家電製品ミニレビュー

体組成計に現実を突きつけられお菓子を我慢。今から始める“アプリで体重管理”

在宅勤務が始まって横に成長したような……

4月に在宅勤務を開始し、家での仕事にもすっかり慣れてきた。しかしこの2カ月半、あまりにも出かけなすぎて体力の衰えが気になるし、なんだか顔も丸くなってきたような……これがコロナ太りか。

手遅れになる前に自分の体型を管理したいと思い、体組成計を使って体重や体脂肪率を記録してみることにした。今回使用したのは+Style(プラススタイル)の「MINIMI Smart Body Scale」。Bluetoothによるスマホ連携機能を搭載しながら、6,264円(税込)と求めやすい価格が特徴だ。

プラススタイル「MINIMI Smart Body Scale」
メーカー名プラススタイル
製品名MINIMI Smart Body Scale
価格6,264円(税込)

本体はシンプルなデザイン。電源ボタンはなく、乗ると自動的に測定を開始する。測定できるデータは「体重/BMI/体脂肪/除脂肪体重/水分/内臓脂肪/BMR(基礎代謝率)/骨量/代謝年齢」の9種類で、本体に表示されるのは体重のみ。体重以外のデータはアプリ上でしか見ることができないため、体組成計として使用するのであればアプリのダウンロードは必須だ。

シンプル操作&グラフ表示で続けやすい

まずはアプリ「NOERDEN」をダウンロードして、性別/生年月日/身長/体重を入力する。そしてデバイスの選択画面で「MINIMI」を選ぶと、ホーム画面が表示され測定可能となる。設定はこれだけ。

続いて本体に乗ってアプリの「身体分析を開始」を押すと測定がはじまり、アプリにデータが転送される。データの自動転送機能はないため、測定時は必ずアプリを起動する必要がある。

身長や体重などを入力
設定完了後、「身体分析を開始」を押すとペアリングが始まる

このとき靴下を履いたままだと、体脂肪率などが測定されず体重のみ記録されるため、すべてのデータを確認したい場合は裸足で乗る。また本体の4つのセンサーに足がしっかり触れていないと、正常なデータを測定できないため注意したい。

測定時は裸足で、センサーにしっかり触れるように乗る
画面右上のBluetoothマークが点滅から点灯に変わるとデータが転送される

表示された体重を見ると、思ったよりも重くて焦った……。これまで体重計を買わなかったのも、「自分は食べてもそんなに太らないから大丈夫」とタカをくくっていたから。普段は47kgをキープすればよしとしていたが、しばらく確認しないうちに、個人的に越えてはいけない一線を越えてしまっていた。

ちょっとヤバイな……と思いつつ、アプリで測定データの詳細を確認。どの項目も標準値ではあるが、もう少しベストに近づけたい。

2回目以降の測定では、前回との体重差を教えてくれる。またデータのグラフを「週/月/年」単位で表示することで、その期間の増減が一目瞭然。さらに過去のデータも保存されていて、すべての項目を確認できる。

ホームには最新の測定結果が表示される。こちらの画面は最近のもの
目標体重を設定できる
週/月/年単位のグラフ表示が可能
過去のデータ。日付を選択すると全項目のデータが記録されている

体組成計を使い始めた日は予想外の記録に戸惑ったが、これが逆によかった。今までお菓子を開封したら一袋まるまる食べていたが、現在の体重を数字で認識することがストッパーになり、途中でやめられるようになった。さらに、買い物に行ってお菓子やアイスが目に入ると我慢できずカゴに入れていたが、最近は素通りできるように。

当初は「我慢」という気持ちが強かったが、アプリのグラフがせめて右肩上がりにはならないようにと意識することで慣れていった。その結果、1カ月半ほどの記録で体重は1.2kg、BMIも少し減っていた。

ほかにも説明書では、毎日同じ時間に測定することが推奨されている。アプリはリマインダー機能を備えており、設定した時刻に通知してくれて、測り忘れを防げる。

47.8kgから46.6kgに減った
リマインダー機能を使って、毎日同じ時間に測りたい

家族がいる場合は、一人ずつデータを管理できる。それぞれのスマホでアプリをダウンロードし、ペアリングするだけと簡単だ。本体を共有しても測定結果は共有されないので、そちらも安心。

ちなみに、アプリはスマートウォッチ「LIFE2/LIFE2+」「MATE2」と共通のため、これらを持っている人は活動量と体組成を一括で管理可能。またiPhoneの場合は、「ヘルスケア」アプリとの連携もできる。

iPhoneの「ヘルスケア」アプリ。BMI/体脂肪率/体重が共有される

運動嫌いでも健康でいたい人に

最初は「三日坊主になりそうだな……」と思っていたが、グラフで変化がわかるのが楽しくて、気付けばリマインダーなしで毎日欠かさず乗っていた。

特にスマホでデータを確認できるというのが手軽でよかった。結果を毎日記録できる、長期間の比較ができるといったメリットがあるので、体組成計の購入を考えている人にはスマホ連携タイプをおすすめする。

またスマホ連携ができるモデルには1万円を超えるものが多いが、「MINIMI Smart Body Scale」は約6,000円と、体組成計を試してみたい人にはうれしい価格だ。

体型や健康維持のためには、ジョギングや筋トレができれば一番だが、運動が好きでなければなかなか難しい。筆者もそのうちの一人だったが、体重や体脂肪率をこまめに確認すれば体の変化に気づきやすく、間食を減らしたり少しだけ歩いてみたりと、自分の体について前向きに考えられた。運動の習慣がない人にとって、体組成計は健康管理の第一歩にちょうどいいと思う。

数多の抽選に応募してようやく手に入れたリングフィット。今度は体脂肪率も減らしてみたい

鄭 恵慶