カデーニャ

自動で体重を記録できるWi-Fi体重計でダイエットを習慣化!

 もう1年半ほど前のことになりますが、仏Withingsの「WS-50」という体重計を購入しました。なお、Withingsは現在NOKIAに買収されており、この体重計は「NOKIA BODY」というNOKIAブランドの製品として販売されています。

Withings Smart Body Analyzer WS-50」(価格:17,660円)

 この体重計の最大の特徴は、Bluetoothに加えてWi-Fiも内蔵していること。つまり、自宅の無線LANルーターと直接通信できる体重計なんです。測定した体重・体脂肪率データのクラウドアップロードはすべて自動。スマートフォンにいったんデータを転送してから、さらにアップロードし直すような手間はありません。個人設定を一度済ませておけば、とにかく体重計に乗るだけで、あとはもうすべて自動、というのがカ・イ・カ・ンな部分です。

 自動で記録できることって、習慣化しやすいですよね。例えば体重の推移を毎日記録するようなレコーディングダイエット。体重計に乗るのは乗るんですが、体重の転記が面倒になっちゃうことありませんか? そこで自動化です。転記の面倒くささが1つ解消できれば習慣化へのハードルも低まるのも必然です。

ディスプレイは単色表示。ただしバックライト付きなので暗がりでも見やすいです。設定はほぼすべてスマートフォンから行います。このためWS-50にはほとんどボタン類がありません。あるのは本体底面のBluetooth設定用のペアリングボタンくらい。これも初期設定やファームウェア更新時に使う程度です
単四形電池4本で駆動。Bluetoothペアリング用のボタンもあり
iPhone 7とサイズを比較してみたところ

 計測データのアップロード先はクウラドですから、PC、スマートフォン、タブレットなど、閲覧デバイスの種類も問いません。やはりこの手のデータは1年分くらい貯まってくると重みが増します。「ちょうど1年前は何キロだったっけ」「2016年で体重が一番重かったのは11月だったか……」などと「見える化」できるので、特にダイエット中は張り合いが出るでしょう。

 そしてもう1つ、忘れちゃいけないのが運用コスト。月々の課金が不要な国内のオンライン体重管理サービスは一般的かと思いますが、この体重計を使う限りは過去のデータも無料で保存してくれますし、そもそも課金プラン自体ありません(2017年8月現在)。体重計は一度買えば長く使えるモノですから、これは大変ありがたいです。

PCから体重データをチェック。過去3カ月、直近1年といった単位でのデータ確認も簡単(恥ずかしいので体重にはモザイクをかけております)

 ほぼ唯一の不満点は、体重の計測単位が200gであること。私も最初は戸惑いましたが、自動で体重を記録し続けてくれる快適さを前にしては、それほどこだわらなくなってしまいました。

 なお、WS-50はすでにメーカーからの出荷は終了しているようで、現在はその代わりに、事実上の後継モデルとなる「Body」が販売されています。また、上位モデルの「Body Cardio」では100g単位での計測精度を実現するなど、着実な機能強化も果たしているので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

この記事は、2017年8月14日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。

森田秀一

1976年埼玉県生まれ。学生時代から趣味でパソコンに親しむ。大学卒業後の1999年に文具メーカーへ就職。営業職を経験した後、インプレスのWebニュースサイトで記者職に従事した。2003年ごろからフリーランスライターとしての活動を本格化。主に「INTERNET Watch」「AV Watch」「ケータイ Watch」で、ネット、動画配信、携帯電話などの取材レポートを執筆する。近著は「動画配信ビジネス調査報告書 2017」「ウェアラブルビジネス調査報告書 2016」(インプレス総合研究所)。