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アンカーのモバイルバッテリー自主回収、2製品に不適切な部材
2025年6月27日 13:05
アンカー・ジャパン(Anker)は6月26日、モバイルバッテリー2製品に製造過程の不備があったとして自主回収を実施すると発表した。セル内部に不適切な部材使用が発覚し、内部短絡が発⽣する可能性が判明したためとしている。
対象製品と対象期間は、「Anker Power Bank(10000mAh,22.5W)」が2025年6月26日までに販売された一部の製品、「Anker MagGo Power Bank(10000mAh,7.5W,Stand)」が2025年6月26日までに販売されたすべての製品。
「Anker Power Bank(10000mAh,22.5W)」は、オンライン受付フォームにシリアルナンバーを⼊⼒し、対象と判別された製品のみ対象となる。なお、同製品はふるさと納税での返礼品にもなっており、返礼品名は「Anker ⼤容量モバイルバッテリー 10000mAh 川崎限定モデル」。製品型番はA1257。シリアルナンバーは製品本体背⾯に記載されており、「SN:」の後、Aから始まる16桁。
2024年9⽉より回収・交換を実施しているモバイルバッテリー「Anker Power Bank(20000mAh,22.5W,Built-In USB-C ケーブル)」、「Anker 334 MagGo Battery(PowerCore 10000)」の2製品においても製造過程で不備があったため、同社が委託するセル製造サプライヤーの製造⼯程の調査を継続して実施。その結果、セル内部の部材にAnkerグループの品質基準を満たさないものを同サプライヤーが無断で使⽤していたことが新たに判明し、今回モバイルバッテリー2製品を追加。すでに回収・交換を実施している2製品も対象期間を拡大し、計4製品の回収を決定した。
影響拡大を防ぐため、対象製品の新規出荷と販売はすでに停止しており、セル製造サプライヤーへの管理体制や部材選定、品質基準をさらに厳格化。加えて、セル製造サプライヤーに対する現場管理体制や製造に関わる情報管理・連携体制を⾒直し、強化するという。