家電製品ミニレビュー
正しくダイエットしたい人には活動量計「Fitbit Charge HR」がオススメ!
by 西村 夢音(2015/9/24 07:00)
歩数や消費カロリーが測れる活動量計。現在さまざまなモデルが登場しているが、最近は加速度センサーだけでなく心拍センサーなどを搭載し、より正確な計測ができる製品が人気だ。
今回は、米・Fitbitの心拍センサー内蔵モデル「Charge HR」を紹介しよう。
メーカー名 | Fitbit |
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製品名 | Fitbit Charge HR ブラック Sサイズ |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 21,140円 |
Charge HRは、独自の「PurePulse」光学心拍計テクノロジーを採用している。本体から出るLEDの信号が肌を透過し、血液量の変化を捉えて心拍数を計るという。腕時計型で、本体で時刻や歩数、心拍数などを確認できるのもポイントだ。
計測できる項目は、「心拍数/歩数/移動距離/消費カロリー/登った階段数/睡眠サイクル」。心拍計を搭載したことにより、登った階段数の計測が可能になった。また、サイクリングやエアロバイクなどの運動をしたときも、消費カロリーを正確に記録できるという。
データはBluetooth経由で専用のアプリに転送して、スマートフォンなどから確認する。専用アプリは、Android、iOS、Windows Phoneに対応。
充電は付属のUSBケーブルを使う。Androidスマートフォンなどに使えるmicro USBケーブルと形状は似ているが、互換性はないので注意が必要だ。なお、連続使用時間は約5日間で、充電時間は1~2時間。平日に充電が切れてしまうこともあったが、お風呂に入っている間などに充電すれば問題なかった。防水性能は、汗や水しぶきから保護できるレベルなので、入浴中は外す必要がある。
まず、アプリをインストールして機器登録をする。登録は、アプリの画面に沿って簡単に行なえた。ここで身長、体重、年齢などの情報も記録する。
便利だったのは、ダイエットのペースを設定でき、4つのプランレベルを提案してくれること。目標体重を入力すると、どれくらいの期間で痩せたいかを選択でき、それに応じて1日の目標消費カロリーなどを自動で設定してくれる。
筆者はランニングなどをしてダイエットをしようと思っていたので、プランレベルを「ややハード」に設定した。
フィット感OK! 本体でデータを確認できるのは嬉しい
装着するときは、前後に動かすことができるように緩く着用するのがポイント。心拍数を記録するため、手首の骨から指1本分離して、平らに着ける。運動時は心拍数をより正確にはかるため、手首の骨から指2~3本分上にして着けると良いという。
なお、今回使用したSサイズが対応する手首周囲は、14~16cm。Lサイズは、手首周囲16~19cmに適している。筆者がSサイズで問題なく装着できた。
また、フィット感もバツグンだった。腕時計タイプの活動量計は重さや大きさが気になって、仕事中に外したくなることがある。しかし、Charge HRは軽くて机に当たる感触もないので、気にすることなく装着でき、寝ているときも問題なかった。
本体で1日のデータを確認できるのもポイント。普段は画面は消灯されているが、左側のボタンを押すたびに、時刻→歩数→心拍数→歩いた距離→消費カロリー→登った階段数と表示される。
筆者の目標歩数は1万歩で、登った階段数は10階分。本体でデータを確認できると、例えば帰宅時に1日の歩いた距離が7,000歩と表示されれば1駅分歩こうという気になるし、4階分しか登っていなかったらエスカレーターじゃなくて階段を使おうと思えてくる。スマートフォンではなく、本体で気軽に確認できるのは便利だ。
食品データベースが凄い! 摂取カロリーの計算がカンタン
本体のデータをスマートフォンに転送するときは、BluetoothをONにした状態でアプリを開くだけ。本体側で操作が必要なく、同期にかかる時間も数秒なのでスムーズに行なえる。アプリを見ると、目標を達成した項目は緑色になり、もう少しだとオレンジ、まだ足らない場合は黄色で表示される。
Fitbitは単に活動量を測るだけでなく、食事を記録することで摂取カロリーも把握し、消費カロリーとの収支でダイエットできているかを確認できる。消費カロリーよりも摂取カロリーが多くなってしまいそうな日は、食事を制限しようと思えるので可視化されるメリットを感じた。
摂取カロリーも記録しやすい。このアプリが凄いのは、食品名を入れるとカロリーが自動で表示されることだ。食品データベースを搭載しており、あらゆる商品のカロリーがわかる。試しに、ナチュラルローソンのみで売っている菓子パン「あんこギッフェリ」を検索してみたら、きちんと表示された。ほかにも試してみたがコンビニやチェーン店のメニューは大体網羅しているようだ。
自炊したときは、食材をカスタマイズして手動でカロリー計算するとも可能。ただし、こちらは面倒だったので食材名を入れて近いメニューを選択して摂取カロリーを登録した。
エクササイズモードで運動を記録
また、運動の記録もカンタン。左のボタンを長押しするとエクササイズモードになり、運動した時間を記録してくれる。エクササイズモード中も、本体では心拍数と歩いた距離、登った階段数も確認可能。
筆者の年齢の場合、心拍数120~130程度で運動すると効率的に脂肪燃焼できるという。ランニング中の使用がメインだったので、そこを目安にして走るようにした。走りながらでも確認できるため、心拍数が150くらいになっていると少し軽く走ろうと調整できる。過度な運動をしているとどうしても長続きしないが、心拍数を図りながらだと無理なく運動できるので続けられる。
アプリではエクササイズモードを使用した日が、1カ月分表示される。目標としては週3回走りたいのだが、アプリを見ると週2回しかできていない。可視化されるので、きちんと運動しようと思えてくる。
睡眠の計測は、心拍数を測るので、入眠の際に本体で操作する必要がない。寝がえりの回数など細かいデータも表示されて、睡眠中の様子がわかるのは面白い。
また、1週間分の睡眠データをまとめて確認できるため、睡眠時間の長い日と短い日にバラつきがある、という自分の傾向もわかった。もう少し規則正しい睡眠を取らなくては、と意識できそうだ。
Charge HRを使い始めて3カ月ほど経つが、ダイエットでの使用が便利だと感じた。心拍数を測って自分に合った運動ができるので、これまで続かなかったランニングも継続してできている。
食品データベースも便利で、摂取カロリーが確認しやすいため、今日は運動したから食べても良いかなという気持ちも抑えられる。正しくダイエットしたい人にオススメしたい製品だ。