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-CX1」だった。なぜなら、3月11日のその時、うちにあったからである。

 AX-CX1は、すでに我が家にあったレギュラーサイズとは違い、シングル用のコンパクトサイズである。つまり軽いのだ。しかも借り物であった。ゆえにその瞬間、「飛んだらまずい! 」と思った筆者は台所へゆき、AX-CX1と、すぐ隣にあり、ヘルシオを直撃しそうな食器棚を必死に抑えていたのだった。今から考えるとかなり無謀なことをしたと思うが、おかげでAX-CX1は無傷だった。「自分の命よりヘルシオ守ってどうする」と思うわけだが、反射的にそういう行動に出てしまった。


メーカーシャープ
製品名ウォーターオーブン ヘルシオ AX-CX1
購入場所ヨドバシ.com
購入価格59,800円

 サイズは手頃ながら機能は十分で、反応もキビキビしており、ストレスなく利用できるヘルシオのエントリーモデルである。省エネ仕様で、「使っていないときの消費電力はゼロ」というのも、今の日本の電力事情にも優しく、懐にもうれしい。あまりに自然に使えていたので、すでにレギュラーサイズのAX-X2を利用していたにも関わらず、返却時は随分寂しい思いを抱いたものだ。

 レビュー用の蒸し物として「米粉のヨーグルト入り蒸しパン」を作ったが、これは手軽なうえにおいしかった。食べ応えもあったため、しばらくこればかり作り、小腹が空くとつまんでいた。(実はしつこく食べ過ぎて、少し痩せた。ただしその後戻ったが)

 進化していた「鶏もも肉のから揚げ」機能も魅力的であった。から揚げ粉をまぶして、網にのせて入れるだけ。下味は不要なので食べたいときにすぐ準備できるし、揚げ油の準備や後処理も一切不要。しかも脂を落とすのでカロリーオフ。まさにヘルシオで活用すべき代表的メニューだ。揚げ物が苦手な方にも便利なので、これからヘルシオデビューを目指したい方には、ぜひお勧めしたい。

 気がつけばタッチパネル化していたり、これまでにないカラーが登場したりと、毎年進化しまくりのヘルシオ。2年前にカラー液晶を見て、大コーフンしてAX-X2を買った筆者だが、いよいよ「新しい機能を使いたい! 」という物欲が過熱水蒸気より高温になりつつある。ヘルシオの助けも借りつつダイエットしてから早2年。実は最近ちょっと気が緩みがち。お腹周りが妙にぽちゃぽちゃしてきた……。来年、ヘルシオを新しくしたら、気合いも入れ直せるかも?

 

・長期レビュー シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-CX1」 その1
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/longreview/2011_03_01/20110302_430135.html
・シャープ
http://www.sharp.co.jp/
・製品情報
http://healsio.jp/products/axcx1/index.html

 

 

電気代が1,000~2,000円浮いた洗濯機 ~東芝「ZABOON TW-Z9100」 by 藤山 哲人

東芝「ZABOON(ザブーン) TW-Z9100」

 我が家の「Best 家電 of the year 2011」は、東芝の洗濯機「ZABOON(ザブーン)」にその栄誉を与える! 

 ZABOON TW-Z9100は、それまで使っていた縦型洗濯機がエラーを起こし止まりまくっていたために、奥さんがブチ切れて購入したものだ(殺伐とした経緯は本編で)。

 


メーカー東芝
製品名ZABOON TW-Z9100
購入場所ヨドバシ.com
購入価格298,000円

 ほぼ丸1年間使ったが、エラーで停止したことは1度もない。もちろん汚れのオチもよく、乾燥機能も、生乾きのまま終了することはない。

 これは、磁性流体(電磁石を使ったバネの制御)を使った洗濯物の偏り補正、各種センサーによる揺れや、洗濯物の汚れ検知などのハイテクと、強力なモーターによるハーモナイズの賜物だ。筆者にとっては、ゲームで伝説の魔法の剣を手に入れ、ボスキャラをバッタバッタとなぎ倒すような快感すら覚える。

 ただ唯一の弱点もあった。それはドラムと乾燥用ヒートポンプ間にある「ホコリフィルター」の配管に凹凸(特にジョイント部分)があり、長く使っていると凹みなどにカチカチに圧縮されたホコリが溜まってしまう点だ。

 そのホコリにはイヤな臭いが付いてしまい、結果として乾燥した洗濯物に移り香してしまう。結局、割り箸や針金ハンガー、ピンセットなどを駆使してホコリを全部除去したが、半年に1度はこの大掃除が必要になりそうだ。次期モデルでは、ジョイント部や凹凸をなくした滑らかな配管に期待したい。

 とはいえZABOONに買い換えてから、電気代はそれだけで1,000~2,000円(電力量にすると50~100kWh)安くなり、水道代も1,000円ほど安くなった。洗濯機が頻繁にエラーで止まってしまう、電熱線式の乾燥機能の機種を使っている、10年前の洗濯機を知恵と工夫で使ってるという場合には、ぜひZABOONへの買い替えを強くオススメしたい。マジでほんとにスゲーっすよ。

 

・長期レビュー 東芝「ZABOON TW-Z9100」その1
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/longreview/2011_0102/20110112_419581.html
・東芝
http://www.toshiba.co.jp/
・製品情報
http://www.toshiba.co.jp/living/laundries/campaign/index_j.htm

 

節約&保存食に最適! 食品乾燥器 ~東京ユニコム「からりんこ」 by 石井 和美

東京ユニコム「からりんこ」

 主婦になって11年。これまでひと通り料理をして、色々な調理家電を試したが、食品乾燥器というものを使ったのは、今年に入ってからだ。

  食物乾燥器というと、アメリカでは「ディハイドレーター」と呼ばれるポピュラーな調理家電だが、日本では注目されてきたのはここ数年だと思う。といって も、使い方が非常に簡単。レビューで使用した東京ユニコムの「からりんこ」は、切った野菜をトレイに乗せるだけで乾燥させられるというものだ。

 野菜が安いときに大量に買って乾燥させれば保存でき、節約にもなる。乾燥させることで味が凝縮し、素材の風味を楽しむことができて、我が家ではこの冬も大活躍。「もっと早く買っておけばよかった」と後悔したほどだ。

  レビューしたからりんこは野菜専用の製品だが、我が家では肉も乾燥できるタイプのディハイドレーターも使用している。こちらはジャーキー作りでフル稼働 中。手作りのジャーキーにはまってしまうと、市販のものは買えなくなるほどだ。おつまみにはもちろん、おやつにも、ドライブのお供にも適している。


メーカー東京ユニコム
製品名からりんこ
購入場所Amazon.co.jp
購入価格8,000円

 ちなみにこのジャーキーを愛犬家にプレゼントしたところ、犬用のジャーキーを作るのに便利だと 大変喜ばれた。胸肉を購入して味付けなしで乾燥させているそうだが、市販のジャーキーよりも犬がよく食べるそうだ。「手作りなら添加物もなく、安心して食 べさせられる」とのことだ。

 とはいえ、まだ日本製のディハイドレーターは少ない。日本の家電メーカーからの発売を待っているのだが、今のところ発売のニュースを聞かないのは残念だ。

 

・家電製品ミニレビュー 東京ユニコム「からりんこ」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/kdnreview/20110825_472203.html
・東京ユニコム
http://www.t-uni.co.jp/
・製品情報
http://www.t-uni.co.jp/me/






2011年12月28日 00:00