家電レビュー
ダイソンの水拭き掃除機サブマリンで、汚れがゴッソリ落ちた!
2023年9月6日 08:05
ダイソンから「水拭きもできるスティック掃除機」という新しいカテゴリーの掃除機が発売されました。ウェット+ドライでの掃除が可能で、通常はスティック式クリーナーとして使い、床の水拭きをしたくなったらヘッドを水拭き用のものに交換して使えるというものです。
このカテゴリー最初の製品が「Dyson V12s Detect Slim Submarine(サブマリン) SV46 SU」。6月28日に発売されており、直販価格は121,000円となっています。
同機は、掃除機としてはダイソンの「detectシリーズ」でおなじみの「レーザーで見えないホコリを可視化」しながら掃除機がけできるというもの。そしてヘッドを交換すればすぐ水拭きもできるのが新しいポイント。
筆者の場合「レーザーで見えないホコリを可視化」という点に強い魅力を感じており、さらにヘッド交換だけで水拭き機になるという点で興味津々。というわけで早速実機を試用してみましたので、レビューをお届けします。
レーザー可視化とFluffyヘッドで吸い残しナシ、数値化で掃除結果を証明
まずはスティック型コードレス掃除機として使ってみます。ヘッドとしては「Fluffy Opticクリーナーヘッド」が付属しており、これを使って掃除機がけをしてみます。
この掃除機を試用するにあたって、後述の「水拭き掃除」も興味深いのですが、それ以上に期待しているのがホコリをレーザーで可視化しつつの掃除機がけ。どの程度ホコリが見えるのか? 掃除機がけの効率はどうなのか? そんなあたりに興味を抱きつつ、さっそく掃除機がけです!
結果、個人的にけっこうな衝撃を受けました。「こんなに見えるんだ!」「レーザー可視化とFluffyヘッドが組み合わさってると完璧な掃除機がけができる!」みたいな。今すぐダイソンのDetectシリーズのFluffyヘッドの機種どれか買おうかな? とまで思いました。
筆者はFluffyタイプのダイソン製スティック型コードレス掃除機を10年近く使っています。その理由は、床に静電気などで貼り付いたように乗っているホコリなどゴミを「ほぼ完璧に除去できるから」です。
たとえばLEDライトを横置きにして床を照らすと、まあホコリが見えまくりなこと。そういうホコリを完全に除去できる掃除機は案外少なく、掃除機がけしても「ん〜まだホコリが残っているなあ」ということがアリガチ。
ですが、ダイソンのFluffyタイプのヘッドだと、そういったホコリがほぼ完璧に除去できる。そんな体験をしてから、それ以降はFluffyヘッド愛好者となっています。
で、ダイソンのFluffyタイプのヘッドで掃除機がけをし、たまにLEDライトを床に横置きして「ホコリの残り具合」をチェックしていました。そして「今日もFluffyがいい仕事をしてくれた!」的に満足したりして。
話が逸れましたが、同機の場合は掃除機がけをしつつ床のホコリやゴミを目視できます。そしてFluffyタイプのヘッドなので、ホコリの除去能力も突出していると感じられます。
なので、この掃除機で床掃除をしていると、完璧に近い床掃除ができるんです。人間が原因で「床の一部を掃除機ヘッドで擦り忘れたためホコリが残ったエリアがある」ということが起きにくい。こういうふうにシッカリ掃除できるって、なんと気持ちがいいことか! と痛感しました。なのでやっぱり今すぐダイソンのDetectシリーズのFluffyヘッドの機種どれか買(以下略)。
さらに吸引したゴミをリアルタイムで分析してカラーディスプレイに表示してくれる機能があります。これも興味深い。吸引したゴミをサイズ毎にグラフ表示してくれますので「今日は大きいゴミがあまりなかったのかー」といった気づきにつながったりします。
レーザーで床のゴミを可視化しつつFluffyヘッドで吸引して、さらにこのグラフをみていると発見が多々あります。レーザーでのゴミ可視化は、環境がある程度以上暗いと「床材の経年劣化による歪み」まで鮮明に可視化できて非常に面白いですが、同時に予想以上のゴミを発見できたりします。「さっきまでキレイだったのに、もうホコリって積もっちゃうんだー」みたいなことがわかり、自分のなかの常識がイロイロ変わってくる。
また、そういうホコリはFluffyヘッドで吸引し、レーザーの可視化では確かにホコリを除去したことがわかります。そしてカラーディスプレイの数値を見ていると「吸い込まれたホコリの数がどんどん増えていく!」ということもわかります。「住居ってホコリだらけなんだなー」ってこともわかったり。
表示により、万〜十万単位で微細なホコリが吸い込まれたことがわかるわけですが、掃除機のゴミ格納部(クリアビン)には、目視できるホコリが僅かしかなかったりもします。よーく見ると、クリアビンのなかに小さな綿埃が落ちていたり、クリアビン内部にうっすらとホコリが付着しているのが見えたり。
そういうデータを見ていると、「もっとちゃんと掃除機がけして、室内のホコリを極力減らして健康に……」なんて思ったりして。いやーレーザー可視化と数値表示、なんかもーいろいろ考えさせられまくりです。でもこれを利用すれば室内がもっともっと清潔になって、やっぱり健康な生活につながるよなあ、と思ったりして、やっぱり今すぐダイソンのDetectシリーズのFluffyヘッドでカラーディスプレイ付きの機種どれか買(以下略)。
さてスティック型コードレス掃除機として使っていると、上記のような極まった機能性能以外にも便利な点が多くあります。掃除中にヘッドを転がす感じが意外なほど軽いとか、机に引っ掛けて一時的に置けたりとか、ボタン式のオンオフスイッチはわかりやすいし使いやすいとか、ヘッドが薄めで本体をかなり下にしてもヘッドが床に密着するので高さのない狭い箇所も掃除しやすいとか。まあ完成度が高いというか抜け目がないというか……そのあたりはぜひ実機に触れて試してみてください。
この同機には、エコ/中/強の運転モードがありますが、エコモードだと「えっダイソンの掃除機って最近けっこー静かなんだ」と軽く驚く程度静かです。密閉性の高い住宅なら、エコモードで深夜の掃除機がけもできるかもしれません。Fluffyヘッドは床への「当たり」もわりとソフトなので、静かな掃除機がけが可能でしょう。
床の水拭きがとてもラク! 手と雑巾の重労働水拭きはもうしない!?
続いて「Dyson V12s Detect Slim Submarine SV46 SU」での床の水拭き。ヘッドを水拭き用ヘッドと交換すればすぐに床の水拭きを始められます。なおこの水拭き用ヘッドは「Submarineウェットローラーヘッド」と呼ばれます。
ではこれを使い、床の水拭きを、自動で。その実力は? どうなることやら?
その前に水拭き掃除対象の床について少しご説明。仕事場の床ですが、じつはもう3年以上、ほとんど水拭きしたことがありません。3年以上前に塗ったワックスもかなり剥がれてきて、そこに黒ずみ汚れなどが付着して、けっこー見栄えがよろしくない。黒ずみ汚れの度が過ぎた場合、そこだけちょっと水拭きで一時しのぎ……を繰り返して現在に。
掃除機がけは毎日(毎朝起きてすぐ)していますし、仕事場であまり飲食しませんので、「あそこかなり汚れてきたなー」というのはあるものの、「うわっ汚な!」というほどでもないと思います。
ここでは、そこを水拭き。トイレ付近です。まずはどういう汚れなのかご覧ください。
汚いってほどではないんですが、所々が汚れている感じ。完全に剥がれていないワックスなんかもあるようです。
この汚れ、水拭き機能で落ちるかな? 結果をビフォーアフターの写真でどうぞ。
ちなみに、このエリアの水拭き時間は5分程度。汚れを見つつゆっくりヘッドを動かすといいようです。
もう一カ所、トイレの手洗い場所手前の汚れも水拭きしてみました。手を洗ったときに水しぶきがちょっと床に落ち、そこにホコリなどが付着するようで、けっこう集中的に汚れています。トイレ全体もそういう感じなんですけどね。
上の写真の箇所の水拭きは、1分程度でしょうか。見るみるうちにキレイになりました。
なお水拭きしている最中、床の表面は少し濡れます。水雑巾で表面を拭った程度の濡れで、放っておけば数分で乾く程度。「ちょっと湿るけどすぐ乾く」というイメージです。
また音が風変わり。音量的にうるさくないのですが、ローラーが床に当たる音が独特で「ゴロゴロゴロゴロ」という低めの音。あとで家族から「どっかで雷が鳴ってた?」と訊かれました。
いやーでも、上記のトイレとトイレ前、広さとしては合計1畳くらいでしょうか。最終的にはトイレ内の床も全部水拭きしましたが、水拭きにかかった時間は合計で10分くらいでしょうか。そして出た汚水がコチラ↓。
筆者的印象では「水拭き用ヘッドで床をユルユル擦っていたら汚れがしっかり落ちた」という感覚。雑巾と手での水拭きってやっぱり重労働ですよね。特に狭い場所は。
ていうか……なにこのラクなクリーナー! こんなのあったら仕事場じゅう、いや家じゅうこの「Dyson V12s Detect Slim Submarine SV46 SU」で水拭きして、いやレーザー可視化ホコリ完璧除去掃除してから水拭きしてパーフェクトにキレイな床にしてから、ワックス掛けして、以降はキレイな床と清潔な生活空間を保つしか!
と、本気で思ってしまいました。ので、近々バシッと同機を買いたいと思います! ってくらいイイ感じで使えましたので、興味のある方はぜひ実機に触れてみてください。