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スープメーカーがヒット中 コンロ不要で夏も活躍
2025年6月26日 07:05
食材を撹拌して温めまでできるスープメーカーがSNSを中心に話題となっている。シロカが発売した「おうちシェフBLENDER SM-S151」も好調で、人気商品となっている。材料を入れればほったらかしで本格ポタージュが作れるラクさが魅力の同製品を見てきた。
これまでポタージュを作るときは鍋で野菜を煮て、ミキサーに移し替えるかハンディブレンダーで撹拌するのが一般的だった。一方でスープメーカーは、1台で温めと撹拌ができるため、洗い物が少なく、より手軽に作れるのが特徴だ。
おうちシェフBLENDER(直販価格17,820円)は温・冷両方の調理に対応し、冷たいスムージーから温かいスープまで1台で調理可能。なめらかなポタージュはもちろん、撹拌せずにミネストローネのように食感を残したスープも作れる。先に具材を炒めるといった工程もなく火を使わないため、暑いキッチンに立ちたくない夏にも使いやすそうだ。
スープやスムージー以外にも、乾燥大豆から豆乳を作ったり、お米からおかゆを作ったりできるオートメニューも搭載。アーモンドミルクやオーツミルクも作れるほか、発酵機能も備え、ヨーグルトや甘酒、塩麹まで1台で調理できる。
ミキサーやハンドブレンダーと同様に、野菜をペースト状にするのも得意。そのため、離乳食はもちろん、飲み込むのが苦手な人に向けた介護食(嚥下調整食)作りにも役立つという。同社では、介護食を食べる人と家族が同じ食事を楽しめるように、専用のレシピ開発も進めている。
家庭用氷も砕けるパワフルな粉砕力を備えているため、食材はざく切りでOK。冷凍フルーツや冷凍野菜もそのまま入れられるため、より気軽に使える設計だ。
同製品は調理ポットが本体と分離するため、洗いやすいのも特徴。ポット底面に水がかからないように気を付ければ水洗いもできる。
ポタージュ、スムージー、リゾットが1台で
試食したのは、アボカドの冷製ポタージュ、豆乳担々スープ、チーズリゾット、レモンチーズケーキスムージー、桃&アールグレイのアイスなど9種類のメニュー。すべておうちシェフBLENDERで作られている(アイスは別途、冷凍庫で凍らせる必要がある)。
ポタージュやスムージーは冷たくてなめらかで、暑くて食欲がなくてもするっといけた。リゾットはおかゆメニューで作られているためリゾットにしてはやわらかい印象だが、逆におかゆとしてはちょうどよい食感だ。
スープメーカーといえば冬の家電のイメージを持つかもしれないが、冷たいポタージュもおいしいし、温かいスープやおかゆは冷房や冷たい飲み物で冷えた胃腸と体をやさしく労わってくれる。夏にも活躍してくれそうだと実感した。
また多機能な調理家電は便利な一方で、すべてのメニューを使いこなせないこともあるが、同製品は基本的な構造がミキサーと同様でシンプルなため、材料を適当に放り込めばOKという気軽さがうれしい。ズボラな筆者でも使いやすそうで、俄然気になっている。