家電製品ミニレビュー
これがあるから頑張れる! デザインよし、マッサージ性能よしの10万円マッサージチェア
2017年3月10日 07:30
マッサージチェアといえば、値段が高くてゴツいイメージだが……
とにかく肩こり腰痛がひどい筆者は、マッサージや整体に頻繁に通っている。お金も時間もかかるため、自宅にマッサージチェアがほしい……と常々思っていたのだが、どうしても購入に踏み切れない2つの理由があった。
まずは価格が高いということ。最近のマッサージチェアの高性能っぷりを考えると、妥当な価格だとは思うのだが、30万、40万、50万……というお金をポンと出すのは現実的に厳しい。
もう1つは、大きくてゴツイということ。ここに座ったら、手をはめ、足をはめ……とこのままロボットでも操縦するかのような勢いだ。これも、手全身をくまなくマッサージしてくれる機能を搭載しているゆえであるが、部屋に置くと存在感がすごすぎて違和感が否めない。
そう長年思って諦めていたところ、ついに「これだ!」と思えるマッサージチェアに出会えた。それが、今回ご紹介する10万円のマッサージチェアだ。
メーカー名 | フジ医療器 |
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製品名 | ロースタイルマッサージチェアH AS-LS1 |
実勢価格 | 107,578円(Amazon) |
マッサージチェアが10万円!? 10万円なら、整体に月2回行ったとして……計算してみたら、そうかからずにペイできそうなことがわかった。しかも特有のゴツさもないし、懸念していた2つの難題がクリアできそうだ。でも10万円で大丈夫? そんな期待と不安も抱きつつ、さっそく我が家にお迎えすることにした。
インテリア性はばっちり、気になるのはマッサージ機能
リビングに置かれた瞬間から、もうインテリアにマッチしている。今回、カラーが選べたので、「ベージュ×ベージュ」とも迷ったのだが、座面もベージュだと汚れが目立つのでは、と考え、「ベージュ×ブラウン」にしたところ、これが我が家には大正解。濃淡がはっきりしたツートンカラーがスタイリッシュに見える。
また「ロースタイル」とあるように、座面が低いのも特徴的。一般的なマッサージチェアは、ほぼ直角に座った状態から背もたれがリクライニングし、足の部分も上がっていくが、これは最初からリクライニングした角度で固定されている。そのぶん圧迫感がないのもいい。サイズ自体も、約650×1,030×920mm(幅×奥行き×高さ)と、少々コンパクトだ。
これ以外にも、普通のマッサージチェアによくあるのに、これにはないものがある。例えば、座面の頭部と腰部にクッションがついているが、これは、マッサージの力を強めたいときは取り、弱めたいときはつけるためのもの。つまり機械的に強さ調整ができないのだ。ただし、このクッションがあればマッサージチェアとして使わないときも、普通に気持ちよく座れるので重宝する。
機能が複雑でないぶん、リモコンを見ただけで、何ができるか想像ができるが、念のため取扱説明書でも確認すると……「首」ボタンで首・肩部をマッサージ、「腰」ボタンで腰全体をマッサージでき、それぞれ高さが調整できる。
さらには「骨盤」「座面」では、それぞれのエアーが膨らんでマッサージしてくれる。設定が面倒なら、「自動コース」の「やすらぎ」「パルス」「ハードパルス」を選べば、モードに合わせた動作で首・腰のマッサージをしてくれるようだ。
首も背中もゴリゴリほぐして気持ちいい!
さっそく座ってみると、絶妙に体を預けられる角度。お尻の部分が深いため、落ち着いて座れる。とりあえず首、肩、骨盤、座面ボタンをすべて押してスタートした。
安いマッサージチェア……なんて侮るなかれ! 結構しっかりと、ゴリゴリやってくれる。もちろんハイスペックモデルのように、体のラインを計測などはやらないが、それはなくてもしっかりもみ玉が動いてくれるので、凝っている首筋や肩、そして背中全体を力強くもみほぐしてくれる。
同時に骨盤、座面もグーッと膨らんではもとに戻ることで、おしりまわりも気持ちよくマッサージしてくれるようだ。実際にどのような動きをしているか、動画でご覧いただきたい。
このしっかりしたほぐし感、背もたれの角度がかなり功を奏している。座るだけで、もたれかかることになるため、体がもみ玉にフィットしやすいのだ。さらに強いマッサージ効果を感じたいなら、フットレストを出し、足を上げるとより体が後傾させる効果があるようだ。
1コース15分だが、物足りなさを感じることなく、あっという間の15分だった。さらに「ヒーター」をつけると、腰のあたりがじんわり温まるため、凝りも和らいでいくような感覚になる。
音楽も聞けて極上のリラックスタイムに
このマッサージチェアのもう1つの特徴が、Bluetoothスピーカーを搭載している点。スマートフォンやパソコンに入っている音楽が、このマッサージチェアのスピーカーから流れ出るのだ。
さっそくスマートフォンで音楽を流すと、マッサージチェアから音楽が流れ始めた。なんとも不思議な感覚だ。スピーカーが背面側にあるので、どのように聞こえるのかイメージできなかったが、実際に座って聴いてみると、背面から包み込むように流れてくる。
また電源スイッチ部に「BASS」と「VOLUME」それぞれのダイヤルがある。こちらを回してみると、どうやら背面のスピーカーが重低音の「BASS」を担当しているようだ。マッサージをしながら、好きな音楽を聴いてリラックス。なんというぜいたくな時間だろう。
このスピーカー機能が、音質にこだわる人にとっていいかどうかはわからない。しかし、マッサージチェアとしての性能は十分で、少なくとも家族で毎日、かわるがわる座っているし、疲れて帰ったときなどは、荷物を置いたらすぐ座る。もうなくてはならない存在だ。
デザインもおしゃれなので、置いていて違和感がない。それどころか、遊びに来た人に「すごく素敵だね」と褒められるほど。これが10万円なのだから、思わず「これすごくいいよ」と言いたくなる、マッサージチェアがほしいけど、圧迫感が気になる、価格が高すぎる、でもシートマッサージャーでは物足りない。そんな人こそぜひ検討していただきたい製品だ。