家電製品ミニレビュー

もしもの時にも役立つ。連続2,000時間点灯できるかわいいランタン

 ランタンといえば、キャンプなどの屋外で使う照明器具を想像しがちだが、今回紹介するランタンは日常生活にも活用しやすい新しいタイプのランタンだ。今回はさらにブラッシュアップして使いやすくなったパナソニックの「乾電池エボルタ付き LEDランタン(調光球ランタン) BF-AL06K」を紹介しよう。

パナソニック「LEDランタン(調光球ランタン) 乾電池エボルタ付きLEDランタン BF-AL06K」
メーカー名パナソニック
製品名LEDランタン(調光球ランタン)
型番BF-AL06K 乾電池エボルタ付き
価格(編集部調べ)2,858円

 調光球ランタン「BF-AL06K」は、1つ前のモデルとして好評を得ていた「BF-AL05K」より明るくなって(30lm→100lm)、3色の調色(電球色・全灯色・白色)と、6段階の調光ができるようになった。

親しみやすい可愛らしいデザイン

 調光球ランタンは白熱電球を彷彿とさせる形で、丸っこく、なんとも可愛らしいデザインだ。大きさは60x60x140mm(幅x奥行きx高さ)で、重さは152g。専用スタンド(最大直径は67mm)がセットになっているので、安定して置ける。

手に馴染み、丸く、可愛らしいデザインだ
本体のキャップを外して付属の単三形乾電池をセットすれば準備完了
置いたままなら電球部分を押せばON/OFFができる

 電源は単三形乾電池を3本使用する。乾電池エボルタ3本ははじめから付属されているので、底のキャップを外してセットすれば準備は完了だ。スタンドに置いたままなら電球部分を上から押せばON、もう一度押せばOFFができる。スタンドを使わない場合は、底にあるスイッチを押す。

 目に触れる場所に置いても主張しすぎないデザインなので、生活空間に置きやすい。また、軽く握りやすい形状なので、懐中電灯のようにも使える。ヒモを通す穴もあるので、吊り下げも可能だ。

本体の底にスイッチがある
スタンドの底にスイッチを押す突起がある
ヒモを通す穴があるので吊り下げてもOK

明るい! 調光・調色も簡単

 使うシーンに応じて調色・調光ができる。調節は本体側面にあるスイッチを押すだけなので、こちらも迷いなく簡単にできるだろう。

 調色ボタンを押すごとに、電球色→全灯色→白色の3種類が順番に点灯する。球体内部に、電球色と白色の各50lmのLEDが2個搭載されており、全灯色にすると、電球色(50lm)と白色(50lm)が同時に点灯し、その光束は100lmとなる。全灯色は温かみのある白色光で、手元を照らすのに十分な明るさが得られる。

調色・調光のスイッチは側面に並んでいる
光色が変えられる。左から電球色、全灯色、白色で、全灯色は電球色と白色LEDが同時に点灯するので明るい

 調色ボタンの上にある調光ボタンを押せば、ほのかな明るさ(1lm以下)から最大まで6段階選べる。0.5秒以上長押しすれば無段階調節も可能だ。また、初期設定では、ボタンを押すごとに徐々に明るくなる設定になっているが、調色ボタンと調光ボタンを同時に約2秒押すと、徐々に暗くなる設定にも変えられる。

 消灯直前の明るさと光色は記憶され、次に点灯した時も同じ明るさと光色が呼び出される。明るさを絞った状態で消しておけば、真夜中に目覚めて用を足すのに点灯しても眩しくない。家族の眠りの妨げにもならないだろう。

光束は最小0.5lm、最大100lm。明るさと光色を変えて18パターンになる。lx表示は光源から約30cmの明るさ。ワットチェッカーで計測した
明るさと光色は記憶できる

 読書の補助の明かりなら全灯色、就寝前は明るさを抑えた電球色といったように、光色や明るさを変えて、シーンに合う明かりが設定できる。

光が広範囲に拡がり、多様なシーンで使いやすい。

 白熱電球の形をしているだけでなく、光は白熱電球のように柔らかく広範囲に拡がる。試しに全灯色で最大の明るさにして玄関に置いてみたが、玄関全体に光が広がり十分な明るさ感が得られた。

白熱電球のように光がたっぷり拡がる(全灯色)
電球色、白色も同様にしっかり拡がる

 手持ちで使えば、懐中電灯としても十分に明るい。照らせる範囲が広く、光のムラもほとんど感じられないので、棚の中奥までしっかり見渡せる。

 また防滴構造なので、アウトドアはもちろん、洗面所など多少水がかかるような場所に置いても大丈夫。置いて使えるので両手も自由だ。

全灯色・明るさ6(最大)で、我が家の狭い玄関は十分明るく感じられた
懐中電灯としても大活躍。光のムラもなく棚の奥までしっかり照らしてくれる
防滴構造なので水回りでもアウトドアでもOK

 インテリアライトとしても魅力的だ。間接照明を用いた部屋で、光が届きにくいところに光のアクセントを置くだけで、より親しみのある雰囲気が演出できるからだ。乾電池式なので電源を用意する心配もない。

明るさを落とせば、眩しさを感じないアクセントライトとして活用できる
間接光の光が届かないところはなんだか寂しい

驚きの省電力

 調光球ランタンの電源は乾電池ゆえ、使い続ければもちろん電池切れを起こす。だが、球ランタンは驚くほど電池持ちが良い。

 パナソニック乾電池のエボルタを使って、最も明るさを落とした場合(明るさ1)なら、連続約2,000時間も点灯し続けられる(電球色・白色)のだからすごい! 常夜灯やアクセントライトとして毎日8時間点灯しても、ゆうに250日間も電池が持つので、毎日積極的に活用できるだろう。

エボルタ乾電池なら、約2,000時間の連続点灯も可能。もしもの時のためにもハイパワーの乾電池を用意しておきたい(アルカリ乾電池は1,700時間、マンガン乾電池は600時間)
電池が長持ちするので、常夜灯として毎日気軽に使える
目覚めて用をたしに行く時、眩しさのない明かりは便利。足元は十分明るく感じる

 最大の明るさにしても、全灯色は約15時間。電球色・白色なら、倍の30時間も連続点灯ができる。戸外でのバーベキューやキャンプでも、一晩中明かりが楽しめる。

 電池持ちが良いからこそ、もしもの時の明かりとして1つ持っておくと安心だろう。生活空間に出しっぱなしにしておいてもインテリアと馴染みやすいデザインなので、いざという時でも、すぐに見つけやすい。

 様々な生活シーンに合う明かりが演出でき、デザインも良し。普段の生活はもちろん、もしもの時の明かりとして、是非備えておきたい調光球ランタンだ。

藤原 大蔵