家電製品ミニレビュー
猫砂吸い込み放題!! 大粒猫砂も一発吸引!! もの凄く頼りになる「ダイソン フラフィ」
by スタパ齋藤(2014/11/19 07:00)
ダイソンの「フラフィ」ってどんな掃除機?
家電Watch編集部から「貴様は毎日掃除機がけを欠かさないコードレス掃除機野郎なので、新型コードレス掃除機を試してみなはれ」的なメールとともに、ダイソンの「フラフィ コードレスクリーナー DC74 モーターヘッド」(以下、フラフィ)が送られてきましたヨ♪ 今回は1カ月ほどお借りできるということで、じ~っくり使って、その使用感などをレポートしたいと思います。
メーカー名 | ダイソン |
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製品名 | フラフィ コードレスクリーナー DC74 モーターヘッド |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 70,351円 |
さて、まずこのフラフィ、どういう掃除機なのかを少々。製品名どおりのコードレス掃除機で、タイプとしてはスティック型です。付属の収納用ブラケットを使えば壁掛けで収納しつつ充電できます。
ちなみに、満充電からの連続使用時間は16分(モーター駆動ヘッド使用時)で、強モードだと6分です。モーター非搭載のヘッドを使った場合は20分使えます。電池を使い切った状態から満充電に至るまで、充電時間は約3.5時間かかります。
フラフィは、基本的な部分は従来モデルの「DC62」とほぼ同様です。独自の「デジタルモーターV6」により強靱な吸引力を発揮し、サイクロン機構として2層サイクロンの「2 Tiar Radial(ツーティアーラジアル)サイクロン」を備えています。
従来モデル「DC62」と違うのは、新開発のヘッド。幅広のブラシを備え、ブラシは柔らかいナイロンフェルトと静電気抑制カーボンファイバーブラシで構成されています。また、ヘッド前方が大きく開口していて、ヘッド先端で大きめのゴミを弾くようなことがないという仕様です。
なお、フラフィは付属品違いで2モデル用意されています。それぞれ、「モーターヘッド」と「モーターヘッドコンプリート」です。両機種とも前述の新開発ヘッドが付属しますが、それ以外のツールとしては「モーターヘッド」が3種類付属、「モーターヘッドコンプリート」が6種類付属します。
なお、ダイソンオンラインストアでの価格は、ツールが3種付属する「モーターヘッド」が80,784円(税込)です。ツールが6種類付属するハイエンドモデル「モーターヘッドコンプリート」が91,584円(税込)となっています。
新開発のヘッド、かなりイイ♪
フラフィの最大の特徴は新開発のヘッド。前述のとおり、ナイロンフェルトと静電気抑制カーボンファイバーブラシを備えたブラシが回転し、床のゴミを掻き取るしくみです。大きなゴミでも弾かずに掻き取り、微細なゴミもしっかり吸い込んでくれるとのこと。
従来モデルの「DC62」を使っていたワタクシですが、付属ヘッドの「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」だと、確かに「吸い込めないゴミ」もしくは「吸い込みにくいゴミ」がありました。具体的には、鉱物系猫砂のような、小さくてもちょっと重めのゴミ。それからサイズの大きな、たとえば大粒の猫砂やドライタイプのキャットフードです。
とは言っても、もともとかなり吸引力がある従来モデル「DC62」なので、重めのゴミでも何度かトライすれば吸い込めました。大きめのゴミは、ヘッドをいったん持ち上げ、ゴミの上から覆うようにすれば、たとえば粒が大きめの猫砂程度なら吸い取ることができました。ですので、「まあこんなモンなんだろう」と妥協して使っていました。
一方、フラフィ。結論から言ってしまえば、上記のような「妥協」は一切不要♪ 鉱物系猫砂吸い込み放題!! 大粒猫砂も一発吸引!! みたいな感じで、物凄く頼りになるという印象です。やはり、新開発ヘッドの「前方の開口部」や「2種類の起毛素材のヘッドが回転」という機構が効いてますな。
除雪車っぽいイメージで床前方のゴミを一網打尽
この新開発ヘッドの回転ブラシ、従来の掃除機のヘッド内ブラシとはかなり違いますな。前述のとおり、ホコリ的なゴミも、粒状のゴミも、ちょっと大きめのゴミも、無差別に一気に巻き込んじゃう感じ。除雪車っぽいイメージで、床前方のゴミを一網打尽にしてしまいます。
従来モデルの「DC62」と吸引力は同等のハズなんですが、実際はフラフィのほうがずっとよくゴミを吸い込みます。使っていてわかるのは、「ゴミの取り残し」というのが非常に少なくなったことです。
ワタクシの場合、鉱物系の猫砂、つまり粒は細かめだけれど重いゴミを掃除機で吸い込みます。従来モデルの「DC62」だと、前述のとおり、何度かトライしないと吸い込み残すことがありました。が、フラフィだとほぼ一発で吸い取れます。
それと、静電気により床にこびりついたホコリ。白いスジのように見える「強度のこびりつき」の場合、従来モデルの「DC62」だと完全に除去するために2~3往復させる必要がありました。が、フラフィだとこれも一発。痛快感さえある新開発ヘッドです。吸引力の差、というよりは、ブラシでいかにゴミやホコリを掻き集めているかの差、かもしれません。
ただし、何でも吸えるというわけではありません。微細なゴミからシリアルや米粒、あるいはドライキャットフードあたりまでならオールマイティに吸い込めますが、サイズがある程度大きなゴミはヘッド内部やクリアビン直前で詰まります。とくに、パイプとクリアビンの接続部が意外に狭いようで、ソコに大きめのゴミが詰まることがあります。
ですので、「フラフィは何でも吸っちゃう♪」と調子に乗って何でもかんでも吸い込ませようとしないことが大切かも。当然ですが、常識的な範囲で吸い込めるゴミのサイズを考えるのが大切ですな。
1カ月使って気づいたこと
フラフィを1カ月程度使ってきましたが、使い続けたら、最初は気づかなかったことにイロイロ気づきました。たとえばヘッドと床の接触について。
フラフィのヘッド内ブラシは、ナイロンフェルト部も静電気抑制カーボンファイバーブラシ部も床に接触しつつ回転しています。これにより、たとえばフローリングの板と板の間の溝にある微細なゴミも掻き出して吸い込んでくれます。数ミリの段差があるような箇所のゴミも、回転ブラシが少し食い込んでくれるようで、キレイに吸い取れます。
で、この回転ブラシのヘッド、使っている感じは掃除機の電動ヘッドというより、なんかこう、ポリッシャーみたいな感じなんですな。ブラシが床を連続的に擦っているような、そんな音と感触があります。
たぶんそのためだと思いますが、けっこービックリしたことに、フラフィで掃除機がけをし始めてから、床の輝きが少し取り戻されたんです。1カ月くらい前は、「そろそろ床のピカピカ感が薄れてきたからワックスがけしないとな~」とか思っていたんですが、現在、「まだワックスがけしなくてもいいかも」くらいにピカピカ感が戻っています。
床のピカピカ感が戻りつつある頃は、「え~? 掃除機がけで床のツヤが戻るなんて……まあきっと気のせいだろう」と思っていたんですが、現在「明らかにツヤが出ている!!」と実感できています。どういうコト? ワックス表面の微細な凸凹を回転ブラシがナメしたんでしょうか? ともあれ、床のツヤ出しもできる掃除機なんて初めてです♪
それと、この回転ブラシ部は水洗いもできるそうです。しかし、1カ月使ってもあんまり汚れていないのが驚きです。
ほとんど毎日、鉱物系の猫砂を吸っていますし、猫の毛も多量に吸っていますし、ほかのゴミもたくさん吸っていますが、大して汚れないんですね、ブラシ。
ちなみにこのヘッド、床への当たりもかなり静かです。ホイールは一応付いているようですが「コロコロ」とか「ガラガラ」という転がり音はほとんどありません。集合住宅の方には有り難い使い勝手かも、です。
残念な点にも気づきました。フラフィの新開発ヘッドは、掃除機がけ時に少し重く感じられます。従来モデル「DC62」などのヘッドは軽快に前後できましたが、フラフィのヘッドはそれより少し抵抗がある感じ。
とりわけカーペットの上で前後させると「けっこー重い感じ」で、時には片手では重く、もう一方の手を添えて掃除機がけする必要があったりします。また、しっかり固定されていないカーペットの上で前後させると、カーペットがズレてしまったりも。
まあ、そのくらいヘッドや回転ブラシが、床やカーペットとシッカリ接触しているんでしょうな。ゆえに、ゴミやホコリをビシッと除去できるのだと思います。
てな感じのダイソン「フラフィ コードレスクリーナー DC74 モーターヘッド」。その吸引力と手軽さは、ますますキャニスター型掃除機の出番を少なくしてしまう感じ。というか、この1カ月、キャニスター型掃除機は、フラフィのクリアビン内のゴミ吸い取り専用機になっていたりします。
ともあれ、手軽さも吸引力もかなりのもの。なので、とくにフローリングの住宅にお住まいの方にオススメしたいコードレスクリーナーだと感じました。とてもよくできたコードレスクリーナーなので、ぜひ一度手に取ってみてください。